こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回の記事は、
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「現役ベース講師が実際に行っている基礎練習」
というテーマでお届けします。
今回紹介する練習を正しく行うことができれば、演奏の現場でプロとして雇ってもらうことができるようになります!
- 音感
- リズム感
- 即興演奏力
- 滑らかな運指
- 指板の可視化能力
プロのベーシストには必須となる、この5つを項目を同時に鍛えることができる中〜上級者さん向けの基礎練習です。
演奏屋さんとして働く際に、現場で必要になる5つの能力を鍛えることができる練習です!
「なんだか最近、本調子の演奏ができない」
「しばらく楽器に触らずにブランクができた」
という方にも荒療治として使用していただけます。
今回の基礎練習をザックリ説明すると、
①クリックを鳴らしながら、
②任意の循環コード進行上で、
③度数や音の配置を意識しながら、
④アドリブで演奏する。
という内容になります。
「あぁ、なるほどね!」
「なんだ、そんなことか!」
と、この時点で理解できちゃったプレイヤーさんは、ここでお別れです!
ここからは、練習の内容について細かく解説していきます。
プロのベーシストがやっている基礎練習【準備編】
はじめに
今回の基礎練習は、BASS NOTEの「理論派ベーシスト育成計画」のLv.1〜Lv.6の内容を理解していることが前提の内容になります。
基礎練習に入る前に、自分のスキルを今一度確認しておきましょう。
正直「Lv.5」は必要ないかな(笑) 最低限、【Lv.1】【Lv.2】【Lv.6】の内容は理解しておいてください!
もっと基礎の部分を練習したい方へ
練習の前にチューニングをしよう
注意喚起!
練習を行う前には、必ず正確に楽器をチューニングしてあげるようにしましょう!
正確な相対音感を鍛えて、音の響きによる度数の関係を聴覚で認識できるようになるためです。
演奏前のチューニングは当たり前! 可能な限り正確にチューニングをしてから、練習を行うようにしてください!
手元にメトロノームを用意しよう
練習をするにあたって、メトロノームを必ず手元に用意しましょう。
メトロノームはベーシストの心の友だち。
今回の基礎練習にあたっても、必ずクリックを鳴らしながら練習を行ってください!
スマホのアプリではなく、なるべく実機でメトロノームを用意するようにしましょう! ▶メトロノームのアプリは正確じゃない?筐体を買うべき大切な理由
プロのベーシストがやっている基礎練習【実践編】
今回の練習の内容を改めて説明すると、
①クリックを鳴らしながら、
②任意のコード進行上で、
③度数や音の配置を意識しながら、
④アドリブで演奏する。
という内容になります。
1.クリックの鳴らす位置を決める
まずは「リズム感徹底強化プログラム」などの項目を参考に、メトロノームのクリックを鳴らす位置を決めましょう。
このあたりの記事の中から選んでみると、選びやすいと思います!
【例】
「今日は2拍4拍で鳴らそう」
「今回は16分の2つ目にしよう」 などなど、決めてみてください!
2.コード進行を決める
コード進行を決めて、その進行上でベースラインを演奏します。
僕がよく利用するのは、こちらの典型的なカノン進行。
【例: Key=Eの場合】 E-B-C#m-G#m-A-E-A-B
慣れないうちは、I-VI-II-Vなどコード数の少ない循環コード進行を選ぶことをオススメします!
【例: Key=Cの場合】 C-Am-Dm-G
3.指板の可視化を意識する
「ベースの演奏中には頭の中で何を考えているの?」という記事の中で「常に指板上にはルートを基準にした度数が見えているよ」というお話をさせていただきました。
- 現在演奏している小節のルート音
- そのルート音を中心としたコード・トーンやテンション・ノート
- 次の小節のコードと、それを表現するための着地点
などなど。
可能な限り丁寧に、度数を意識しながらアドリブで演奏してみましょう。
最低限、ルートとコード・トーンの位置だけは絶対に見失わないように心がけながら演奏を続けましょう。
『指板を可視化できるようになること』
とにかくコレが大切!
練習のサンプル
じゃじゃん。
Key=Eのカノン進行で弾いてみました。
かなり度数を意識しているので、とってもコード感のあるベースラインに仕上がっていると思います。
メトロノームは『短期集中強化合宿』の「付点打ち」の項目にある「付点2分」を半拍ズラした状態で鳴らしています。
……文字にしてみると、すごく難しいコトやってるように見えちゃいますね(笑)
まとめ
Point
②任意のコード進行上で、
③度数や音の配置を意識しながら、
④アドリブで演奏する。
実戦に必要な能力をいっぺんに鍛えることができる基礎練習メニューです。
僕自身も、調子の悪いときの「荒療治」として使用している練習です。
ぜひ試してみてください!