メトロノームのアプリは正確じゃない?筐体を買うべき大切な理由

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こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

Twitterからの質問です。

Question

「現在、スマホのアプリやブラウザ上で動作するメトロノームを使って練習しています。やはりちゃんとしたメトロノームを購入したほうが良いのでしょうか?」

Answer

間違いなく購入したほうが良いです!
メトロノームアプリは無料のモノもたくさんあって、手軽にスマホから動かせるからとっても便利なんですよね。

ところが、現状では「しっかり実用的に使えるメトロノームアプリは開発不能」というのが実際のところです。
諸説あり。理由は後述します。
やはり正確なリズムを鍛えたいのであれば、専用のメトロノームを使うのが一番です。

今回の記事では、ちゃんとしたメトロノームを購入する必要性についてお話してみたいと思います。

アプリのメトロノームは正確じゃない?

もちろん、探してみると優秀なメトロノームアプリも存在します。
日々開発者の方々が命を削る思いで微調整を重ね続けてくださっているので、アプリも日進月歩正確なクリックを刻めるように成長しつつあります。

ですが。
そんな良質で高精度なアプリに巡り合えるのも稀なお話で。

ほとんどのメトロノームアプリは
  • スマホのOSやCPUの負荷状況
  • アプリに使用されているクリック音の波形
  • ブラウザツールであれば回線速度
などなど、アプリとして用意されたメトロノームは様々な要因により確実にズレを生じます。
急にビートがつまづいたり。
何小節ぶんか再生していると、タイムが狂ってきたり。
「高精度!」を謳っているアプリでも、高確率でその現象が発生してしまうのが現状です。

共感意見、多数!
和明さん
スマホ自体が「メトロノームのために開発された機械」ではなく「ついでにメトロノームも動かせるデバイス」であることを忘れないで頂きたい!
これはメトロノームとしては「必要最低限」すら満たせない死活問題です。
5ms(0.005秒)〜10ms(0.01秒)もズレるようなことがあれば、「リズム感徹底強化プログラム」を制覇したプレイヤーなら気づくと思うんですよね。

少なくても僕なら違和感を感じます。
和明さん
余談ですが、格ゲーの1フレームは16.6msに相当します。 ゲーマーの方々は0.016秒のタイミングのズレを正確に見極めながらプレイしているんですね…!
アプリのメトロノームは、基本的にバックグラウンドで通信や処理を行うような不安定な環境下で動かすことになるんです。
正しいタイミングでクリックを永続的に刻めるはずがないですよね。

「いやいや、それは違うよ和明さん!」なんて声もあると思うんですけど。
少なくても、僕の周りでメトロノームのアプリを愛用しているプロの方はほとんどいません。
やはりそれなりの理由があるからこそ、この事実があるのではないでしょうか。
和明さん
僕の専門学校時代の師匠も「メトロノームアプリってズレる!!私自身のリズムのほうが正確!」と常々仰っていました。 今ならその気持ちが凄くよく分かります。
専門的な話は下記のページにて回答されています。
▶【Yahoo!知恵袋】スマホのメトロノームアプリは正確ではない?

電子メトロノームのメリット

ズレない!

リズムを刻むためだけに開発された電子メトロノーム。
その精度は「OS上で片手間に動いているメトロノーム」とは比べ物になりません。
上記のBOSS DB-60は公式スペックで誤差±0.1%の精度を誇ります。

ちょっと計算してみましょうか。
例えば、BPM120でメトロノームのクリックを鳴らしたとします。
BPM120の4分音符の間隔は、計算すると500.0msになります。
0.5秒に一回クリックがなります。
DB-60の精度は±0.1%。
500msの0.1%=0.5ms!
さすがに0.5ms(0.0005秒)のズレなんて、演奏中に気にするような誤差では無いでしょう。

とっても優秀です!

LINE出力できる!

ほとんどの電子メトロノームの筐体には、LINE OUT(ヘッドホン出力)が用意されています。
ミキサーを通せば、ヘッドホンからベースの音とメトロノームの音を同時に綺麗に聞くことができます。
とっても便利!

電子メトロノームなら練習中に余計なメール通知が入ってくることもないので、安心してLINE出力できます。

小回りが効く!

メトロノームが用意できれば
スマホでオケを再生しながらベースを演奏して、気になるところがあったらすぐに手元のメトロノームを鳴らしながら運指の確認!
なんていう丁寧な練習が行えます。
和明さん
細かい部分を突き詰められるベーシストは総じて上手いです!
有限な人生において「スマホ上でメディアプレイヤーとメトロノームアプリの画面を切り替える時間」がどれだけもったいない余計な時間なのかを考えてみてください。
その時間で、何発ぶん弦を弾けるでしょう。
実に勿体無い。

「やりたいと思ったことが、その瞬間にできる」
そんな効率を追求した練習環境を整えるためには、電子メトロノームは必須なのです。
和明さん
そもそもミュージシャン、ましてやリズム隊のベーシストがメトロノームのひとつも持っていないなんて、その時点で「どうなの…?」って思いませんか!

まとめ

  • アプリのメトロノームはどうしてもズレてしまう!
  • ちゃんとした電子メトロノームを使おう!
アプリのメトロノームは、どうしても他の通信や演算を行いながら動作するモノなのでズレが生じます。
なによりスピーディーな操作が行えないので、練習しなきゃいけないコトが山ほどある我々ベーシストには不向きです。
上達のためにはアプリの立ち上げ待ち時間すら惜しいです。
間違って画面端の広告をタップしてしまった!なんてコトになったら発狂モノです。

瞬間的に臨戦態勢に入れる電子メトロノームは、忙しいベーシストの味方!
ライン出力を使えば、深夜でも練習可能できます。
サンバや16分音符の裏打ち・中抜きなど、細かいリズムパターンも収録されています。

メトロノームを買わない理由、何かありますか?

高い?お金がかかる?
ふふふ、人生の時間をお金で買うんですよ…!
一度買っちゃえば、もう起動待ちしなくて良いんです。
電源ボタンを押した瞬間にクリックが鳴らせる快適さを、ぜひ体感してください!
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