こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
『ベース初心者入門ガイド』の記事を順番に追ってくれている方は、いよいよ楽器を触るときがやってきました!
ベースの演奏をする前に、まずはチューニングを行いましょう。
良い演奏は、良いチューニングから!
今回の記事では、初めてベースを触る人向けにベースのチューニング方法を紹介していきたいと思います。
ベースのチューニング方法
まずは手元にベースとチューナーを用意しましょう。
僕のオススメはクリップ式のチューナー。
ボディの振動を検知して音程を表示してくれるので、いちいちシールドを抜き差しする必要がなくて素早くチューニングすることができます!
精度も必要十分です!
ベースの開放弦の音
弦楽器のチューニングは基本的には「開放弦」で行います。
Check
指でどこも押さえないで弦を鳴らすことを開放弦と言います。
「開放弦」=「0フレット」というように覚えてもいいですね!
開放弦の音
開放弦の音を確認しておきましょう。
ベースのチューニングは低い弦から
E・A・D・Gという並びになっています。
EADGの配列は一生使い続けるので、必ず覚えてくださいね!
…毎回チューニングしていたら、嫌でも覚えると思います(笑)
「家出GO!」で覚えましょう!
【音名のアルファベット表記について】<
- E…… ミ
- A…… ラ
- D…… レ
- G…… ソ
ベースのペグを回す
上の画像は、楽器を自分の膝の上においたときの目線です。
自分から見て奥側にペグを回すと弦が張って音が高くなります。
反対に、自分側にペグを回すと弦が緩んで音が低くなります。
ベースの弦は丈夫で弾力があるので簡単には切れません。
怖がらずに回してみましょう!
正しくチューニングされたベースの弦には、1本あたり約20kgのテンション(張力)がかかっています!
ちょっとやそっと回したくらいじゃ切れないので安心してください!
このように両側にペグがついているタイプのベースの場合は、床側のペグは回す向きが反対になります。
覚えておきましょう!
チューニングの時の注意
チューニングの際には- 鳴らしている弦と触っているペグが同じ弦のものか
- オクターブはあっているか
(例: 高いほうのEを目指して回していないか)
とくに初心者さんにありがちなのが「3弦を鳴らしながら一生懸命2弦を締めまくる!」という間違い。
この場合だと、2弦を強く張りすぎて切れてしまうことがあります。
この場合だと、2弦を強く張りすぎて切れてしまうことがあります。
悲しい事態を避けるために、回すペグだけは間違えないようにしましょう!
ベースのチューニング音
ベースの開放弦のサウンドを用意してみました!
チューニングの参考にしてみてください!
4弦の音…E
3弦の音…A
2弦の音…D
1弦の音…G
液晶画面の針が中央で静止するように微調整しながらチューニングしてみましょう!
チューニングは、ペグが緩い状態から徐々に締めていくと合わせやすいです!
音が基準音よりも高くなってしまったら、一度緩めてあげると合わせやすいでしょう。
必ず確認作業をしよう!
4弦、3弦、2弦、1弦…とチューニングを終えたら、必ずもう一度4弦から鳴らして音を確かめてみましょう。
最初に4弦を調整したときと、最後に1弦まで調整し終えた段階とでは、ネックにかかる負荷が変わっています。
そのため、最初に触った弦のテンションが変わってしまっているんです。
2〜3回チューニングすると安定してくるので、微調整してあげるようにしましょう!
ちょっと上級なチューニング方法
12フレットのハーモニクス
12フレットのナチュラル・ハーモニクスを使ったチューニングです。
ハーモニクスとは「倍音」のことを指します。
ベースが発する低音の振動は不安定で、チューナー側が上手く解析できない場合があるんです。
そこで、ハーモニクスで安定した高音を鳴らしてあげることにより、より正確なチューニングが可能になります。
ハーモニクスの出し方
まず12フレットの真上で、弦に軽く触れておきます。
フレットに弦が着かない程度の強さで触れるようにしましょう!
右手で弦を弾いた直後に、触れていた左手を離すと「ポーーン」という開放弦の1オクターブ高い音が出ます。これがハーモニクスです。
この音を使ってE・A・D・Gにチューニングしてみましょう!
ナチュラルハーモニクスは弦を弾いて0.2秒ほど置いてから時間差で指を離すと綺麗に鳴らすことができます!
5フレットのハーモニクス
もうひとつテクニック。
5フレットのナチュラル・ハーモニクスを使う方法を紹介します。
これはチューニングの確認用の技です。
元々は音叉を使ったチューニングに使われる方法です!
エレキベースの弦には
「5フレットのハーモニクスの音程が、隣の弦の7フレットのハーモニクスと同じになる」という法則性があるんです。
例えば。
4弦5フレットで鳴らしたハーモニクスの音は、3弦7フレットと同じ音になります。
ハーモニクスの出し方は、前述の12フレットのやり方と同じです!
他の弦も同様に、同じ音程になっています。
この法則を使います。
【同じ音程になるところ】
- 4弦5フレットと3弦7フレット
- 3弦5フレットと2弦7フレット
- 2弦5フレットと1弦7フレット
音が濁って聞こえたら、ペグを触って微調整してあげましょう。
この方法は、最終的な判断を自分の耳に任せる手法になります。
慣れないうちは、チューナーのみを使って合わせるようにしましょう!
まとめ
Check
チューニングの精度はは弦楽器の命
曖昧なチューニングは、それだけで演奏が下手に聴こえてしまいます。
演奏の前には必ずチューニングを正確に合わせて、綺麗なアンサンブルを奏でたいですね!
楽器が正しく調整できるようになったところで、次はレッスンに使う楽譜の読み方を確認しておきましょう!
おまけ: メンテナンス
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