ベーシストの特権!音楽理論は頭よりも目と指で覚えよう!

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こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

Twitterからの質問です。

Question

「音楽理論の勉強を始めたのですが、コードの構成が難しくて分かりません。初心者にオススメのコードの構成音の覚え方があれば教えてください」

Answer

指板の形で覚えちゃいましょう!!
Em7はミソシレ、D6はレファ#ラシ…。
音楽のコードなんて数百種類あるんです。
こんなコト、いちいち覚えてられませんよね!

実はコードの構成自体はさほど難しいものではなくて、それを実音名で覚えようとするから難しく感じてしまうんです。
コードの構成を覚えるのは、視覚で考えるのが1番!

今回の記事では、コードの構成の覚え方についてお話してみたいと思います。

ベーシストのための音楽理論の覚え方

音楽理論は指板で覚えよう

  • スケール
  • 度数
  • コードの構成
この辺のモノは、指板の形で覚えちゃいましょう。


スケールの覚え方

例えば、スケール。
マイナースケールを例にあげてみましょう。
マイナースケールの構成音
Root, 2nd, m3rd, 4th, P5, m6, m7

音名で覚えると
Cマイナースケールはドレミ♭ファソラ♭シ♭…。
Fマイナースケールはファソラ♭シ♭ドレ♭ミ♭…。
インターバルで覚えると
全・半・全・全・半・全・全…。

これがハーモニック・マイナーになるとm7がM7になって…。
メロディック・マイナーだと6度がM6になって…。
和明さん
やってらんねぇ。 こんな面倒くさいコト、いちいち覚えてられませんよね!
なので。

「マイナースケールと言われたらこの形!」
指板上の配置で覚えてしまいましょう。
何も面倒くさいことはありません。
D♭マイナースケールになろうと、G#マイナースケールになろうと、この形が変わることはありません!
「○○マイナースケール」と言われたら、何も考えずにこの配置だけ思い描けるようになれば完璧です。

ベースは移動ドで演奏できる楽器なので、1(Root)の場所を変えるだけで12キー全てを演奏できます。
便利ですね!

スケールの形を覚えるだけで、少し頑張れば曲のキーを割り出すこともできるようになります。
そのあたりの突っ込んだお話は「【理論派ベーシスト育成計画 Lv.4】指板を使ってダイアトニックコードを理解しよう」の記事で解説しています。
和明さん
少し面倒くさい「チャーチ・モード」のお話も、指板の形で覚えちゃえば楽勝です! 「指板上にどのように展開されているのか」を形で覚えることが大切です!

五度圏(サークル・オブ・フィフス)も指板で!

例えば、音楽理論の中枢にあるサークル・オブ・フィフス(Circle Of Fifths)。
これを覚えようと思ったら、なかなか骨の折れる作業だと思います。
▶【音楽理論】ベーシストのための五度圏の使い方!裏コードも楽勝!
和明さん
僕は専門学校の音楽理論の時間に、何度も何度も暗記させられました(笑)
ところが。

指板で横に読んでみると、なんとサークル・オブ・フィフスを反時計回りで読んだ配列になるんです。
ベースの指板を思い描くことができれば、あんな難しい表を暗記する必要はありませんね!

指板上で、ルートから見た度数の位置を割り出せるようになれば天下無敵です!
▶理論派ベーシスト育成計画 Lv.6 ルートから見た度数を把握しよう
和明さん
ベースの指板というのは、それはそれは美しいもので。 音楽理論の塊で出来上がっているんです。

コードの構成を指板で覚える

「指板上のコードトーンの位置を覚える」という記事で、コードの構成についてのお話をさせていただきました。
「メジャー」とか「マイナー」とか、「セブンス」とか。
コード名が指す意味と、その音の導き方についての記事でした。

これも!
概念を知っておくのは大切ですが、それ以上に大切なのは実戦で扱えるかどうかです。

「このコードはメジャー系だから3度の音はココで、7度は半音上がって…」なんて考える必要はありません!
『「○maj7」って言われたら、この形!』
極論を言ってしまえば、これだけで良いんです!
和明さん
ルート音が変わっても、この配置は変わりません! D△7だろうと、G♭△7だろうと、全てこの配置です! ※フレットの位置だけ変わります。
『「○7」って言われたら、この配置!』
覚えなきゃいけないのは、指板上の形だけです!
和明さん
・○△7 ・○m7 ・○7 ・○m7(♭5) この4種類の形だけ覚えてしまえば、大体の楽曲を自由に演奏することができるようになります!

まとめ

  • コードやスケールは実音で覚えない!
  • 音楽理論は指板上の形・配置で覚えよう!
まずは形で覚えて、それから後付けで音楽理論を細かく勉強していくと
「なるほど、だからこういう配置なのか!」
というように、より理解が深まっていくと思います。

僕が演奏の現場に放り込まれた頃は、細かい音楽理論の話なんて全然わからない状態でした。
ただ、音名とスケールの形だけは知っていたのでなんとかやってこれたんです。

逆に言うと「指板上の形」だけでも理解しておけば、どんな演奏でもある程度は即興で合わせられるようになるんですね!

「音楽理論が難しすぎて、何から始めたらいいのか分からない…」という方!
まずは細かい理屈は抜きにして、スケールやコードの形だけ覚えるようにしてみましょう!
理論派ベーシスト育成計画
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