こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
腱鞘炎の発症から約4ヶ月。
今日の記事では、僕がステージに復帰するまでに行ったリハビリ練習の一部を紹介します。
これから集中的に指を動かせるようになりたい方はもちろん、長年のブランクがある方にもオススメです。
リハビリ
1.基礎
まずはベースを始めたての頃にやるような、基礎中の基礎を作る運指練習です。
こんなのとか。
こんなのとか。
初心に戻って、指の動作する感覚を思い出させました。
同時にメトロノームを使ったリズムの基礎をしたり、右手と左手のタイミングを揃えるための基礎練習も行います。
以前もお話しましたが
演奏のスキルは1日楽器を触らないと3日ぶん、そして3日間演奏しないと1週間ぶん後退すると言われています。
後退してしまったスキルを取り戻すには、また1から丁寧に積み重ねていくしかありません。
これから土台作りを始める方も、練習をサボってしまった方も、まずは基礎練習から始めましょう。
2.スケール
指が動くようになったら、今度は指板の感覚と頭の中の理論を結び付けます。
例えば、下記のようなバッキングを流しながらスケール1発でアドリブをとってみたり。
コード進行を追って歩いてみたり。
指板の見え方を頭の中で矯正する作業です。
この作業が必要ない人は、自分の弾ける曲を演奏してみるようにしましょう。
3.Donna Lee
これは完全に僕個人の練習材料なんですけど。
僕の中の自分の演奏のコンディションを計る基準になっているのがCharlie Paker氏のDonna Leeです。
日頃からライブやスタジオ前にまずDonna Leeを軽く弾いて「よし、今日は大丈夫」「なんか今日は手が動かない…」みたいな具合を確認しています。
腱鞘炎からのリハビリ生活中も、このDonna Leeで指の回復具合を診ていました。
こんな感じで、自分の中に「この曲が弾ければだいたいの楽曲は弾けるだろう」という基準を持つと、自分の成長具合や不調に気付けるのでオススメです。
まとめ
焦っても演奏スキルは元には戻りません。土台を固めた上で1つ1つ積み重ねて、はじめて元通りの演奏が行えます。
逆に言えば、ブランクがあっても基礎から作り直すことで必ず元通りに演奏できるようになります。
怪我から復帰する際の練習は、くれぐれも指に負担をかけないことを意識しながら練習するようにしましょう。
楽器は逃げません。無理は禁物です。
何年越しかに楽器を触ってみた時。
これからライブを控えているとき。
何か難しいことがしたいとき。
まずは基礎練習から始めてみませんか。
【追記】
ベーシストの腱鞘炎には鍼治療
病院や整体院では治らなかった腱鞘炎。
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