機材オタクの現役ベース講師がエフェクターを使わない3つの理由

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こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

僕は金髪ギャルより黒髪地味子が好きです。

あ、ちょっと待って下さい。
これから機材について大事なお話をするので、せっかくなので最後まで読んでいってください。
冒頭の文で僕が何を伝えたかったのか、きっと分かるはずです。

以前、「ベーシストにはエフェクターを使わないという選択肢があるんです」というお話を記事にしました。
今回の記事では、その補足として
「何故、エフェクターを使わなくなったのか」
という視点からのお話をしてみたいと思います。

筆者は機材オタク

今から「エフェクターなんて嫌い!いらない!」というお話を書いていくわけなんですけども。
その前に、まず前提として皆さんに知っておいて欲しいことがあります。

僕は大の機材好きです。
アンサンブルの中でこそ基本的にエフェクターは使いませんが、ソロベースのプレイなんかの時にはありったけの機材を投入します。
足元に要塞を組むのが快感だし、それを操る感覚も大好きです。

当然エフェクターに関しても、超有名どころからマニアックなハンドメイド品まで数えきれないほど試してきました。
はんだの銀の純度まで凝りに凝って、自作エフェクター沼にハマったこともあります。
エフェクターボードのオーダーなんかもしたことあります。
インテリアとしてのストンプの魅力もたまらないと思っています。

そんな機材大好きな僕が、どんな観点から普段の演奏ではエフェクターを使わないスタイルに落ち着いたのか。
そんなお話をしていきます。

エフェクターを使わない理由

1.ベースは身を削って弾くもの。

これは楽器を始めた頃から変わらない僕の価値観なのですが、僕の中でベースとは「身を削って演奏する楽器」なんです。
生の指先で弦を扱い、その重量感と責任性から身を傷め、それでもなお低音の魅力に取り憑かれて演奏し続けるのがベーシストです。

指先が弦に触れる感覚、ボディを通して身体に伝わってくる振動。場の空気を支配できるビート。
ベースの演奏は「自分の全て」「4本の弦」の1対1の戦いなんです。
その真剣勝負に邪魔者は必要ない。
裸一貫で、自分の感覚だけでベースを操りたい。
というようなベースに対する美意識が、僕をエフェクターから遠ざけています。
元々歪んだベースの音自体が好きではなかったので、そもそも僕の音楽に派手なエフェクターの必要性がなかったというのもこの感覚を後押しする理由の一つだったと思います。

2.原音を大切にしたい

僕の愛機「るなちゃん」との出会いの衝撃が、僕のアン直ライフを加速させました。
▶︎【G&L】現役ベース講師によるL-2000るなちゃん徹底解説
G&L社様にオーダーして、アメリカのカリフォルニア州から遥々日本の僕の手元までやってきてくれたるなちゃん。
初めてアンプから音を出した瞬間に「あ、素敵。お上品。この子は素の音のまま戦える。」と確信したんです。
自分の感性に本気で響くサウンドを鳴らせる楽器と出会ったことがそれまでに無かったので、その衝撃は凄まじいものでした。

そのサウンドを聞いてからというもの、キャラクターを色付けしてしまうようなプリアンプなんて御法度。
弦やシールドなど、楽器本来の味を中心とした音作りを研究するようになりました。

またレコーディングの際にはDI直が基本なので、RECの仕事が増えるに従ってどんどんエフェクターと疎遠になっていったのも事実です。
裸一貫の音でどれだけ綺麗なトラックを仕上げられるかを追求し続けてきました。
▶︎元職業DTMerによる宅録講座!機材のセッティングについての解説

出力の関係でどうしてもエフェクターを噛ませる必要がある場合にも、可能な限り原音を大切にできるものを選択するようにしています。

3.重量と手間

たびたび記事にしていますが、僕は可能な限り身軽で居たいんです。
小さなカフェやバーで演奏する機会が多いので、小回りの効く状態のほうが圧倒的にメリットが大きいんですね。
取り回しの良さこそ正義です。
そして何より、10kg近くもあるような重いエフェクターケースを持ち歩くのが嫌なんです!
もうね、この意見は断固として譲りませんよ(笑)

重いケースを床に置いて、頑丈な蓋をはずして…
さらに其処からパワーサプライの電源をコンセントに刺す一手間がすごく嫌なんです。
細かな機材トラブルを気にするのも嫌です。
限りなくスマートで居たい。
身一つでフットワークの軽い演奏屋で居たい。
サッと出動して、ササッとセッティングして、たっぷり演奏して、そしてサササッと撤収。
それが理想です。
時間の限られているスタジオなんかだと、もたもたとセッティングの時間すら勿体ないですよね。
この考えから僕の所持するエフェクターの数はどんどん減少し、最終的には一つのケースに納まるまでになりました。

まだまだあるぞ!アン直の魅力とメリット!

コンプレッサーやプリアンプに頼らずにダイナミクスの付け方を指先でコントロールできるようになると、演奏に表情がつけられるようになります。
自分の指先の言いなりです。
えっちですね。
電気信号的な面でも、レンジが狭くなるとかレスポンスが遅くなるとか、エフェクターを繋ぐことによるデメリットを回避することができます。
アン直にはメリットがいっぱいですね!

エフェクターは必要ならばガンガン使っていこう

ただ、筆者は「エフェクター反対派なの?」と聞かれると全然そんなことはなくて。
むしろオススメのエフェクターをたくさん教えて頂きたいくらいです。

自分の音楽を追求する上では、エフェクターは欠かせない存在です。
エフェクターを噛ませることで自分の世界観が完成するのであれば、躊躇わずに使用することを心からオススメします。
僕もなんだかんだ言って、必要な場面ではエフェクターを持ち出します。
企業・プロダクションのお偉いさんが見にくるような大事なステージでは特に。
足元にマルコンとBass RC Boosterがあるだけで、保険感覚で安心できますからね(笑)
▶︎EBS MULTICOMPレビュー
▶︎Xotic Bass RC Boosterレビュー

10人居れば10人の顔が違うように、音色の好みも一人一人違うものです。

穢れを知らない素の状態のサウンドが好きならばそれで良し。
彩りを纏ったイケイケ音色が好きならば、またそれで良し。
冒頭の黒髪地味子の話は、まさにこれが言いたかったのであります。
僕は何にも染まっていない、ありのままのベースの音が大好き!
それ故に、エフェクターを使わないビルドにして落ち着いたのでした。
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