10分で分かる!ベーシストのためのジャズアドリブ入門講座!

ベーシストのためのジャズアドリブ入門講座

こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。

今日のテーマは特に質問の多いジャズのアドリブについてです。

「とりあえずジャズらしいアドリブができるようになりたい!」


そんな方のために、手っ取り早く最低限のアドリブが弾けるようになる手法を3段階にまとめてみました。

この記事を読み終わった頃には、アドリブ演奏の基礎を理解して「ジャズっぽい演奏」が出来るようになっているはずです!

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ジャズのアドリブの基礎

これはご存知の方も多いとは思うのですが。

自由に遊んでいるように聴こえるジャズのアドリブ廻しですが、その実はガチガチなルールと理論に沿った型の上で行われています。

今回の記事では、そのルールの基礎中の基礎の部分を解説していきます。

「理論派ベーシスト育成計画」の連載で掲載した内容が頭の片隅に入っていると、よりスムーズにこの記事を読み進めて頂くことができると思います。

アドリブ入門講座


今回はジャズのスタンダード曲の中から、特に定番のFly me to the Moonを題材に説明していきます。

典型的な4度進行のお手本のような楽曲で、初心者さんが基礎を学ぶのにもってこいの楽曲です。

同じ理論が繰り返され続ける楽曲なので、最初の8小節をクリアできれば1曲まるまるマスターしたも同然です!

この記事では頭から8小節を切り取って解説していきます。

1.スケール1発

Fly me to the moonのコード進行

この曲はKey=Cなので、
まずはCメジャースケールまたは平行調のAマイナースケール1発で演奏できるようになりましょう。

ベースの指板上のCメジャースケール

指板上で示すと、このような形になります。
まずは青丸●の音だけを使って演奏できるようになりましょう。

練習の際は「出していい音を出す」ことに集中していただいて構いません。
スケールを上下するだけでも全然OKです。

2.コードトーンの意識

続いては「小節の頭はルート」の呪から脱却するための矯正練習です。

以前、「脱アドリブ初心者!素人臭いルート思考から抜け出すための練習」という記事で各コードトーンに着地してみようというお話をしました。

今回も小節の頭でルート以外のコードトーンに着地する練習をしてみましょう。
この練習がアドリブを構築する上で非常に役立ちます。

ここでは、コードの明暗を色付けるのに重要な3度音程を基準に説明を進めます。

Fly me to the moonのコード進行

上記のコード進行パッと見て、3度の音を白玉(ロングトーン)で演奏できますか?

3度音程に着地する演奏

オクターブ上の音でも演奏できるように練習してみてください。

押さえられるようになったら、次は経過音を挟んで次のコードの3度に着地できるようになりましょう。

経過音としてCメジャースケール上の音を混ぜてみました。

慣れてきたら、コードネームを見て5度・7度の音程を鳴らせるように練習してみましょう。
応用の幅が広がります。

3.ジャズっぽいフレーズ

ドミナントモーションしているところに「オルタードフレーズ」をぶっ込みます。
▶︎ドミナント・モーションとは

ドミナントモーションしている小節
  • G7 – C△7
  • E7♭9 – A-7

今回は、例として上記の2ヶ所を意識してオルタードフレーズを挿入してみます。

G7のコード上ではこのフレーズを。

E7♭9のコード上ではこちらのフレーズを演奏してみましょう。

非常によく耳にするオーソドックスなオルタードフレーズです。
どちらも、次の小節の3度に着地するフレーズになっています。

「ジャズっぽいフレーズ」の使い方。
頭の中に「ジャズっぽいフレーズ」の手札をたくさん用意しておいて、ドミナントモーションしている所を見つけてはどんどん打ち込んでいく感覚です。

この手札が多ければ多いほど、ジャズを楽しんでいる気分になれます。

実際に弾いてみよう

以上の3ステップを踏まえた上で完成したソロがこちら。

Fly me to the moonのコード進行

おぉ…!
コード進行を見ただけで「手っ取り早くアドリブが弾ける」という目的は達成しました!

これでジャズバーのセッションに出かけてソロをバトンタッチされても、なんとかなりますね!(笑)

上記のデモ音源は、今回の記事で説明した内容を忠実に再現した演奏です。
「3度に着地」のような縛りを取っ払って演奏すると、もっともっとジャズっぽい演奏をすることができると思います。

自分の中でどんどん改変して、自分だけのスタイルを見つけてみましょう!


さらにレベルアップ!

ダイアトニックを意識して、チャーチモードの特性音(キャラクタリスティックノート)を強調して演奏してみましょう。
▶︎理論派ベーシスト育成計画 Lv.5 ベーシストのためのチャーチモード

わかりやすい所だとD-7・F△7のコード上で実音でB(シ)の音を中心に弾いてみると、それぞれドリアン・リディアンの特性音を強調することができます。

この辺りを意識しながら演奏できるようになると、より「オシャレでジャズっぽいサウンド」を奏でることができると思います。

緩急のつけ方・ストーリー性を意識することも大切です。

初っ端から音数を増やして盛り上げ過ぎたり、持ち弾をバンバン放出して後半で息切れ(ネタ切れ)を起こしてしまったり。
そんな事故を起こすのは格好悪いですよね。

「ここぞ!」というタイミングで美味しいフレーズをブチ込めるように、序盤はあえて静かに演奏してみるなど攻め時と引き時を自分の中で掴むようにしてみましょう。
▶︎バーのマスターに学ぶセッションベーシストの緩急のつけ方講座


ソロの取り方の基本を無事に理解できたところで、本日のレッスンはおしまい!
ありがとうございました。

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