ベーシストのためのドミナントモーション徹底解説!

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ドミナントモーションについて
こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

今回のテーマはこちら!

Question

「ドミナントモーションって何ですか?」

Answer

7thコードから4度上(=5度下)へ向かっているコード進行のことをドミナントモーションと言います!
音楽の世界において「もっとも美味しい動き」とされるコードの流れです!
作曲や楽曲のアレンジはもちろん、ジャズを勉強する上で間違いなくお世話になるのが「ドミナント・モーション」です。
ドミナントモーションこそが音楽のすべて!と言っても過言ではないくらい、超重要なコード進行になります。

今回の記事では、ドミナント・モーションについてお話していきます。

ドミナントモーションとは

生徒さん
そもそもドミナントモーションってなんですか?
という質問に対しては、僕は必ずこう答えます。

お辞儀の音がコード
「お辞儀のアレです。」

小学生の頃、ピアノの音に合わせてお辞儀をしましたよね。
あのコード進行こそが、もっとも身近なドミナントモーションです。
和明さん
ちなみに、基本的には「ドミナント・モーションしている」という使い方をする”動詞”の言葉になります。

ドミナントモーションの発動条件

ドミナントモーションとは、ある条件が重なったコード進行のことを言います。

①7thコードがでてくる。
②次のコードが4度上(5度下)の音である。

上記の2つが揃うのがドミナントモーションの条件になります。

最初に説明した「お辞儀のアレ」で詳しく解説してみます。

C△7-G7-C△7

こちらがお辞儀のコード進行(ジャズアレンジ)です。

条件① 7thコードが出てくる。

この場合はG7がドミナントモーションのトリガーです。

条件② 次のコードが4度上に進行している。

Gから見た4度上の音はCなので、条件を満たしています。
つまり、このコード進行は「ドミナントモーションしている」ということになります。
ちなみに、この場合の着地コードはメジャーでもマイナーでも構いません。
どちらもドミナント・モーションの扱いになります。
和明さん
数えてみるとよく分かるのですが、
4度上のコード = 5度下のコードであるという知識も
頭の片隅に入れておきましょう!

AB
23

DEF
432

詳しくは「初心者のための度数の数え方」の記事で解説しています!

ドミナントからトニックに解決する動き

五線譜で見るダイアトニックコード
コードが持つ機能の話を絡めて、少しだけ専門的な解説もしておきましょう。
「ダイアトニックコードを理解しよう」の記事では、7thコードにはトニックに解決したがる「ドミナント」という性質があるということを勉強しました。
和明さん
7thコードには最強の不協和音「トライトーン」が含まれているので、安定した響きであるトニックに着地して落ち着きたいという性質があります! ▶︎トライトーンについて
ドミナントモーションの機能とコードの性質について
ドミナントモーションは、まさにコードの響きが持っている機能を全力で満たしてあげる動きをするコード進行です。
誰がどう聞いても大円満な響き。
これがドミナントモーションの美味しさの理由です。
和明さん
ドミナント7thコードの4度上の音は、トニックの響きを持ったコードになります!

ベースの指板で分かるドミナントモーション

「4度上(5度下)」なんて言われても分からない!
そんな人のための超お手軽判別方法をご紹介!
現在の音から見て、

隣の弦の同フレットが4度上の音。
そして、そのオクターブ下が5度下の音になります。

7thコードから上記のフレットに移動する進行が「ドミナント・モーションしている進行」になります。

ジャズブルースのドミナントモーションの位置
ジャズの演奏では、常にドミナント・モーションしている部分を意識しながらのプレイが重要です。
和明さん
「いかに素早くドミナントモーションしている部分を見つけることができるか」がジャズの演奏では重要になります!
積極的にドミナント・モーションしている所を分析して、オルタード系のフレーズをぶち込んでやりましょう!
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