こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。
友人から質問をいただきました。
「音楽で稼ぐのって実際大変なの?」大変に決まってるじゃん!
僕はプロのベーシストとして音楽を仕事にして生活しています。
毎年、年度末にはちゃんと確定申告もしてますよ!
【関連】ミュージシャンのための確定申告講座
なので、わりと頻繁にこの質問をされることが多いんです。
本気でプロのミュージシャンを目指している生徒さんからはもちろんのこと、「好きなことして暮らせていいねー」なんていう人からもよく訊かれます。
ということで、
今回の記事では「音楽で稼ぐのって大変なの?」という質問に赤裸々に答えてみようと思います。
音楽で稼ぐのって大変なの?
結論は前述の通り。「大変に決まってるじゃん!」です。
これはね、もう何度尋ねられても同じように答えますよ。
「大変に決まってるじゃん!」
大事なことなので2度言いました。
具体的になにが大変なのかを語っていきましょう。
ちなみに大前提として、 筆者の和明さんは
「楽器を始めた当初(高校生時代)から利益追求ガチ勢だった」ということを念頭に置いておいてください。
とは言っても、あくまでごく普通の男子高校生が本で勉強できる程度の経済知識ですけどね!
稼ぐだけなら難しくない
「大変に決まってるじゃん!」とは言ったものの。
「音楽をお金に変えること自体は、そんなに難しいことではない」と思っています。
たとえば僕の場合だと、高校3年生の時点でバンドのワンマンライブでホールや機材のレンタル代を全額ペイして黒字を出していました。
学生の身分でも、手段を選ばずに本気を出せばそれくらいの収益をあげることはできます。
高校生時代の僕にとっては、ライブ=お小遣い稼ぎでした。
さらに具体例を出すと、
専門学校を卒業してプロの現場に呼んでいただけるようになった頃には、最高で月収65万円以上を当たり前のように稼いでいました。
ごくごく平凡な一般人の僕でも、頑張ればこのくらいの数字を叩き出すことができるんです。
「音楽で稼ぐ」ということ自体は、ちょっと本気を出せば誰でも達成できる行動なんだと思っています。
ところがどっこい。
現在の和明さんの音楽での収入は、全盛期に比べると激減しています。
それは何故でしょう。
稼ぎを継続させるのが難しい
ここからが、今回の記事の本筋です。
音楽での稼ぎは、ずーっと維持させることが「とっても大変に決まってるじゃん!」なんです。
例えば。
ソロなら、クライアントさんから仕事を絶えず貰い続けなければなりません。
バンドなら、頻繁にライブをしたり定期的に新曲をリリースしたり、ファンの心を掴み続けなければいけません。
音楽で稼ぐこと自体は難しくなくても、その稼ぎを維持させるためにはめちゃくちゃ弊害が多いんです。
実例① 疲れてしまうケース
僕の場合だと、かなり早い段階で「昼も夜もなく時間の許す限り演奏に明け暮れる」というライフスタイルに疲れてしまったんです。- 「自分を必要として貰えることが何よりも嬉しい!」
- 「仕事をまわして頂けるだけで心から感謝!」
- 「期待に応えられるように死ぬ気で頑張ります!」
来るもの拒まず、すべての仕事に全力投球。
そんな自分の性格が、自分の身を滅ぼしました。
はじめは「自分がいくら稼げるのか限界まで試してみよう」というテストのつもりで動いていたのですが、気付いたら歯止めが効かなくなっていたんですね。
ステージに立つ仕事からベースの先生に方向転換したのも、自分のペースで仕事をしたかったからです。
仕事として依頼を受けて演奏している以上、契約と責任という足枷が常に付きまとってきます。
楽しかったはずの音楽が、重い呪いに変わってしまったんですね。
この重圧に耐えながら音楽で稼ぎ続けるのは、とっても大変です。
実例② 働けなくなるケース
決められた時間に出勤して働けば100%お金が貰える会社員とは違って、個人事業主(ミュージシャン)は自給自足なので自身が努力したぶんしかお金が入ってきません。
つまり、
- 怪我をする
- 病気になる
普通の社会人なら、このような場合にも有休や傷病手当などの制度があるので収入がゼロになることはなかなか無いですよね。
僕自身も完膚無きまでに身体を壊してしまったので、音楽活動ができる時間がめちゃくちゃ減ってしまいました。
もちろん、それに伴って収入も激減しました。
「自分は大丈夫!」なんて絶対に思わないこと!
人生、何があるか本当に分かりません。
まとめ
時代が目まぐるしく変化し続ける令和の今日この頃。
流行り廃りの波に対応しながら、音楽で収入を維持し続けるのは本当に大変です。
ですが、
- 一発大当たりして一生ぶんを稼いで逃げ切る。
- 多方面に事業を展開してリスクヘッジをする。
こんな僕でも、なんとかベース一本で喰っていくことができています。
頑張れ夢追い人たち!
和明さんにできるなら、みんなにも必ずできる!