
こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。
ライブやTwitterを見てくれている学生さんから、こんな質問を頂くことが多々あります。
「専門学校に入ったらプロになれますか?」
「どうやってプロになったんですか?」
うーん、これは難しい質問ですね笑
そうですね、例えば

偏差値75の女の子と偏差値30の男の子が居たとします。
もし、その2人から
「塾行ったら東大に入れますか?」
という質問をされたら。
答えに迷っちゃいますよね笑
どのレベルからのスタートなのか。
どんなレベルの塾で、どの程度頑張ればいいのか。
人それぞれ土台が違うので、一律には答えられる質問ではありません。
それと一緒だと思います。
なので。
この記事はあくまで自分にとって都合の良い解釈で読んでみてください。
その中で、みなさんの未来に繋がるワードを一節でも見つけていただけたら嬉しいです。
専門学校に入ったらプロになれるの?

結論から言うと、
僕はプロになれました。
いや、僕みたいな一般人がプロを名乗るなんておこがましい話なんですけど。
今こうして個人事業主としてベースを演奏してお金を動かしている以上、肩書きはプロになります。
ちゃんとプロとして確定申告も毎年行ってますよ!
▶【ミュージシャンのための確定申告講座】基礎知識編 確定申告とは?
ただ、少し厳しいことを書かせて下さい。
これはあくまで僕の自論なのですが、
そんな質問してる時点で無理!
ということです。
結果を出せる人間とは、例外無く自分から行動を起こせる人間です。
行動を起こせる人間ならば、既に自分で調べて入学に向けて準備しているはずなんです。
専門学校の有効性について調べて、検索でこの記事にたどり着いた学生諸君。
お世辞抜きに、ちゃんと自分で調べて偉いと思います。
ベーシストとして稼ぐためには
大多数の人がなんとなくは分かっている話だと思うのですが。
ベーシストとして稼ぐためには、楽器の演奏だけしてれば良いわけではないんです。
演奏に直結する面であると、
奏法や弦、エフェクターやアンプなどの機材の情報収集。
ビジネス的な面でいうなら、
礼儀作法や生活習慣、営業にマネジメント。
個人差はありますが他にも、
デザイン、プログラミング、カリスマ性、財力。
ありとあらゆる事柄を自分で解決していかなくてはなりません。
専門学校に入って勉強できるのは、その総合力の半分にも満たない部分です。
「結局は自分の貪欲さ次第」ということを、まず声を大にして皆さんに伝えておきたいと思います。
どうやってプロになったの?

参考になるかは分かりませんが、これからプロミュージシャンになろうと思っている皆さんのために少し書いてみたいと思います。
そもそも和明さんは、学生の頃から「メジャーデビューしてプロになってやる!」なんて思ったことは一度もありませんでした。
高校2年生で初めてライブハウスで演奏した時から、
「どうやったら音楽で黒字を出せるんだろう」
直感的に、そればっかり考えていませんでした。
- 効果的な集客の方法
- グッズの利益
- 出費を抑える手段
楽器が上手くなる事よりも先に、そういうビジネスの面を考えていました。
ライブに足を運んでくれる全ての人に与えられる付加価値の見出し方、とかね。
当時の僕にとって、音楽はビジネス以外のなにものでもなかったんですね。
たまたま楽器に触れる機会があって。
それがたまたま評価して貰えて。
だから継続してみた。
それが僕が演奏屋としての人生の入り口です。
だから僕の夢は「音楽でプロになるぞ」ではなくて「音楽で黒字を出すぞ」だったんです。
一見同意義に見えるかもしれませんが。
僕は音楽業界を目指した事はなかったし、ファンを獲得しようとか思った事もなかったです。
早々に「音楽をお金に変える」手段を模索していたんですね。
専門学校2年目の半ばになると、学校ではオーディションの話やバンドの継続の話が出てきます。
僕はその頃には実は学校にはほとんど行ってなくて笑
すすきののバーでベテランのおっさん達に囲まれながら武者修行に励んでいました。
少し大きなステージでの演奏や遠征ツアーのお話を頂いたり、
メジャーアーティストさんのライブの搬入のお手伝いの仕事を紹介してもらったり。
その頃の人脈(コネ)が、僕に演奏屋としての道を切り開いてくれました。
学校の授業をサボりまくった価値はあったかなと思っています。ふふふ。
流れに身を任せて単位だけ取れば、専門学校を卒業することは誰にでも可能でしょう。
ただ、その中でプロになるための入り口を探せるかどうかは自分次第です。
まとめ
Twitter見てるとサ
プロ顔負けの演奏動画をアップしてるのに全然伸びない人もいれば、楽器始めて1週間みたいな演奏動画で5桁再生を平気で稼ぐ人もいるじゃないですか。
この差の要因を知っている人はビジネス的な思考を持って上手に世渡りしていけると思います。
— 高橋和明@4乙ハンター (@KAZUAKI_virgiL) 2018年2月21日
楽器が上手い人って、周りにたくさん居ると思うんです。
先輩とか。親戚とか。対バンの人とか。
では質問です。
その身近にいる上手い人たちって楽器で飯食ってますか?
違いますよね。おそらく。
じゃあ、その上手い人たちとプロのミュージシャンの違いって何だと思いますか。
その違いを考えみて下さい。
専門学校に入れば「上手い人」にはなれるんです。つまり、ある程度プロに近付くことは可能です。
ただ、その先に進むためには「上手い人」と「プロ」の違いに気付く必要があります。
その違いって、何なんだろう。
それが熱い決意なのか。
より高等な演奏技術なのか。
人に媚び売ることなのか。
ビジネス精神なのか。
はたまた運なのか。
その答え―必要なものは人それぞれです。
これも一律で答えられるものではありません。
今の僕が自信を持って皆さんに言えるのは、
「専門学校で過ごした2年間は無駄ではなかったよ」
ということです。
音楽のことだけを考えて2年間も過ごせるなんて、おそらくこの機を逃したら2度と人生の中で手に入らない時間かもしれません。
学費を200万とか300万とか払ってでも、その時間を買う価値はあると思います。
その手にした時間を無駄にしないかどうかは自分次第ですけどね。
僕は良いと思いますよ。
専門学校。
大切なのは後悔しないこと。
やらなくて後悔するより、やって後悔したほうがずっと良いです。
今の皆さんの中で描ける、最高の選択肢を選んで下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。