こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
「究極の演奏環境」の構築に成功したことにより、家に大掛かりな機材を常駐させておく必要がなくなりました。
完璧な取り回しの良さで、家でも現場でも大活躍しています。
▶︎ベース用「究極の演奏環境」を更に効率化するために改造してみた。
次なる問題はレコーディング環境についてです。
我が家では「弾いてみた」「歌ってみた」「読んでみた」などのレコーディング環境の貸し出しを行っています。
演奏機材の小型化に成功したからといって、全体のシステムを解体してしまうわけにはいきません。
…せっかく部屋を広くできると思ったのに。
「よし、ならばレコーディング機材もコンパクトに折りたためるようにしよう!」取り回しの良さこそ正義!
果たして、この大掛かりなシステムをどこまで小型化することができるのか!
今回の記事では、折りたたみ式のレコーディング環境についてお話してみたいと思います。
折りたためる宅録環境「RECボード」
ばばばばん!
こちらが完成した自宅用レコーディングシステム。
通称「RECボード」です。
エフェクターケースを基盤に、各種必要な機材を組み込みました。
普段はケースに入った状態で収納できます。
▶︎使用したエフェクターケース: KC EC-70/BK
「コンパクトに折りたたんで収納可能」というコンセプトを見事に実現させました!
レコーディングのセッティング
ガチャンっ!!
ケースを開くと、ケーブルが3本入っています。
ひとつは電源供給用のアダプタ。
これをパワーサプライに接続するだけで全機材の電源がONになり、レコーディングが可能になります。
とってもお手軽!スピーディー!!
こちらはオーディオインターフェイス用のコード。
PCでレコーディング作業をするときにはUSB端子のものを。
iPhone/iPadでのレコーディングの際はLightning端子のものを使用します。
スマホに直接接続できるので、音楽SNS『nana』のレコーディングなんかもできちゃいます!
信号の流れ
ベースの信号は、DIを通ってオーディオインターフェイスへ送られます。
歌の録音の場合には、インターフェイスに直接マイクを接続して行います。
INPUT系をインターフェイスにまとめて、そこから作業端末とモニタースプリッターへ信号を流しています。
機材について
BOSS / DI-1
ベースを接続するためのダイレクトボックスです。
安心と信頼のBOSS DI-1を採用。
直接インターフェイスにベースを入力することも出来るのですが「DIはベーシストの心の命綱」ということで保険をかけてます。
また、ボード軽量化のために電源を必要としないパッシブのDIも検討したのですが、吟味の結果ハイ落ちを防ぐためにアクティブ仕様のDIを採用しました。
▶︎ベースにとってDI(ダイレクトボックス)の役割とは?宅録に必要?
LEDを青色に換装してあります!
▶︎ベーシストのための簡単電気工作!エフェクターのLEDを交換してみよう!
BEHRINGER / PS400
アクティブのDIを駆動させるためのファンタム電源です。
BEHRINGER PS400を使用。
「電源ケーブル一本で全システム起動」というお手軽さを実現したかったので、こちらを採用しました。
DI本体をボードに固定しているためバッテリーを交換できない、という問題もコレで解決。
オーディオインターフェイス搭載のファンタム電源を引っ張ってくることもできたのですが、マイク類を接続する際の不都合を考えて別途こちらの電源を用意しました。
このシリーズの現行モデルはボディが格好良いブラックになっています!
IK Multimedia / iRig Pro DUO
レコーディング過程の中枢になるオーディオインターフェイス。
IK MultimediaのiRig Pro DUOを採用しました。
とにかくコンパクトでスタイリッシュ、そして優秀。
MacにもiOSデバイスにも対応しているため、余計な中継点を用意する必要がありません。
今回のRECボードを組んで「これを選んで良かったぁあ!!!」と心底思いました(笑)
iRig Pro DUOに関する詳しいレビューは「【iRig Pro DUO】モバイルオーディオインターフェイス徹底レビュー!」で紹介させていただいています。
BEHRINGER / HA400
モニター用のスプリッターです。
BEHRINGER HA400を採用。
2人以上でレコーディング作業を行うときに、プレイヤーとオペレーターでモニターを共有するために使用します。
一人一人が別々にボリュームを調整することができます。
HA400の端子から、家の備え付けのスピーカーに接続することも可能です。
こちらもLEDを青色に換装してあります!
WARWICK / RockBoard Power Block
各機材に電源を供給するためのパワーサプライです。
WARWICK RockBoard Power Blockを採用しました。
上記のファンタム電源PS400と、モニター用のHA400。
これらを動かすためには「12V/150mA」×2を安定して供給できるパワーサプライが必要でした。
小型のボディで「18V/400mA」のアウトを2発搭載しているPower Blockは、まさにこのRECボードのためのパワーサプライでした。
動作も安定、完璧です!
BEHRINGER / MX400
飾りです(笑)
家に余っていたので、ごちゃごちゃ感(格好良さ)を出すために置いちゃいました。
つまみが沢山並んでいて、なんだか「難しい機械っぽい」と思いませんか!
こちらもLEDを青色のものに換装しているので、通電させるととってもお洒落に…!
まとめ
普段は折りたたんでコンパクトに収納。腰を据えて大掛かりなレコーディングを行うときには、インターフェイスのモニターアウトから備え付けのミキサーに接続して扱うことも可能。
まさに理想のレコーディングシステムが完成しました!
何度か使ってみて、少しずつ修正を加えていきたいと思っています。
ボードへの固定方法や、使用している変換プラグ、ノイズ対策などの細かいお話は下記の記事にて!