こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回の記事は「継続」についてです。
「ベース講師が1ヶ月で40曲覚えた方法!沢山の曲を早く覚えるコツ」という記事の補足的な内容になります。
BASS NOTEでは、
ベースが上手くなりたいのなら、続けることが大切だよ!ということを常々お伝えしてきました。
その言葉が指す本質的な部分を、ひとつ紹介してみようと思います。
ベーシストに継続が大切な理由
「耳コピは経験と慣れが全て!耳コピが上手くなりたいなら練習だ!」や「現役ベース講師の耳コピのやり方風景を紹介!」という耳コピ関係の記事でも触れていますが、
「継続」の強みは、ずばり「カードを増やせること」だと思います。
「頭の中の引き出しを増やす」なんて言い方のほうが一般的でしょうか。
継続し続けることで、
「進研ゼミでやったやつだ!」
という「経験則からくる閃き」を増やしていくことができるんですね。
継続によって蓄積されていくカードは、
コードだったり、
フレーズだったり、
はたまた機材の知識だったり、
周りの人々だったり、
フレーズだったり、
はたまた機材の知識だったり、
周りの人々だったり、
このカードの量が多ければ多いほど、ベーシストとして強くなります。
僕の頭の中のイメージはカードゲームです。
場の状況に応じて、臨機応変にカード(経験)を活かした演奏を行います。
カードの種類が多ければ多いほど、いろんな戦略が考えられますよね!
プロのベーシストのカードについて
プロのミュージシャンの方は、例外なくその頭の中に蓄積されている手札の量が凄まじいです。そして手札の質が高いです。
演奏の現場でご一緒させていただくと「カードを持っていること」を前提に話が進んでいく場面も多いです。
あくまで僕の中での印象ですけどネ。
ベーシストとしてのカードの量が、ベーシストとしての技量を図るひとつの基準になることは間違いなさそうです。
▶︎「上手いベース」の基準とは?支配力と説得力についての話
逆に言えば!
練習を継続してカードを収集し続けていれば「誰でもプロ同然の頭の中身を作り上げることができる!」ということですね!
カード不足の例
ベースの練習を続けていると、
と感じてスランプに陥ってしまう機会が訪れることがあります。
読者の皆さんの中にも、経験ある方多いんじゃないかと思います。
詳しくは下記の記事で紹介していますが、「下手になってる…?」と感じる原因は自己の成長によるものです。
日々の練習の中で音楽に対する感覚が研ぎ澄まされてくることで、自分が今まで弾けていなかったポイントが分かってきてしまうんです。
つまり、手札不足です。
自分の感性を満足させられる「技術の手札」を所持していないため、このようなスランプ状態に陥ってしまうんですね。
そんなときは、自分の感性に見合う「技術の手札」を日々の継続の中で補充してあげればいいだけです。
なんて単純明快!
悩んで落ち込んでいる暇があったら、手札を収集しちゃいましょう!
カードの収集方法についての例も、こちらの記事で紹介しています!
ベーシストとしてのカードの集め方
皆さんの中にも、どんな場面でも使ってしまう手グセのフレーズがひとつやふたつあると思います。
まずは、その手グセの幅をどんどん蓄積していきましょう!
3度に飛ぶフレーズ、5度に飛ぶフレーズ。お気に入りのフレーズを可能な限り自分の中に落とし込んでいきます。
ハンマリングを使うフレーズ。
II-V-Iのフレーズ。
何も考えなくても発動させられるようになったフレーズこそが、あなたの中に蓄積されたカードです!
「耳コピの経験値があがると出来るようになるコト」で解説した耳コピ用のカードなんかも同じですね。
どんどん楽曲を自分の中に落とし込んでいくと「似ている雰囲気」のカードを呼び出せるようになってきます。
楽曲の系統を判断できる手札が揃うと、曲のコピーの効率が急激に跳ね上がります!
集めたカードの使い方を理解しよう
で、大切なことをひとつだけ。
「頭を使って演奏するクセをつけましょう」この過程がすごく重要で、蓄積したカードを使う鍵になります。
例えば。
こんなカード。
【聖なるバリア – ミラーフォース -】 相手のモンスターから攻撃を受けたときに発動できるトラップカード!カードゲームのカードっていうのは「使用できるタイミング」が決まっているんですね。
攻撃を跳ね返して、相手のモンスターを破壊できるぜ!
ベースの手札も一緒なんです。
例えば。
【Gのオルタードフレーズ】みたいなネ(笑)
G7からドミナントモーションしている場面で発動できるカード!
こいつをねじ込んでやればジャズっぽさが増すぜ!
「手グセのフレーズを発動できるタイミング」をしっかり理解して、はじめてカードゲームが楽しめるわけです。
どんなリズムのときにマッチするのか。
どんなコード進行のときに使えるのか。
周りがどんなフレーズを弾いているときに使うと効果的なのか。
カードを使える条件を自分の中で確立させることができれば、もっともっとデュエル(カードバトル)が強くなります!
必要なタイミングで必要なカードを扱える。これがベーシストのあるべき姿です!
まとめ
- 継続することでカードを蓄積する。
セッション会でコール&レスポンスの場面なんかが来た時は、
「行くぞ英雄王…、僕の頭の中はこんな感じです(笑)
武器の貯蔵は充分か!」
仲の良いプレイヤーの方とスタジオで遊ぶときなんかは、特にこんな感じですね!
音楽の土台を支えるベーシストとして、武器の貯蔵を蓄えるのはとっても大切!
その武器は、ベーシストとしての経験の中でどんどん貯蔵されていきます。
練習し続けること、そして経験し続けることがあなたを一流のベーシストへと磨き上げてくれます!