こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回の記事は、読者の方からたくさん質問をいただく耳コピの上達方法についてです。
やはりベースラインの耳コピに苦手意識を持っている方は多いと思います。
まだお読みでない方は、まずは「現役ベース講師が教える耳コピ入門論!ベースの耳コピに必要な技術とは」という記事を読んでみてください。
「耳コピは決して難しい技術じゃないんだよ、誰でも練習すればできる作業なんだよ」ということを、統計学と経験則を元に書いています。
耳コピは練習さえ詰めば、ほとんどの方ができるようになる作業です。
『あなたの音感のレベルはどのくらいですか?』
『音の高い・低いも区別できない:5%』
全体の5%の方は…、ブログの文章だけでは矯正しきれないかも…
――いいえ、なんとかしましょう。
とりあえず次の項目を読んでヒントを掴んでみてください!
それだけでベースの耳コピはもちろん、純粋に音の捉え方に対する精度が跳ね上がるはずです!
ベースラインを唄えますか?
まず始めに。
「皆さんは、弾きたいベースラインを鼻歌で唄(うた)えますか?」「耳コピができない…」という方のほとんどが、コピーしたいベースラインを自分で唄うことができません。
自分が弾きたいメロディを把握していない状態で、楽器を弾けるはずがありませんよね。
逆に言うと、ベースラインを唄うことができる人は基本的に誰でも耳コピの作業を行うことができます。
どうして唄うのが大切なの?
ベースラインを唄える、ということは各音の高低差を頭で理解できているということになります。
音の高低差を把握できているのであれば、目標の音を割り出すのは難しくありません。
あとは目標の音を見つける速度をどんどん練習で鍛えていくだけで、耳コピができるようになります。
なので、まずはベースラインを唄えるようになることを目標にしてみましょう。
ベースラインの耳コピの方法
音の捉え方や感じ方、音楽の聴こえ方は人それぞれなので
「耳コピは具体的にこうやるんだよ!」という書き方をしてもあんまり意味無いのかなと思っています。
なので、ここでは「この手順はみんな同じ!」「これが耳コピのコツだよ!」という部分を抜き出して説明していきます。
1.目的の音を見つける
- 唄えるようになるまで聴き込んで覚える
- 同じところで再生・停止を繰り返して探す
- 理論的に考えて抽出する
「耳コピは経験と慣れが全て!ベースの耳コピが上手くなりたいなら練習だ!」の記事で実施したアンケートの結果、音感に自信のない方でも6割以上の方は『時間をかけて探せば正しい音にたどり着ける』という結果が見えました。
「この音は少し高いな…」という感覚さえわかれば、1フレットずつ指板を移動していくことで必ず音にたどり着くことができるはずです。
「この音は低すぎるな…」
いろんな記事で言っていますが、ベースの耳コピはキーボードのタイピングと同じで挑戦すればするほど音を探すスピードが早くなってきます。
ここは「今は経験値を鍛えるとき!」と割り切って、もどかしい想いをしながらどんどん耳コピに挑戦していきましょう!
「そもそも楽曲の中のベースの音が聴き分けられない…」という方は、アプリを使ってベースラインを抜き出す方法を紹介した記事があるので参考にしてみてください。
2.すぐメモを取る
1音でも音が取れたら、すぐに記録するようにしましょう。
TAB譜でも、ドレミでもCDEでも、オタマジャクシでも構いません。
耳コピはリアルタイムにコピーしていく必要も、焦って音を拾っていく必要もありません。
焦らず1音ずつ、ゆっくり音をとっていきましょう。
▶︎現役ベース講師の耳コピのやり方風景を紹介!
「TAB譜でメモしたいんだけど、どのフレットで押さえたらいいのかわからない…」という方は、「耳コピしたベースラインはどのフレットで演奏したら良いの?」という記事で詳しく解説しているので合わせて読んでみて下さい!
3.取った音が正しいか確認する
実際の楽曲に合わせて、ベースを演奏して確認してみましょう。
1音ずつでも確認していくことで、前に進んでいることを実感できるはずです。
忘れちゃいけないのは、
この時には弾ける必要はないという点。
これはあくまで「採譜した音が正しいかを確認する」作業です。
練習ではありません。
確認作業とフレーズの練習を同時に行ってしまうと、大きなタイムロスを生んでしまいます。
そして、時間がかかりすぎて耳コピがますます嫌いになってしまうでしょう。
ここでは「今拾った音が正しいか」を確認するだけ!
練習するのは、耳コピが完了してから!
耳コピは必ずできるようになる!
「楽曲をコピーするときに求められる精度、妥協ラインについて」という記事で実施した『あなたは曲を耳コピするとき、どの程度コピーしますか?』というアンケートです。
アンケートの結果、84%の方が「大まかな雰囲気をコピー」と回答してくださいました。
「1音も妥協せず完コピ」という方は全体の16%という結果に。
耳コピは完璧である必要はありません。
どうしても聞き取れない音や、難しすぎて指が追いつかないフレーズなんかは、どんどん自己流にアレンジしていっても良いんです。
BASS NOTEでも、自己流アレンジの方法について解説した記事を公開しています。
▶︎【応急処置】難しすぎて弾けない!ベースラインを簡略化する方法
- 1.目的の音を見つける
- 2.一音でも分かったらすぐメモを取る
- 3.取った音が正しいか確認する
何度も何度も言いますが、耳コピは場数を踏むことで必ずできるようになる「慣れ」の作業です。
▶︎耳コピは経験と慣れが全て!耳コピが上手くなりたいなら練習だ!
一度芽生えた苦手意識はなかなか消えないとは思うのですが、諦めないで耳コピに立ち向かってほしいなと思います。
ほんと、続けていれば絶対できるようになるから!
がんばりましょう!!
【特集】耳コピ完全攻略道場