こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの質問です。
Question
「耳コピのときに、拾った音をどのフレットを使って弾いたらいいのか分かりません」
きちんと音を拾えるなら大丈夫!
あとは運指についての疑問を解決するだけですね。
演奏時のポジションに関しては、少しだけ雑学的な知識を知っていれば簡単に納得できるはずです!
今回の記事では、耳コピの時の演奏ポジションについてお話してみたいと思います。
耳コピした音を弾くフレットについて
例えば。
こんなフレーズがあったとします。
どのフレットで演奏する?
皆さんなら、どんな運指で演奏しますか?
全ての音を押弦するパターンだったり。
開放弦を駆使するパターンだったり。
E弦だけで演奏するパターンだったり。
弾き方のバリエーションは色々あると思うんですけど。
ベースには「これが正解!」という答えはありませんので、どのパターンで演奏しても問題はありません。
ただ「効率の良い運指」というものは確実に存在します。
可能であれば、効率の良い運指を意識して無駄のない演奏をしたいところです。
では、具体的にどのような弾き方が「効率の良い運指」なのでしょうか。
効率の良い運指・悪い運指
効率の悪い運指
例えば。
このように移動するフレット幅が広い運指は、効率の良い運指とは言えません。
指板上の移動距離が遠いと、そのぶんだけ次の音を発音するタイミングの精度が落ちてしまいます。
また、ポジションを移動する回数が増えるので音がブツ切りになる原因にもなります。
効率の良い運指
このように移動するフレット幅が狭いほうが、無駄なポジションの移動がなくなりますよね。
移動幅を減らすと、その分だけ正確なリズムで演奏することができます。
人差し指から小指までの4フレット幅に移動を抑えることができるのが、もっとも効率のいい運指と言えるでしょう。
ポジションの移動が少ないと、スタミナの持続にも繋がりますね。
以上を踏まえて、耳コピしたときに押弦すべきフレットは
前後の音との連携を考えたときに、なるべく指の移動が少ないところということになります。
どんどん高い音にあがっていくようなフレーズのときには、それに合わせてポジションもどんどんハイフレット側にズラしていったり。
付随する前後の音や、その先のフレーズと合わせて効率的な運指を考えてみましょう。
ライブでの運指
派手に動き回るライブステージ上では、話が少し変わってきます。
特にロック系のライブになると、いかに派手に演出するかが大切になってきます。
そうなると、上記のような「なるべく指の移動が少ない運指」では面白みがありません。
可能な限り大振りな演奏をしたほうが、自分も観客も盛り上がりますよね。
そんなときは、こんな感じで無理のない運指で上下運動しているように見せる演奏の仕方を覚えると演奏性と演出性を両立することができます。
余裕のある場合や次の音に繋げやすい場合には、わざと遠いフレットに着地する運指をすることもあります。
ライブになると、演奏性を犠牲にして格好良い演奏をしなきゃいけないこともあると思います。
最終的には、どんな運指でも演奏できるようになりたいところですね。
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まとめ
耳コピで拾った音を演奏するときには、まずは
指の移動幅が少ないところで演奏する
もちろん、手グセに合わせてポジションチェンジを行うような運指のほうが楽な場合もあります。
自分の演奏技術と相談して、無駄のないフィンガリングを心がけましょう!
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