【初心者向け】現役ベース講師によるピック弾き入門講座!

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ベースのピック弾き入門講座
こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

問い合わせフォームからの相談です。

Question

「ピック弾きの練習のコツを教えてください!」
ゴリゴリのロックサウンドに似合うベースのピック弾き。
一見否定されがちですが、ロック系のベーシストの中では根強い人気を誇る奏法です。
▶【派閥戦争】ベースのピック弾きってどう思う?という質問に回答します

今回の記事では、ピック弾き初心者の方が疑問に思うであろう
  • 正しいピックの持ち方
  • ピッキングフォーム
  • 演奏のコツ
  • 基礎練習方法
このあたりの内容をピックアップして解説してみたいと思います!

ベースのピック弾きのやり方

ピックの持ち方

ピックの持ち方は、親指と人差し指を十字に交差させる構えが一般的です。
ピックの先端を人差し指の先に向けます。

人差し指の先から5mm〜10mm(1cm)程度が適切でしょう。
和明さん
ピックが指先から出すぎると、弦に引っかかって弾きにくいです!
薬指を添えて3本の指で挟み込むようなフォームの方も居ます。

和明さん
弾きやすさや、バランスの取りやすさ、出音の好みなどを研究して、自分の中で安定する持ち方を模索してみましょう! 演奏するフレーズによって持ち方を変えるのも効果的です!

ベース用のピックの種類に関して

  • ティアドロップ
  • トライアングル(三角/おにぎり)
ギター用のピックをそのまま使用することができます。
ベースは弦が太くてピックの減りも早いので、角が3つ使えるトライアングル型のピックを推薦されやすいです。

デザインやサイズ、厚さなど、色々試して自分に合うピックを探しましょう!
僕はティアドロップ型のピックを愛用しています。
自分にピッタリのピックに出会えるまで3年もかかりました(笑)
和明さん
ピックの厚さはMidium(0.7mm前後)〜Hard(1mm前後)がオススメです!

ピック弾きの構え方(フォーム)

僕のオススメは、小指・薬指をベースのボディに置くフォームです。

こんな感じで手の開き具合で弦の幅を把握できるので、狙った弦を正確にピッキングできるようになります。
また、指のスタンドがあるおかげで腕の振れ幅が少ないので2〜3時間ステージに立ちっぱなしなどの持久戦に強いです。
和明さん
気持ちよく手首を振り抜くことができなくなるので、このフォームが嫌いな人もいるみたい。 演奏のフォームは完全に好みの世界ですね!
ピック弾きのベーシストのフォームは
  • 完全に腕のユニットを浮かせて演奏する人
  • 腕をボディに乗せてしっかり固定させる人
  • 腕を大きく上下させる小島よしお奏法の人
などなど、十人十色です。
この構えにも「絶対にコレ!」という正解はないので、自分にとって1番演奏しやすいフォームを見つけてみましょう。
無理に手首が曲がるようなフォームで演奏を続けると、腱鞘炎になってしまう場合も。
和明さん
自分の体と相談しながら、自然体で構えられる状態を探しましょう!

ピックの当て方

弦に対してピックが平行に当たるように振り抜くのが、もっとも音圧が増して音が綺麗に鳴る弾き方です。
基本的には、弦に平行に当たるような角度を心がけましょう。
和明さん
打点も分かりやすい!
テンポの速いフレーズや細かく弦を移動するようなフレーズだと、すこし斜めに構えてあげるとピッキングがしやすくなります。
角度によって音色が変わるので、場面に合わせて使い分けましょう。
ピックが弦の上を横滑りしてしまうと、ピッキングノイズが目立ちます。
角度をつけて演奏をするときも、ピックはまっすぐ振り抜くことを意識しましょう。

ピック弾きの関節の使い方

8ビートの音符が続くようなフレーズでは、手首のスナップを上手く回してあげると安定します。
親指・人差し指の関節を集中的に使うと、細かなニュアンスが表現しやすくなります。

もし時間があれば、無駄な力を抜くことを意識しながら「今どこの関節を動かしているか」をゆっくり丁寧に考えながらピック弾きしてみてください!
曲げ伸ばし、回転、全ての動きに注目してみましょう。
弦と体の距離感や、身体の使い方を再確認できます。
一ヶ所の関節を酷使してしまうような事態も矯正できるのでオススメです!

ベースのピック弾きでのミュートのコツ

チョップミュート

一般的にはピックを持っている手の側面を使った「チョップミュート」と呼ばれる奏法が推薦されます。
ブリッジぎりぎりの位置に手刀を軽く当てて、他の弦の共鳴を防止する奏法です。
和明さん
フロント寄りに手刀を当てると、完全に音が出なくなってしまいます! また、強く押し当てるとブリッジミュートがかかる状態になってしまうので注意です!
はじく弦に合わせて、手の角度を変えて対応します。

ピック弾きベーシストに普及しているこのチョップミュートですが、
  • 手全体の動きが制限される。
  • 習得までに緻密な練習が必要。
などなど、手っ取り早く使うには中々小難しいテクニックです。

BASS NOTE考案 複合式ミュート

そこでオススメなのが「複合式ミュート」。
右手だけに頼らず、左手の指も駆使しながらミュートを行う方法です。

  • チョップミュートに頼るのは低音弦のみ。
  • 高音弦のミュートを左手の指でまかなう。
右手の微調整の必要性が減るため比較的かんたんに習得できるうえ、両手ともに自由度を損ないません。
指弾きにシフトしたときにも違和感なく応用できるフォームです。
便利でしょ!

慣れてくると
すべての弦を同時にかき鳴らしても、狙った1本の弦しか鳴らさない!

みたいな芸当も無意識のうちにできるようになります。
和明さん
両手を上手に使って完璧なミュートを目指しましょう!

ピック弾きの基礎練習

ピッキングの基礎練習


※クリックで拡大
ピック弾き用の基礎練習の楽譜を用意してみました。

TAB譜の読み方がわからない方はこちらの記事で分かりやすく解説しています!
今回の練習では
  • 4分音符はダウンピッキング
  • 8分音符はオルタネイトピッキング
でピッキングしてみましょう。

Check

ダウンとアップを交互に繰り返すことをオルタネイトと呼びます
和明さん
ゆっくりなテンポから、他の弦のミュートを意識しながら丁寧に練習してみましょう!

弦の幅を掴む基礎練習

弦飛びの練習を集中的に行うことで、狙った弦を正確にはじけるようになります。

  • 全部ダウンだけ
  • 全部アップだけ
  • ダウンからオルタネイト
  • アップからオルタネイト
それぞれのパターンで練習してみましょう。

目標は手元を見なくても100%狙った弦にピックがあたる状態です。
人間の「慣れの力」は恐ろしいもので、練習を繰り返していると指先が弦の幅を覚えてくれます。
諦めないで毎日少しずつ練習してみましょう!
和明さん
弾く弦の順番を変えてみるのも効果的です!
ベースを弾いてみよう

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