こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回のテーマはこちら!
Theme
「コードの基本知識と読み方を理解しよう!」
「Fメジャー」とか「Eマイナー」とか、一度は聞いたことあると思います。
音楽を勉強するうえで、避けては通れないコード。
今日はコードの基本中の基本、コードの読み方を一緒に勉強してみましょう!
ドレミをCDEで理解できない方は、まずは「音名を覚える練習」の記事を読んでみてください!
音楽におけるコードについて
そもそもコードとは?
コード(Chord)とは、和音のことを指します。同時に2つ以上の音が鳴っている音のことをコードと言います。
最もオーソドックスなのは「ドミソ」や「レファラ」のように、音を1音飛ばしで3つ重ねる三和音(トライアド)ですね。
鍵盤を1つずつ飛ばしで3音を鳴らすと、綺麗な和音になります!
お辞儀の「じゃ〜ん」がコード
イメージしやすいところだと、お辞儀のときの「じゃ〜ん・じゃ〜ん・じゃ〜ん」ですね。
「ド〜、ソ〜、ド〜♪」
ではなくて、
「ドミソド〜、ソレファシ〜、ミソド〜♪」と鳴っていますね。
これが身近にあるコードの響きです!
ベーシストにとってのコードとは?
ベースは、コードをいっぺんにジャ〜ン♪と鳴らすよりもコードの構成音を単音で演奏するのが一般的です。
言い換えると、
コードは「ベーシストが演奏していい音」を割り出す指標になる大切な要素ということになります!
みんなが大好きな「動くベースライン」は、コードの上で使っていい音をなぞるように演奏されているんですね。
もちろんコードをかき鳴らす演奏方法もあります!
▶ベースで「コード弾き」をしてみよう!
▶ベースで「コード弾き」をしてみよう!
ベースにとって最重要になるのはコードの根音(ルート)
我々ベーシストは、コードの基本になる音=根音(ルート)を担当するのが最もベーシックな役割になります。
8分音符でルートの音を演奏することを「ルート弾き」なんて言い方をしますよね!
根音(ルート)について
根音ついては、最初は「コードの一番低い音」=「コードの根っこの音」という覚え方で良いでしょう。
一番低い土台(Base)の部分を担当する楽器だから、「ベース」なんですね!
我々ベーシストにとって最も大切な用語のひとつなので、覚えておきましょう!
コード進行とは?
「コード進行」についても触れておきましょう。
曲の流れに合わせて、メロディの後ろで鳴っているコードが次々変化(進行)してことをコード進行と言います。
メロディを支えているコードは、ずーっとドミソではありませんよね!
「カノン進行」って何?
コード進行に関して、
- 「カノン進行」
- 「枯葉進行」
楽器を練習していて
「あ!この前弾いた曲と使うフレットの順番が同じだ!」なんて思った経験はないでしょうか。
これは使われているコード進行のパターンが同じだということになります。
コード進行には、いわゆる「お決まりの進行パターン」みたいなものがありまして。
- パッヘルベルのカノンと同じコード進行だからカノン進行
- ジョゼフ・コズマの枯葉と同じコード進行だから枯葉進行
と称されているんですね。
有名なところだと…
いくらでも思いつきますね!
- マリーゴールド – あいみょん
- 恋するフォーチュンクッキー – AKB48
- – Butter-fly – 和田光司
- – となりのトトロ – 井上あずみ
などなど、この辺は全部カノン進行の楽曲です。
いくらでも思いつきますね!
コードネームの読み方について
基本的なコードネームの読み方
Dm
まずはこちらのコードから。
Dm
- 大文字はルート(Root)
- 小文字のmはマイナー(minor)
「Dm」と書いて「ディーマイナー」と読みます。
をそれぞれ表しています。
大事なことなのでもう一度紹介します!
ルート = 根音。
コードの根っこにあたる大切な音のことです!
D
mが付いていない場合は、そのまま「ディー」と読みます。
D7
数字が付く場合は「英語読み+th」で発音します。
- 6ならシックスス※
- 7ならセブンス
- 9ならナインス
- 11ならイレブンス
- 13ならサーティーンス
※正確には6thですが、言いにくいので「シックス」と発音する場合がほとんどです。
ス(th)を略して「ディーセブン」と発音することもありますが、意味は一緒です!
また話し言葉では「Dの9th(ナインス)」などと言う場合もありますが、こちらも意味合いは同じです!
Dm7
DM7
こちらはメジャーセブンス(major 7th)系のコードです。
マイナーをあらわすときには小文字表記でしたが、メジャーは大文字で表記されます!
Dmaj7
D△7
マイナーのmと見分けが付きやすいように「maj7」「△7」と表記されるコトのほうが多いと思います。
僕も普段は「△7」という書き方をします!
D♭m7
D#7
Dm7(♭5)
Dm7(#13)
コードネームの読み方 基本編の最後です!
こいつだけ少し厄介ですが、この勢いで合わせて覚えちゃいましょう!
カッコ()に囲われてコードの最後に表記されている場合には、D6やDm7などの数字のス(th)は発音せずに読みます。
「th」ありで読んでもまったく間違いじゃないので、厳密にしっかりと覚える必要はありません!
「コードネームが長いから略して読んだほうが楽♪」くらいの感覚なので、難しく考えなくてもOKです!
Dm7(♭9)
Dm7(#11)
カッコ()内の数字はそのままス(th)をつけて発音します。
(♭9)なら「フラット ナインス」
(#11)なら「シャープ イレブンス」
となります。
Check
例外!
(♭5)の5だけは「ファイブ」と読みます!
「フラットファイブ」ですね。
(♭5)の5だけは「ファイブ」と読みます!
「フラットファイブ」ですね。
ココだけ5th(フィフス)ではないので注意!
♭5(フラットファイブ)は時折出てくる表記なので、合わせて覚えておきましょう!
コードネームを読む練習
それでは、ここまでの復習です!コードネームを読んでみましょう。
問題
問.1: Em
問.2: G7
問.3: Bm7(♭5)
問.4: A7(♭9)
問.5: Cm△7
問.2: G7
問.3: Bm7(♭5)
問.4: A7(♭9)
問.5: Cm△7
解答
解.1: Em = イーマイナー
解.2: G7 = ジーセブンス
解.3: Bm7(♭5) = ビーマイナーセブンフラットファイブ
解.4: A7(♭9) = エーセブンフラットナインス
解.5: Cm△7 = シーマイナーメジャーセブンス
解.2: G7 = ジーセブンス
解.3: Bm7(♭5) = ビーマイナーセブンフラットファイブ
解.4: A7(♭9) = エーセブンフラットナインス
解.5: Cm△7 = シーマイナーメジャーセブンス
世の中には「m△7(マイナーメジャーセブンスコード)」なんていう複雑なコードもあるんです…!
まずは読み方を完璧に覚えましょう!
コードの意味合いについてはまた次回!
まずは読み方を完璧に覚えましょう!
特殊なコードネームの読み方
Esus4 Eadd9
Edim Eaug
EonG E/G
こちらは「いろいろあるんだなぁ…」くらいの認識で、頭の片隅に入れておいていただけると嬉しいです!
F –7 Fφ
Fo F+
基本編でメジャー(major)を「△」で表したように、特殊な記号で表せるコードがいろいろあります。
使っていくうちにいつの間にか覚えていくので、これも「いろんな書き方があるんだなぁ…」くらいに流し読みしてください!
よく使うコード表記について
アドリブの練習にはなくてはならない完全無欠の究極アプリ「iReal Pro」。
このアプリで使用されている記号は、全世界共通のコード表記になります。
主要なポイントは下記の通り。
- ー(マイナス)はm(マイナー)のこと
- △はM(メジャー)のこと
- φ(ハーフディミニッシュ)はm7(♭5)のこと
専門学校や楽器教室に音楽を習いにいくと「知っていて当たり前!」というように、説明なしでこの記号で書かれたりします!
必ず覚えておきましょう!
必ず覚えておきましょう!
コードの読み方 まとめ
今回はコードの読み方について勉強してみました。Em7
これは「イーマイナーセブンス」!
もう完璧ですね!
- 大文字 = そのまま
- m,- = マイナー
- M,△ = メジャー
- 数字 = 英語読み+th
まずは大まかに、この4つを覚えておけば大丈夫。
どれだけ文字が並んでいても、大文字(ルート音)から順番に1つずつ読んでいきましょう!
読み方をマスターしたら、次はm(マイナー)や7(セブンス)という表記の意味について勉強していきましょう!