Twitterからの質問です。
Question
「ブルースの弾き方を教えてください」
Answer
バッキングではコードトーンを使ったベースラインを!
ソロはブルーノートを意識しながら弾いてみましょう!
ソロはブルーノートを意識しながら弾いてみましょう!
すべての音楽の基本、ブルース。
「ベーシストのための初心者向けセッション講座」の記事では、ブルースの仕組みを解説しました。
ブルースの基本について理解できたら、次は具体的なブルースの弾き方について勉強してみましょう!
3コードブルースのバッキングの弾き方
ベースラインはコードトーンで構成する
backing
メロディでどぎつい音をぶつけてくることが多いブルースでは、あまりテクニカルなベースラインを披露するのは避けたほうが無難です。
メロディラインを邪魔しないように、コードトーンなどで構成したシンプルなベースラインで支えてあげるのがオススメです!
「絶対に怒られることにない無難な音」といえば、コードトーンの出番ですね!
1拍目には音符を置く
ポップスなんかでは頭拍を休符にするベースラインって結構遭遇すると思うんですけども。
ブルースではしっかり頭拍に音符を置いてあげると親切です。
1拍目に休符やゴーストノートを置くアレンジは、慣れないうちは控えましょう。
ブルースのベースを弾くときは、oneを大切に!
ブルースではメロディがアウフタクト(弱拍)で入ることが多いので、我々ベーシストが1拍目をガイドしてあげることが大切です!
ブルースのベースラインの例
こちらはRoot, M3rd, P5th, 13thで構成されたフレーズ。
先の説明の通り、メロディラインを邪魔しないようにコードトーンだけで作られています。
ブルースの教科書に載るような超絶オーソドックスなブルースのベースラインです!
こちらはRoot, P5th, m7thで構成されたフレーズ。
こちらも超定番のベースラインですね。
どちらのフレーズも、例としてKey=Aのブルースを想定しています!
楽曲のKeyが変わっても、同じようにコードトーンをなぞることで移調に対応することができます!
楽曲のKeyが変わっても、同じようにコードトーンをなぞることで移調に対応することができます!
3コード ブルースのソロの弾き方
solo
- マイナーペンタトニックスケール
- メジャーペンタトニックスケール
- ミクソリディアンスケール
- ブルーノートスケール
とくにオーソドックスなのはマイナーペンタトニックですね。
メジャーペンタトニックを使うとカントリー系の雰囲気になります。
Key一発ワンスケールで弾くこともできるし、小節ごとにスケールのKeyを変えながら演奏することもできます!
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アウフタクト・シンコペーションを駆使する
auftakt
「ブルースっぽい演奏」のコツについて、いくつか小技を紹介してみます。
まずは符割の話から。
アウフタクト・シンコペーションからメロディを弾き始めると、ブルースっぽさが強調されます。
日本語では「弱起」「食って入る」なんて言い方をしますね。
裏拍から入るフレーズをたくさん使ってみましょう!
ブルースっぽいフレーズを使う
アドリブでの演奏に大切なのは、とにもかくにもフレーズの引き出しです。使えるスケールが分かっていても「ブルースらしいフレーズ」を知っていないと、ブルースは演奏できません。
この2つのフレーズをゴリ押しするだけでも、かなりブルージーなサウンドになります!
手グセにして覚えちゃいましょう!
ブルーノートはダイナミクスを大切にする
blue note
m3度, ♭5度, m7度の3音はブルーノート(blue note)と呼ばれ、とくに「ブルース感」が強い音になります。
マイナーペンタトニックスケールやブルーノートスケールなどを使って演奏するときには、ブルーノートにビブラートクォーターチョーキングをかけてあげるととってもフレーズがオシャレに仕上がります!
メジャースケールにm3度, ♭5度, m7度の音を追加すると「ブルーノートスケール」と呼ばれるブルージーな響きのスケールになります!
ブルーノートを弾くときに和音を付加する
こちらは中級者向けのブルースらしく聞こえる隠し味!
上の項目で紹介したブルーノートを弾くときに、使っているスケールの1度の音を付加してあげるとブルース独特の音の濁りを再現することができます。
メロディを弾きながらルートも強調できるプチテクニックです!
あくまでエッセンスになる技なので使いすぎには注意!
まとめ
ブルースの演奏に使える簡単なテクニックについて解説しました。
ブルースは感性勝負。
バッキングトラックを鳴らしながら、お気に入りのアプローチを研究してみましょう!