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セカンダリードミナントについて分かりやすく解説します!

セカンダリードミナントについて

こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

生徒さんからの質問です。

Question「セカンダリードミナントって何ですか?」
Answer楽曲中でドミナントモーションを生成するために、無理やり7thコードをねじ込むおしゃれテクニックです!

ノンダイアトニックコードの基本中の基本、セカンダリードミナント。
楽曲中に登場するダイアトニックコード外の7thコードは、8〜9割はセカンダリードミナントとして登場します。

僕が曲を聴いていて鳥肌が立つ場面は、だいたいセカンダリードミナントのコードが使用されている場面です。
聴き手に「おっ!」と思わせるアレンジテクニックとして有効な音楽理論ですね!

また、とにかく使用頻度の高いコード理論なので、楽曲のアナライズに役立つ重要な知識になります。

一緒にセカンダリードミナントについて勉強してみましょう!

和明さん

セカンダリードミナントの勉強には、事前知識としてダイアトニックコードドミナントモーションに関する知識が必須になります!

この2点が曖昧な方は、下記の関連記事から勉強してからセカンダリードミナントに挑戦してみてください!

必要な事前知識に関する記事

【音楽理論の要】超重要!ダイアトニックコードを理解しよう

ベーシストのためのドミナントモーション徹底解説!

【ツー・ファイブ・ワン】II-V-Iってなに?【初心者向け解説】

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セカンダリードミナントとは

Sec.D

そもそもセカンダリードミナント(Secondary Dominant)とは――。

ダイアトニックコードに解決するドミナント7thコードです。

女の子
生徒さん
ん?え?なんて??

……字面で書くと、ぜんぜんピンときませんね。

これは、難しい理論を説明するよりも最初に実例を見ていただいたほうが分かりやすいと思います。

Key=Cの1625

例えば、Key=Cのこんな進行があったとします。

セカンダリードミナントE7を追加

ここにセカンダリードミナントを適応すると、こんな感じになります。

和明さん

この例では、E7がセカンダリードミナントになります!

セカンダリードミナントについて

Am7にドミナントモーションさせるためのE7

あるターゲットを決めて(この場合はAm7)、そのコードに対してドミナントモーションできる7thコードを無理やり挿入します。

このコードがセカンダリードミナントです。

ね、簡単でしょ?

和明さん

ターゲットの音をⅠ度と仮定した場合のⅤ-Ⅰ進行を生成するための音楽理論ですね!

Check

セカンダリードミナントは、ノンダイアトニックコード(ダイアトニックコード外の音)のことを指します。

C△7に解決するG7は、元々ダイアトニックコードに含まれているコードなのでセカンダリードミナントとしては扱いません。

セカンダリードミナントの使い方

どんなコードにもセカンダリードミナントを入れられる

理論上では、すべてのコードに対してセカンダリードミナントをねじ込むことができます。

楽曲の聴かせどころで、隠し味にセカンダリードミナントのコードを混ぜてみましょう!
ベースラインだけがセカンダリードミナントの音を経由するようなアレンジもかっこよくてオススメです!

和明さん

Key=Cの1645

上の進行からセカンダリードミナントを抜くと、こんな感じのシンプルなコード進行になります!

よく使うセカンダリードミナント

セカンダリードミナントとして頻繁に登場にするのは

  • Ⅳ度へドミナントモーションするI7
  • Ⅵ度へドミナントモーションするⅢ7
  • Ⅱ度へドミナントモーションするⅥ7

このあたりでしょうか。

椎名林檎さんの丸ノ内サディスティックは、セカンダリードミナント(III7I7)が1コードおきに連発されるドミナントモーションごり押しの超名曲です!

リレイテッドⅡm7について

リレイテッドIImについて

もうひとつ、ターゲットのコードに対してII-V-Iを生成するリレイテッドIIm(related two minor)という音楽理論についてあわせて紹介しておきます。

セカンダリードミナントの前に、ターゲットの音から見た2度のコードをねじ込むことで擬似的なⅡ-Ⅴ-Ⅰ進行を作り上げることができます。

このときにねじ込む2度マイナーのコードのことをリレイテッドIImと呼びます。

和明さん

セカンダリードミナントの音からみると、4度下の音を挿入することになります!


分かりやすいのは、クマムシのあったかいんだからぁ♪ですね。

あったかいんだからぁのリレイテッドiim

ダイアトニックIV度のFに向かうセカンダリードミナントのC7(Ⅰ7)と、そこに向かうリレイテッドⅡmのGm7がお手本のように綺麗に並んでいます。

和明さん

リレイテッドIImとセカンダリードミナントで構成されたII-V-Iは、楽曲の雰囲気がガラリとかわる最高の聴かせポイント!
コードの移り変わりを誤魔化さずに、きちんとコードに対応したベースラインで支えてあげましょう!

セカンダリードミナント中はキーが変わる

セカンダリードミナントは部分転調

リレイテッドIIm・セカンダリードミナントの処理の間は、一瞬だけKeyが転調している状態になります。

そのため、使える音やスケールも

  • IIドリアンスケール
  • Vミクソリディアンスケール
  • Vオルタードスケール
  • VハーモニックマイナーP5↓スケール

などなど、解決先のコードをI度(Keyの音)と仮定して選択してあげるようにしましょう。

和明さん

調号に合わせて使えるテンションを変えてあげるのも大切ですね!


連続したセカンダリードミナント

ダブルド・ミナントについて

ダブルドミナントについて

セカンダリードミナントでドミナントモーションしているところに対して、さらにドミナントモーションをしかけるコードのことを「ダブルドミナント」と呼びます。

和明さん

セカンダリードミナント2連続のことですね!

エクステンデッド・ドミナントについて

エクステンデッドドミナントについて

これは音楽的にはあんまり使わないと思うんですけども。
理論的には無限にダブルドミナントを追加し続けることができます。

このように、ドミナントモーションが連続している状態のことを「エクステンデッドドミナント」と呼びます。

和明さん

これは「ドミナントモーションしているコードの塊」のことを指すワードであって、ドミナントモーションのような動詞ではないので注意!

コードの分解について

コードの分解について

ターゲットのコードに向かうセカンダリードミナント
セカンダリードミナントに向かうリレイテッドIIm
さらにリレイテッドIImに向かうセカンダリードミナント

このように、コードを細分化していくことを「コードの分解」と呼んだりします。

ドミナントモーションできるコード(ドミナント7thコード)はⅡ-Ⅴに分解できる

と覚えておきましょう!

普段のベースラインに分解したコードの音を経過音として混ぜてあげることができるようになると、ちょっぴりデキるベーシストの仲間入りです!

和明さん

中学生の頃に数学でやった因数分解や展開をイメージしていただけると分かりやすい内と思います!

女の子
生徒さん
ax + bx = x(a+b)ですね!

まとめ

Secondary Dominant

もっとも美味しいコード進行である「ドミナントモーション」を強制的に発生させることができるセカンダリードミナント。

超使用頻度の高い音楽理論なので、しっかり覚えておきましょう!