こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの質問です。
Question
「タッピングの音作りについて、何かコツがあれば教えて下さい」
両手でピロピロするテクニカルな奏法、タッピング。
「ライトハンド奏法」なんて呼ばれ方もしますね。
いざ挑戦してみると、右手で鳴らす音の小ささに苦悩するプレイヤーは多いと思います。
そんな「右手でタップした音が出ない…!」という解決する音作りについて、お話してみたいと思います。
ベースのタッピングの音作り
先に書いておくと。タッピングの音をはっきり出すのは、右手の演奏技術が最重要なんです。
まず、それだけは忘れないでいただきたい!
タップする強さとか、速さとか、タイミングとかネ。
以上を踏まえたうえで、
「右手の技量不足を手っ取り早く補うための音作り」を紹介してみたいと思います。
Gain(ゲイン)を上げる
まず、1番わかりやすくて簡単な方法から。
Gainです。
歪まない程度に、アンプのGainを上げてみましょう。
アンプを通さないLINE環境の場合には、ブースターなどのGainを盛ってみてください。
シミュレーターの画面で失礼します。
Volumeを落としてGainで音量を稼ぐようなセッティングにして、タッピングしてみてください。
右手のタップの音が、通常時よりしっかり発音されるのが体感できると思います。
これは原理を説明するとややこしくなるので、完結にまとめます。
これが音圧マジックです。
最強のクリーンブースター「Bass RC Booster」でGainを上げてみると、綺麗なタッピングサウンドを満喫できるのでオススメです!
▶【Xotic Bass RC Booster】ベース講師による徹底レビュー
歪んだ音に抵抗のない人は、オーバードライブ系のエフェクターで歪ませちゃってもOKです!
Compressor(コンプレッサー)をかける
もうひとつ紹介します。
「タッピングといえばコンプレッサー!」ということで、コンプかける方法です。
「右手のタッピング音が小さいわ…!」
↓
「じゃあ信号を整地して小さい音を持ち上げよう!」
という単純明快な音作りですね。
いちばん分かりやすいのは、パッコパコのペッコペコに潰したセッティング。
タッピングをし続けるぶんには、めちゃくちゃ気持ちよく弾けると思います(笑)
全然実用的じゃないけどネ!
このセッティングだと、演奏時の抑揚はほぼゼロになります。
ピッキングによる強弱の表現ができなくなってしまうんですね。
なので。
適度にTHRESH(スレッショルド)・Ratio(レシオ)をゆるめに設定して、バランスを取ってみましょう。
コンプレッサーの調整のコツ
- Ratio(レシオ)の値を上げると音が潰れるぶん音量が小さくなるので、GainやLevelの項目で音量を調整してあげます。
- THRESH(スレッショルド)に関しては「どの音量からコンプを適応させますか?」という設定項目なので、使っているベースの出力や自分の技量に合わせて絶妙な値を感覚的に見つけてみて下さい!
EBSのMultiCompのようなつまみの少ない筐体だと、直感的に設定しやすいと思います! ▶【EBS MULTICOMP】現役ベース講師によるマルコン徹底レビュー
まとめ
- Gainを調整してみる。
- コンプレッサーを使ってみる。
手っ取り早くタッピングを上手く聴かせたい方は、まずはアンプやブースターのGainを上げてみましょう!
プレイヤーの手の筋力ひとつでも設定は大きく変わってくるものなので、手探りで自分にジャストフィットするセッティングを探してみてください。