ベースのルート弾きから一歩前進!次のコードへの経過音を混ぜる!

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こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

「ルート音からどのように次のコードに繋げたらいいですか」

単調なルート弾きの演奏に、そろそろ飽きた頃ですね!
俗に言う「動くベースライン」を弾けるようになるための第一歩として、まずは経過音を混ぜる練習をしてみましょう!
今回の記事では、コード間の経過音についてお話してみたいと思います。

ベースラインの経過音

そもそも経過音とは

よくあるコード進行を用意してみました。

まずは経過音なしの演奏。
なんのひねりもない、ごくごく普通の8ビートのベースラインです。

続いて経過音ありの演奏。
どうでしょう。
疾走感が出ると思いませんか!
次のコードのルートに向かってちょこまか動いている音、
これが経過音です。

指板で分かるベースの経過音の概念

感覚を掴むために、わかりやすく指板で見てみましょう。
たとえば、ルートがEからCに移動するような場面。

この距離をジャンプしようとすると、ベースラインの前進感が止まってしまいます。
和明さん
運指的にも、指が届きにくい距離を移動しようとすると音が途切れてしまいがち!
そこで、こんな感じで通り道にある「使える音」を経由して次のコードに移動します。

音の移動高低差が小さくなり、スムーズにベースラインがつながっているように聴こえます。
これが経過音です。
和明さん
運指の幅も小さくなりますね!

ベースラインの経過音の作り方

それでは、実際にベースラインを作ってみましょう

経過音で使える音は?

実のところ、気持ちいいベースラインに聴こえるのであればどんな音でも使えるんです。
これといって制約があるわけでもありません。
和明さん
厳密に理論的な話をすると刺繍音、倚音、掛留音、先取音、逸音などなど…、ややこしく分析することができるんですけど、今回は省略!
しかし。
これだとあまりに使える音の選択肢が広いので。
今回は「いつ使ってもまず間違いのない音」を紹介します。
  • 楽曲のKeyの音
  • 現在の小節のコードトーン・スケール音
  • 次のコードの半音上、または半音下の音
このあたりがド定番の選択肢になります!

「小節上で使えるスケール音ってどうやって割り出すの…?」という方は「ダイアトニックコード上でスケールを弾いてみよう」の記事を見てみてください!
経過音を使うときは、8分音符以下の短い音で使うことを心がけましょう。

スケールをなぞった経過音の例

上昇

Cの小節の後半2拍。
Cのスケールを「ドレミファ♪」となぞって、次のG(ソ)に着地しています。

下降

こちらはスケールを使った下降の例です。
Gの小節から「ソファミレド〜♪」でV度下のCの音に着地しています。

クロマチックアプローチの例

上昇

目標のFの音に向かって、上から半音階で向かっていくタイプ。
あらゆるジャンルで非常によく使われるベースラインのパターンです。

下降

今度は、目標のFに向かって5フレットから半音ずつ順番に下がっていく形のベースライン。
こちらも扱いやすく、よく聴く定番のパターンです。

その他の例

J-POPの超王道パターン「IV-V-III-VI進行」を用意してみました。

慣れてくると、何も考えなくてもこのくらいの経過音を混ぜながら小節間を移動することができるようになってきます。
和明さん
たくさん練習して、自分だけのかっこいいフレーズを作れるようになりましょう!

まとめ

  • コードトーン・スケールノート
  • クロマチックアプローチ
経過音に使いやすいのは、上記の2つ!

音楽は自由です。
自分の感性を信じて、いろんなパターンを試してみましょう!
いろんな楽曲をコピーして、どんどん手札を増やしていくのも効果的です。
一度モノにしてしまえば、手癖として自分の演奏にどんどん使用していけるようになります。
▶ベーシストに継続が大切な理由。カードを増やすことの重要さ。

ベースラインを華やかに彩ってくれる経過音。
さぁ、攻撃的なベーシストを目指して練習です!
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