こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
生徒さんからの質問です。
Question
「良いベースと悪いベースの違いって何だと思いますか?」
Answer
Aさんにとって最高のベースが、Bさんにとって最高とは限らない!
「自分が好きなベースなのか、そうじゃないのか」が大切!
「自分が好きなベースなのか、そうじゃないのか」が大切!
どんな世界においても、誰だって「良いもの」を選びたいのは間違いないと思います。
これはですねー…、
一筋縄でお答えできる内容ではないので、もっと本質的な部分を読み解いていく必要があるのかなと。
今回の記事では、良いベースと悪いベースについてお話してみたいと思います。
良いベースと悪いベースの違い
まず、大前提の考え方について。
- 出音
- 木材
- 機能
- 見た目
- 値段
自分の中にある程度定まっている理想に合わせて、ニーズに答えてくれるベースをお迎えするのが一般的です。
それでね。
今この記事を読んでいるあなたに「理想のベースの基準」があるように、他のベーシストさんにも「あなたとは違う理想のベースの基準」があるんです。
つまり、
Aさんにとって最高のベースが、Bさんにとって最高とは限らない。ということです!
まずは全てのベーシストさんに、これを忘れないでいただきたいんです。
▶ベースが上手くなりたい!と思っている人が陥りがちな落とし穴について
この部分を忘れて闘論を繰り広げるのはナンセンスです!
「良いベース」のとらえ方の違い
たとえば、G&L L-2000。
僕は現在G&L L-2000のカスタムオーダーメイドモデルを溺愛しています。
▶【G&L】現役ベース講師によるL-2000徹底解説
- サウンド良し。
- デザイン良し。
- バランス良し。
僕にとってのL-2000は、非の打ち所のない完璧なエレキベースです。
僕のオーダー(要望)通りに作って頂いた特注ですからね、当然です(笑)
しかし。
他の人にL-2000を持たせてみると、
- 重い!
- 出力強すぎ!
- スイッチが複雑!
- ダークサンバースト合わん!
- ポジションマーク無いの不便!
例のように「良い楽器の基準」っていうのは、本当に人それぞれのさじ加減なんです。
誰かにとっての良いベースは、誰かにとっての悪いベースになるんですね。
つまり「良いベース」「悪いベース」の基準っていうのは相対的なもので、違いもクソもないんです。
自分が気に入れば良いベース、自分が気に入らなきゃ悪いベースになるんです!
自分が気に入れば良いベース、自分が気に入らなきゃ悪いベースになるんです!
値段によるベースの良し悪し
楽器の値段っていうのはピンきりで。
1万円以下で買えるベースもあれば、100万円を超えるベースもあります。
高いベースと安いベース。
この楽器の値段の差は「良いベースかどうか」の判断にはまったく影響しません。
・楽器の値段が高騰する条件
たとえば木材。
木目の綺麗な木材や、伐採の規制で入手しづらい木材なんかを使用すれば値段が高くなります。
たとえば人件費。
ハンドメイドモデルや、オーダーメイド対応だと、当然値段が高くなります。
たとえばブランド力。
「ルイ・ヴィトンのバッグ」と一緒で、有名なブランドのモデルはそれだけで値段が高くなります。Fenderのヴィンテージとかネ。
でもね。
そういう条件下で作られた高級品だからといってあなたの理想の音が出るとは限りません。
もちろん高級な楽器はそれなりにチューニングの精度は高いでしょう。
でも「木材が重くて演奏すると疲れる…」「こんなシェイプの楽器かっこよく思えない」「もっとゴリゴリした音が欲しいのに上品過ぎる」みたいな不満が出てくる場合もあるわけです。
そんなの、悪いベースじゃないですか。
高いベースが必ずしも良いベースとは限らない!
安いベースのほうが「自分の好みに超ぴったり!」なんていう場合もあります!
良いベースの選び方まとめ
- 自分の理想のベースこそが「良いベース」
- 他人の価値観は当てにならない。
- 値段の高低は関係ない。
「このベースが良い」
「あのベースは悪い」
こんな議論は無意味です。
その良し悪しの基準は、見る人弾く人によって左右されるものだからです。
もちろん、この話題に付随して飛び出してくる情報には価値があるでしょう。楽器選びの判断材料になるからネ。
「最後に良し悪しを決めるのは自分!」ということに自信をもってください!
異議のある方には、ぜひBASS NOTEの読者参加企画「ベース自慢大会」の記事を見ていただきたい!
ひとりひとり違うベースを使っていますが、全員が自分のベースを心から愛しています!
今の自分にとって、最高の選択肢を選ぶこと。これが「良いベース」を引き当てるために最も大切なことです。