演奏屋に必須の「タイム感」を鍛える効果的な練習方法

  • URLをコピーしました!
   お知らせ

BASS NOTEは下記URLへ移行しました。
https://virgil.jp/bassnote/

こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回の記事は、バンド全体の時間軸とノリを支配する《タイム感》を鍛えるための練習です。
我々リズム隊の演奏屋にとって、タイム感は生命線です。
「え、タイム感ってリズム感とは違うの?」

全然違うんです…!

タイム感とは

タイム感とは。
音と音との間隔を把握し、維持する能力のことをタイム感と言います。 
《リズムキープ》の要になる力です。
「グルーブの良い演奏をする人」というのは《ブレないタイムの中で、音符で遊べる人》のことを言います。

一方リズム感とは。
音と音の間にある音符を正確に導き出せる能力のことを言います。
巷でよく聞く「リズム感が良い人」というのは《走らず、もたらず、正確に音符を分割して演奏できる人》を指します。

ベーシストは「リズム感が良い」だけでは務まりません。観客を魅了する「タイム感の良さ」が必要なのです。

タイム感を鍛える練習と解説

本日の練習譜面です。
練習の概念を理解して頂ければ、フレーズはどんなモノでも構いません。
何やってるか分かりますか?

これさ、ブログで文字で説明するとすっげぇ難しいですよ。
(レッスンだと秒で説明が終わる話だよ!)
やってるコトはすごく単純です。
《5連の4つ割》とでも言うのでしょうか。

まず、模範演奏のフレーズ自体はものすごく簡単な運指練習で3f→開放→1f→2fを延々とループしています。

このフレーズを演奏しながら、メトロノームのクリックを1小節目では1拍目、2小節目では2拍目…とズラしていきます。

《3連の4つ割》のときと同じように、声に出してクリックの位置を頭で理解してみましょう。
次の図の大きい赤字にアクセントを置いて音読してみて下さい。

234
34
12
123
1234

メトロノームを5等分して聴いてる状態になるので、(音)との公倍数=20音目で帳尻が合うことになります。
この仕組みを頭に入れて、もう一度下の解説を見てみて下さい。
模範演奏を聴きながら赤丸で囲まれたクリックの位置にアクセントをつけて音読してみると、だいたいの雰囲気が掴めてくると思います。

Lesson

推薦BPM=30〜
遅ければ遅いほど難しいと思います。
  • Lesson.1
それでは、実際に演奏してみましょう。
模範演奏ではBPM=40に設定してメトロノームを鳴らしてあります。
ベースラインは40×5=BPM200で弾くことになります。


慣れてきたら、いろんなフレーズで練習してみましょう。
スケールをなぞるも良し、好きな楽曲を演奏してみるも良しです。
ちなみに上の音源は僕の手癖ラインです。
  • Lesson.2
表拍で安定してきたら8分裏、3連の2つ目、16分の4つ目など、クリックの位置を細かくズラして練習してみましょう。
模範演奏では8分の裏にクリックを持ってきています。
クリックの位置をズラす練習についてはこちらの記事で解説しているので、合わせて挑戦してみて下さい。

今日のレッスンはここまで!

はい!お疲れ様です!僕が!
これねー、口頭で説明するとホントに単純な練習方法なんですよ。
単純にしてめちゃくちゃ効果的な訓練です。
自身で4拍をしっかり取って逃さない。
これがベーシストとしてのタイム感を磨く初歩になります。
演奏屋としての必須の技術です。ぜひ習得してみて下さい!
  • URLをコピーしました!