こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回のテーマは
Theme
「音符の符割の読み方」
です。
ベースはリズム楽器なんですから、音符の長さぐらいは正しく読めないといけませんよね!
「符割(譜割・ふわり)」とは、譜面に書かれた音符の(長さの)振り分けのことを指します。
例えば、こんな譜面を見たとき
「タラ〜ララ〜ラ〜♪」というように、音の長さ・ピッキングのタイミングを正しく読譜できるでしょうか。
この記事は「タラーララーラー」という音のタイミングを導き出せないプレイヤーさんのための解説記事です!
「TAB譜で押さえるフレットは分かっても、音符の長さがわからないので演奏がボロボロ…」なんていう悲しい事態に陥らないために!
この記事の中で、BASS NOTE流に「感覚的になんとなく読めちゃう」レベルまでご案内します!
まったく音符が読めない人でも大丈夫!
一緒に勉強してみましょう!
TAB譜の読み方についての説明はこちらの記事から!
この記事を読むための事前知識
ピアノロールについて
じゃじゃん。
より直感的に音符の長さついて理解していただくため「ピアノロール」を用意してみました。
楽曲の打ち込みのときなんかに使われるもので、縦軸が音の高さ(音程)、横軸が音の長さ(時間軸)を示しています。
薄い灰色の縦線は、リズムの軸を表しています!
この記事ではピアノロールとTAB譜を合わせて分かりやすく解説していきます!
ピアノロールと楽譜を合わせた例
上の黄色い帯は「一小節」の範囲を表しています。
帯の中の数字は
1 ←1小節目の頭
1 2←1小節目の2拍目
1 3←1小節目の3拍目
1 4←1小節目の4拍目
という意味になります!
ピアノロールと休符の例
音符(ノート)があるところは緑色で、休符の部分は空白で表記されます。
音符の長さに関する基礎知識
それでは、お勉強のお時間です。
まずは音符を勉強できる頭になるための、大まかな説明から!
この記事では、最終的に辻褄が合うように解説を進めていきます。
難しいところは「理解度50%」くらいの感覚で読み飛ばして頂いても大丈夫です!
4分音符について
最初は、こちらの4分音符(しぶおんぷ)。
「THE おんぷ」と言わんばかりの、よく見る形の音符ですね!
この記号は、これから音価の長さを理解していくために最も大切な音符になります。
ドラえもんを語るうえでの「4次元ポケット」みたいな存在です。
必ず理解しましょう!
さて、こちらの4分音符。
「一小節の1/4の長さの音符」になります。
つまり1拍ぶんの長さをもった音符です。
難しく感じても「へぇ〜(棒読み)」ぐらいの気持ちで読み進めてみて下さい!
一小節を4等分した長さの音符だから4分音符です。
一小節を4つに分けた長さの音符が「4分音符」。
同様に2つに分けた長さなら「2分音符」、8つに分けた長さなら「8分音符」という名称になっていきます。
4分音符が4つ分で、一小節の枠が埋まります。
「4分音符は1拍ぶんの長さ」という点だけ覚えて頂ければOK!
次の項目に進みましょう!
8分音符について
次に、8分音符(はちぶおんぷ)。
よく音符をモチーフにしたアクセサリーになる記号です。
8分音符が2つ以上続くときは、画面右側の記号のように音符の頭が結合されます。
8分音符の長さを、4分音符を基準にして考えてみましょう。
8分音符は、4分音符の半分の長さです。
8分音符2つで4分音符の長さになります。
一小節を8等分した音符だから8分音符です!
ベースを演奏していると、よく「8ビート」という言葉を聞くと思うんですけど。
「8分音符を基準にしたビート」だから「8ビート」です。
8分音符は1拍に2発鳴らせます!
2分音符について
4分音符を基準にした考え方について、もう一点学んでおきましょう。
こちらは2分音符(にぶおんぷ)。
2分音符は、4分音符2つぶんの長さになります。
8分音符に換算すると、なんと4つぶん!
2分音符1つで一小節の半分を占領しちゃいます。
音を伸ばすときに「ここは白玉で〜」という表現を使いますが、それは全音符や2分音符のことを指しています!
音符の玉が白いからネ。
ここまで読んで、なんとなくでも音符の長さについての感覚が見についてきたら万々歳!
ここからはきちんと音符の名称と長さについて解説していきます!
音符の種類と長さ
音符について
まずは記号の形と名前を覚えましょう!
小学校の音楽の時間を思い出して!
覚えていない人は丸暗記だ!
ここまで勉強してきた「4分音符○個ぶん」という考え方を思い出しながら、上記の図をなんとなく覚えてみましょう!
休符について
我々ベーシストにとっては「音符よりも重要」と言っても過言ではない休符。
「音を止めなさい!」という記号です。
こちらも合わせて覚えておきましょう!
休符の長さは、音符の長さと同じです。
たとえば4分休符なら、4分音符と同じように一拍分の長さになります。
16分より短い音価について
音符のはた(旗)が増えると、音符の長さはどんどん半分ずつ小さくなっていきます。
音符の頭についている尻尾を「はた」と呼びます。
使用頻度が高いのは16分までですが「それよりも短い音符がある」ということを覚えておきましょう!
付点について
音符の右横にドットのような記号がつく表記があります。
これは「付点」と呼ばれ、音符を1.5倍する効果があります。
例えば、4分音符に付点がついていれば1.5倍されて4分音符+8分音符の長さに。
8分音符に付点がついていれば、8分音符+16分音符の長さになります。
「付点がついている音符の長さ」+「その音符より1ランク短い音符の長さ」です!
連符について
3連符(さんれんぷ)についても少しだけ触れておきます。
1拍を三等分したものが3連符になります。ハネたリズム(シャッフル・スィングなど)の楽曲では、この3連符が基準になります。
3連符の他にも、使用頻度は低いですが「5連符」や「7連符」「9連符」などなど、1拍を分割する表記はたくさんあります。
「こういう記号もあるんだよー」ということで紹介させていただきました。
5連符より上は忘れて頂いても大丈夫です(笑)
音符を読むときのコツ
練習問題の前に、ベース講師としての雑学をひとつ。
音符を読むときは「常に16分音符を基準にしてとらえること」をオススメします。
難しいときは8分音符を基準にしても良いでしょう!
例えば、こんな練習フレーズ。
文字に書き起こすなら
ドードーレードーでしょう。
ピアノロールに直すと、こんな感じ。
これをですね。
ドォォォドォォォレェェェドォォォというように捉えてみましょう!というお話です。
待って!
ふざけてませんよ!
大真面目ですよ!
ふざけてませんよ!
大真面目ですよ!
音符を捉える
例えば、こんなフレーズ。
声に出すなら
「ドレードレードー♪」だと思うんですけど。
頭の中では
ドォレェェェドォレェェェドォォォ大雑把に言うと、このくらい細かく歌っています。
発音的には「レッエッエッエッ」みたいな感じ。
1音ずつしっかり発音している感覚です。
音符を「ブロック何個分ぶん」という考え方で測ることができるようになれば、大体の符割は攻略できるはずです!
ここでは「ブロック1つ」=「16分音符1つ」で捉えています。
ブロックで捉える実例
一小節の中に16分のブロックを敷き詰めると、最大で16個並びます。
例えば、先程の譜面。
8分音符はブロック2つ、4分音符はブロック4つ…と大雑把にとらえていくと――
こんな感じで、大まかな音の配分が頭の中で見えてくるようになります。
※ドは赤、レは青で表示しています。
頭の中に、こんな感じで16個の枠をを用意して
音符の長さに合わせてブロックで枠を埋めていく感覚を身に着けましょう!
とくにこの考え方は、楽譜を読むときにとっても役立ちます!
参考にしてみてネ!
音符を細かく捉える基礎練習
この項目が「分かりにくいよぅ…」という方は、ぜひこちらの「音符を細かく取れるようになるための基礎練習」の記事に挑戦してみてください!
きっと何か得られるモノがあるはずです!
音符を読む基礎練習
それでは、実際に音符を読む練習をしてみましょう!
前述の「音符を細かいブロックいくつぶん」という捉え方を理解していれば、読めるはずです!
楽譜・ピアノロールはそれぞれクリックで拡大することができます!
例題.1
【問】難易度★☆☆
【解】
例題.2
【問】難易度★★☆
【解】
「ベジータ、ベジータ、カカロットー!」です。
例題.3
【問】難易度★★★
【解】
ここまで読めれば完璧です!!
まとめ
Check
- まずは音符の形と名前を覚える!
- 次に音符の長さを理解する!
- 音符は細かく捉えて読んでいく!
このポイント3つさえ抑えておけば、楽譜の符割を読むのは完璧です!
とくに「音符を細かく捉える」というのは、実際の演奏の中でもとっても重要な部分になります!
音符を細かく捉えることができるほど、リズムはより正確になっていきます!
何度もこの記事を見直して、しっかり読めるようになってください!!
すごく参考になりました!
いままで4分音符を4分音符として知ってはいましたが、「何が4分なのか」って考えたことすらなかった自分がいました!
一小節の4分の1って言われれば「あ、なるほど!」ってなりました! — pudgyケイさん (@KeiJ1833) 2019年1月12日