こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの質問です。
「ピアノのバイエルのような、スケール練習になるかっこいいフレーズを教えてほしいです」スケール暗記の難所でもあるモードスケール全7種類の練習を用意しましたよ!
教則本に載っているような練習用のフレーズって「THE 練習用!」という感じで、弾いてて全然楽しくないんですよね。
いかにも練習臭いので、どれだけ弾いても身にならないし。
かと言って、スケールをひたすら上下するような練習をしていても実戦では何の役にも立ちません。
ということで!
今回BASS NOTEでは、実戦のなかに織り交ぜても問題なく使えるようなスケール練習用のフレーズを7種類用意してみました!
そもそもチャーチモードとは?
チャーチ・モード(church mode)。
別名グレゴリアン・モード。
日本語では教会旋法なんて言われます。
チャーチモードに関する基本知識については「ベーシストのためのチャーチモード」で紹介しています。
簡単にまとめると、
- なんかオシャレな雰囲気が出せる7種類のスケールの総称だよ!
- チャーチモードを身につけておけば、即興で曲を演奏するときに「今どのスケールで弾けばいいか」が瞬時に分かるようになるよ!
アドリブで演奏できる人の頭の中には、必ずチャーチモードの知識があります!
モードスケールの練習用フレーズ集
今回の記事では、チャーチモードと呼ばれる7つのモードスケールの形を指に叩き込むための練習フレーズを紹介します!
【はじめに】
スケールの形を意識しやすいように、すべてのフレーズをルートからスタートするように作っています。
また、実戦でも導入しやすいように2小節に制限して作ってみました。
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「実際の演奏ではこんな運指はしないなぁ」なんて考えながら編集していました。
あくまでスケールの形を覚えるための基礎練習として割り切って弾いてみてください!
あくまでスケールの形を覚えるための基礎練習として割り切って弾いてみてください!
イオニアンスケール(メジャースケール)
イオニアンスケール。
メジャー系の楽曲の即興イントロなんかに使えるフレーズです。
弦楽器の基本である「1フレット1フィンガー」を意識した指使いにしてみました。
スケールの音をまんべんなく使えるフレーズに仕上がりました!
頭の中に、常にスケールの形をイメージして!
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メジャー系のスケールではルートに中指を置くのがポイント!
※スケールのメジャー系・マイナー系に関しては「理論派ベーシスト育成計画」で詳しく解説しています。
ドリアンスケール
ドリアンスケール。
チャーチモードの中ではダントツでおしゃれな響きが特徴で、なにかと出動の出番が多いスケールです。
とくに扱いやすいシャッフル系のフレーズで作ってみました。
ドリアンスケールは5フレット幅のスケールなので、4本の指で弾くためにはポジションチェンジが必要になります!
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2小節目の2拍目裏。
小指を使ってポジションチェンジするときに、音が途切れないように注意!
小指を使ってポジションチェンジするときに、音が途切れないように注意!
※A弦5フレットに着地して、すばやく6フレットにスライドさせると綺麗に演奏できます。
フリジアンスケール
フリジアンスケール。
フラメンコ調なフレーズです。
フリジアンといえばコレ!
一発かき鳴らせば、気分は闘牛士です!
ここで豆知識!
フリジアンスケールにM3度の音を足すと「スパニッシュ・スケール」と呼ばれるスペイン風の情熱的な音階になります!
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マイナー系のスケールでは、ルートに人差し指を起きましょう!
リディアンスケール
リディアンスケール。
通称「スネ夫が自慢話をするときに流れている曲」です。
オートワウ系のエフェクターをかけてマヌケな音で演奏すると、それっぽく聞こえそうですね!
ごめんなさい。
リディアンに関しては、本気でこれしか思いつかなかったんです…。
ちなみに実際にJAZZバーでこのフレーズを(符割を変えて)織り交ぜてみたところ、誰にもツッコまれることなく演奏できました。
やったね。
「会社で理不尽な上司に怒られているときに、頭の中でコレを流すと幸せになれる」というライフハック術があるみたいですよ!
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フレーズの中でバレー(セーハ)するとき、余計な音は左右の指使いで上手にミュートしてあげましょう。
※バレー: 一本の指で複数の弦を押さえること。
ミクソリディアンスケール
ミクソリディアンスケール。
7thコード上で使える明るくて万能なモードスケール。
ロックやファンク、ブルーズなど至るところで大活躍!
歯切れよく演奏すると、よりミクソリディアン感を強調できます!
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2小節目の頭。
G弦10フレットを中指で押弦しているのは、D弦10フレットにあるルートの位置を見失わないようにするためです!
G弦10フレットを中指で押弦しているのは、D弦10フレットにあるルートの位置を見失わないようにするためです!
2拍目最後の8フレットに着地するときには、頭の中の基準をE弦8フレットのルートに戻します。
エオリアンスケール(マイナースケール)
エオリアンスケール。
楽曲提供の仕事をしていた時代に作った曲のリフをそのまま引用しました。
日常で耳にする音楽の中で、とくに馴染み深いのがこのエオリアン(マイナースケール)ですね。
カッコいい曲を作りたかったら、とりあえずマイナースケール!
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指板から小指が離れすぎないように注意!
生徒さんにこのフレーズを彈かせると、小指がピンと立ってしまう人が続出します。
生徒さんにこのフレーズを彈かせると、小指がピンと立ってしまう人が続出します。
ロクリアンスケール
ロクリアンスケール。
モードスケールの中ではダントツで影の薄いロクリアン。
なかなか使われないスケールなぶん、上手に使ってあげると耳に残るフレーズに仕上がります。
マイナーキーのII-V-Iの入りに使えるスケールですね!
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リズムを見失いやすいフレーズなので要注意!
ゴーストノートをしっかり意識して演奏してみてください。
ゴーストノートをしっかり意識して演奏してみてください。
スラップで演奏してもかっこいいですね!
まとめ
以上、各モードスケールの練習フレーズ集でした。
各スケールの基本的な形を覚えたら「使っているスケールを意識できるようになるための練習」の記事で、さらにチャーチモードに対する意識を鍛えてみてください!
きっとベースの指板に対する捉え方が変わってくるはずです!