別々に意識している?ベースを弾くときの両手の意識の割合について

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こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

Twitterからの質問です。

Question

「演奏中は右手と左手、それぞれを頭の中で意識しているのですか?また、それぞれの意識の割合はどのくらいですか?」
この質問を頂いた時、めちゃくちゃ悩んだんですよ(笑)
弦楽器を弾き始めてから今まで、左右の手の意識なんて考えたことなかったんですよね。

いっぱい考えながら弾いて、僕なりの答えを見つけました。
今回の記事では、右手と左手の意識についてお話してみたいと思います。

基本は連動

「左右の手は別々に意識しているの?」と訊かれると、答えはNoです。

少し話が遠回りになってしまいますが、導入文として読んでみて下さい。
皆さんはドラムセットを叩いたことはありますか?
ドラムセットは右手でハイハット、左手でスネア、右足でバスドラム、左足でハイハットのオープンクローズをそれぞれ操るんですけど。
基本的には、これを全て連動させて叩きます。
あ、ちなみに僕はホントに遊びでドンタカ叩くだけなので生粋のドラマーさんの頭の中はどうなっているか分かりませんよ!
あくまで僕なりの話で進めていきますね。
感覚としては体幹にリズムの軸があって、それに合わせて全身が連動している状態です。
決して
右手が8ビートでチ・チ・チ・チ…」
右足が1拍目頭と2拍目の裏にドンッド…」
なんて分けては考えていません。

ベースの感覚もコレと似ていて、左手(指板の押弦)と右手(ピッキング)は大元のリズムに連動しています。
「左手薬指を3弦2フレットから4フレットにスライドー、右手はドゥードゥドゥドゥー」

なんてことはなく。
「身体の芯にあるリズムに従って、頭の中で鳴っているメロディを勝手に両手が再現している感覚」です。
文字にすると難しいんですけど(笑)

意識の重度

すっごく考えたんですけど、
僕の場合は右手のほうに大半の意識が集中していると思います。  
左手は本当にオマケ程度です。
頭の中にはあくまで音楽理論があって、それを再現するためだけに左手を動かしている感覚です。
右手のピッキングに75%
脳内の音楽理論の処理に20%
それに合わせて左手の運指に5%
手に関する比重は、こんな感じでしょうか。
左手はあくまで脳内の構想ありきです。

ベースは場のグルーヴを支配するリズムの要であり、そのリズムを刻むのは右手の役目です。
どうして弦楽器は左手で押弦、右手でピッキング・ボウイングを行うのか
どうして利き手で弦を鳴らす構造になっているか、考えたことはあるでしょうか。
音のニュアンスやタイミングを扱うピッキングのほうが、押弦よりも遥かに重要だからです。
ドラムも同じですよね。
一番細かく自由にリズムにアクセントを加えられるハイハットを、右手で操作します。

無意識に弾けるのが一番

と、無理やりに解説してみたんですけど(笑)
右手と左手が連動してこその弦楽器なので、左右の手を別々に意識するメリットは無いんじゃいかなと思っています。

もちろん、左手運指の基礎練習なんかをするときには、意識を完全に左手に集中させて丁寧に練習することをオススメします。
▶︎プロ直伝!脱初心者のための左手運指強化練習

通常の演奏の際には、息をするように音を出せる状態が理想ですね。
難しいんですけど。
これはもう、思い切り弾き込んで楽器を身体の一部として認識できるようになっちゃうのが良いのではないでしょうか。

「フレットの位置、押さえ方、はじく弦、指の当たり方、リズム…」なんて、何から何まで考えながら弾いていたら疲れちゃいますよね。

左手と右手はあくまで一つ!
その両方が連動して動くことで、初めて演奏が成り立ちます。
頭の中空っぽにしていてもスラスラ弾けちゃうくらい、楽器と仲良くなっちゃいましょう!
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