こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの質問です。
Question
「好きな曲のベースラインをパクるのは悪いことなのでしょうか?」
Answer
既存の曲のベースラインをコピーするのは、上達への近道です!どんどんパクって活用していきましょう。
パクる。
つまり「コピーして真似をする」ということですね。
- 「パクる」の度合い
- 「パクったフレーズ」の使いどころ
詳しくは記事の中で後述していきます。
基本的には
人が作ったフレーズを完全コピーして、自分のオリジナル楽曲に取り入れて商用リリースしてしまう。みたいな、著作権法に触れるような使い方をしないのであれば問題はありません。
盗用は絶対にNGです!
「パクり」「コピー」はベーシストとして大きく成長するためには欠かせない登竜門です。
どんどんいろんな楽曲をコピーして自分の引き出しを増やしていきましょう!
ベースのフレーズをコピーする度合いとメリット
完コピする場合
もとのフレーズを徹底的にパクる場合。
音階はもちろん、音(ノート)の区切り方からスライドやタッチなどの細かなニュアンスまでとことんコピーします。
自分の中にフレーズやアプローチの引き出しを増やすために有効な練習です。
冒頭でもお話した通り、この完コピフレーズを商用利用するのは禁止です。
ここでパクって手に入れたフレーズは「あくまで他人が作ったもの」という意識は常に忘れないようにしましょう。
練習としてはめちゃくちゃ効果的!
僕もベースを始めた頃はとにかく楽曲をコピーしまくりました。
雰囲気を残してパクる場合
いわゆる「オマージュ」です。
オリジナルの味を活かしつつ、自分の色を混ぜ込んでパクる方法になります。
音楽への感性や理論知識が磨かれます。
- 「ブルースっぽい演奏だね!」
- 「◯◯さんっぽい弾き方だね!」
僕は『○○っぽい演奏』をするのが得意だったおかげで、ベーシストとしてお仕事を貰えるようになりました!
付け焼き刃ですが「求められる雰囲気をその場で醸(かも)し出すことができる」ということに、需要があったんですね。
付け焼き刃ですが「求められる雰囲気をその場で醸(かも)し出すことができる」ということに、需要があったんですね。
原曲崩壊レベルでパクる場合
いわゆる「原曲レイプ」と呼ばれる手法です。
既存のものからアイディアを借りながら、自分の力でフレーズを構築していくような感覚です。
オリジナル(もともと)の色味が消えた状態になるので、このレベルまで到達したベースラインは完全にあなたのもの!
楽曲のコピーで培(つちか)った「自分の中の手札」を使って、自分だけのベースを演奏してみましょう!
ベーシストのための耳コピ完全攻略道場
BASS NOTEでは、コピーが苦手なプレイヤーさんのために「アプリを使ってベースラインだけを抜き出す方法」や「コピーしたベースラインをかんたんにアレンジする方法」なども紹介しています。
合わせて参考にしてみてください!
耳コピは怖くない!
コツをつかんで慣れてしまえば楽勝です!
耳コピの妥協ラインについて
この記事でも書いた通り、楽曲のパクり・コピーはその妥協ラインによって意味合いが変わってきます。
自分の中の手札を増やすために完コピを目指すのか。
それとも自分の手札を使ってベースラインを補完していくのか。
楽曲をコピーするときには「今、自分は何を目的に曲をコピーしているのか」を念頭に置きながら練習するようにしてみてください!