こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの質問です。
Question
「宅録にはどんな機材が必要ですか?」
レコーディングスタジオを利用しなくても、自宅でプロレベルの音源を録音できるようになったこのご時世。
兎にも角にも必要な機材を揃えないことには、宅録はできません。
一体どんな機材があれば収録環境が整うのでしょうか?
今回の記事では、宅録に必要な機材についてお話してみたいと思います。
ベースの宅録に必要な機材
こちらが筆者の普段の演奏環境になります。
【ベースの宅録に必要な機材4選】
- パソコン
- オーディオインターフェイス
- ダイレクト・ボックス
- モニターヘッドホン
1.パソコン
録音操作をするためのパソコンです。
まずはパソコン。
レコーディングして音源をデータ化するわけですから、PCがないことには始まりません。
録音データの編集作業なども、こちらのPCで行います。
音楽ファイルの扱いはそれなりに負荷のかかる作業になるので、「core i7/メモリ8GB」をスペックの最低ラインとしてご検討ください。
我が家の愛機はMacbook Air (13-inch, Early 2015)。
スタジオでの簡易レコーディングやツアー中の演奏配信などを想定して、機動力の高いノートパソコンを使っています。
ちなみにDAW(レコーディング用のソフト)は、
- 簡易的なレコーディング:
Logic Pro X - 本格的なレコーディング:
Cubase Pro
「Macbook Proじゃなくて大丈夫なの?」という質問をよく頂くのですが、
しっかりとスペックを盛ってあげれば100トラック超えのオーケストラにも問題なく対応できます。
Macbook Proは持ち歩くには重いじゃないですか…
2.オーディオインターフェイス
パソコンやスマホにベースの音を送るための入力装置です。
これがないとレコーディングは行えません!
お手持ちのPCやスマホとの動作相性や、レコーディングする楽器の種類(マイク含む)から自分にぴったりなモデルを厳選しましょう!
オーディオインターフェイスの選び方については「ベーシスト向け!自分に合ったオーディオインターフェイスの選び方!」の記事を参考にしてみてください!
我が家ではiRig Pro DUOを導入しています。
実は「コンパクトでステレオINに対応したオーディオインターフェイス」という縛りで探すと、選択肢がかなり少なくなるんです。
システムの小型化を追求した結果、こちらのモデルに辿り着きました。
小さいは正義です。
商用レベルのレコーディングにも耐えられる安心の一台!
無駄を削ぎ落とした素晴らしい一台です!
3.ダイレクト・ボックス(DI)
電化製品からの電磁ノイズ対策です。定番中の定番品、BOSSのDI-1を使用しています。
ノイズに弱いベースの信号を、安定した信号に変換するために使います。
ダイレクトボックスについての詳しい説明はこちら!
オススメのモデルも紹介しています!
ノイズの影響を受けやすい宅録にはDIは必須ですね!
4.モニターヘッドホン
高解像度で音をモニタリングするためのヘッドホンです。業界標準モデル。
どのスタジオにも100%備え付けられている定番品です!
基本的にレコーディング作業の際は、スピーカーから音を出すことはありません。
スピーカーから出ている音をマイクが拾って、多重録音になってしまったり。
そもそもスピーカーからの電磁波がノイズの原因になってしまったり。
スピーカーを使ったレコーディングはデメリットだらけです。
せっかくレコーディング作業をするなら、最高品質の音でモニタリングしたいですよね。
録音作業時のヘッドホンには、CD900STを強くオススメします!
タッチノイズなどの粗探しには間違いなく最強です!
ベースの宅録に必須な
- パソコン
- オーディオインターフェイス
- ダイレクトボックス
- モニターヘッドホン
その他、宅録にあると便利なもの
左手キーボード
ボタンごとにショートカットキーを登録して使用できる左手用キーボード。
「ゲーミングキーパッド」と呼ばれるアイテムです。
その名の通り、本来ならPCゲームを想定して作られている商品なんですけど。
- レコーディングの録音開始/停止。
- レコーディングの位置移動。
- 波形の拡大縮小。
- トラックの切り取り貼り付け。
僕はこれをレコーディングスタジオにも持ち込んで愛用しています!
左手キーボード無しのレコーディング作業なんて考えられない…。
そのくらい便利です!
ミキサー
複数の楽器を持ち帰る場合や、モニター環境を最適化する場合に便利!
レコーディングの際は「ベースからDI直の音を録音」というのが鉄則になるので、エフェクターを通した音を聴きながらプレイしたい場合にはミキサーがあると環境を構築しやすくなります。
レッスンや練習の時なんかにも使えるので、なにかと重宝します!
まとめ
ベースの宅録に必要な機材をまとめてみました。
今回の機材の具体的なセッティングについては「元職業DTMerによる宅録講座!機材のセッティングについての解説」を参考にしてみてください。
最近だとパソコンの代わりにスマホやタブレットを使ってレコーディング作業をする方も多いようです。
iOSだとGarageBandが無料で使えちゃいますからね!
DIの優先順位は低い?
最悪、DIはなくてもレコーディング自体は可能です。「よりクリアな音質で宅録したい」という場合には、ぜひご検討ください。
オーディオインターフェイスは必須!
入力装置であるオーディオインターフェイスだけは必須になるので、必ず用意するようにしましょう。
僕のオススメはSteinberg社のUR22mkIIです!
WindowsでもMacでも安定して動作するうえ、
レコーディング作業に便利なモニターMIXノブが搭載されています。
家庭用オーディオインターフェイスとしては大定番のベストセラーモデルです。
迷ったらとりあえずUR22mkIIを買っておけば間違いないよ!と自信を持って紹介できる商品です!
もちろん、音質も操作性も文句なしの一級品です!
Steinberg 2015-11-13