こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterのほうで質問を頂きました。
Question
「指を速く動かすためのトレーニング法を教えてください」
指を速く動かすのは、ベーシストの目標の1つです。
特に脱初心者を目指すプレイヤーにとっては、大きな課題の1つですよね。
運指の速さは演奏の余裕に直結します。
今回の記事では、指を速く動かす練習について話してみたいと思います。
ベースの速弾きには脱力が命
楽器のプレイにはどんな場面でも脱力が命です。力んでいては動かせる筋肉も動かせないので、可能な限り無駄な力を削ぎ落としたプレイが必要になってきます。
その理解を前提とした上で、記事を書き進めていきたいと思います。
その「演奏中の脱力」が、とっても難しいテクニックなんですけどネ。
原因の分析
「指を速く動かせるようになりたい」これを逆算して言い換えると
「現状では速いフレーズになると指が追いつかない」ということになるでしょう。
さらにその原因を分析すると
- 左手の運指が追いつかない
- 右手のピッキングが噛み合わない
原因別に、速弾きへの対処方法を考えてみましょう!
1.左手の運指が追いつかない
まず、左手の速度が追いつかない場合。
これは、あちらこちらで言われてる戦法だと思うんですけど。
「ゆっくりなテンポから弾き始めて、BPM1ずつ上げていく」体内のギアをちょっとずつ上げていくのが、最も有効な近道だと思います。
とてつもなく地味な練習方法ですが、確実に目標の速度に近づくことのできる方法です!
いきなり『熊蜂の飛行』を練習して鍛えましょう!なんて言っても、弾けるわけないんです。
※エレキギターの速弾きギネス記録の課題曲として使われている楽曲です。
「指板から指を離しすぎない」というのも早いフレーズを演奏するためには欠かせない技術になります。
「指板から指が必要以上に浮いてしまうときの矯正練習」という記事で詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください。
2.右手のピッキングが噛み合わない
フレーズが速すぎて、右手のピッキングが追いついていない場合。
この場合には、初心に戻って「右手と左手のタイミングを鍛えるための基礎練習」を行ってみましょう。
念入りに反復練習を行うことで、必ず効果が現れます!
タイミングを合わせる基礎練習を行う際には、
- 弦を強く弾きすぎない
- 弦に深く指を入れすぎない
「(右手では)弦は優しく撫でるだけ!」
ぐらいの感覚で挑戦すると、速弾きのための脱力の感覚を身につけることができると思います!
どこからが速弾き?
僕と同じ北海道旭川市出身のスーパーベーシストBOHさんが「自分が速いと思ったら速弾きです」
と仰っていました。
僕も全く同意見です!
なので、人によってその基準はまちまちだと思います。
ただ速弾きできる=上手いではないので、ゴールすべき点を見誤らないように気をつけること!
「指がピロピロ動くだけの人」にはなりたくないですよね!