こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回の記事は、音楽をお仕事にしたいと思っている人向けの雑談。
「ベーシストという職業が受ける流行病の影響について」というテーマでお送りします。
収入、激減!
常日頃から対策を用意しておかないと、ウイルスに生活が脅かされてしまうことを身を以て体験しました。
プロのベーシストを目指す層のBASS NOTE読者さんなら、これは重々承知なお話だと思うんですけども。
ベーシストという職業は、それで生計を立てている僕自身もビックリするくらい不安定です。
具体的には、海の向こう側の大陸で発生したウイルスのせいで自分の収入が左右されるくらい不安定です。
今回の記事では、新型コロナウイルスによって我々ベーシストが受ける打撃とその対策についてお話してみたいと思います。
新型コロナウイルス感染症について
2020年3月現在。
世界中を騒がせている武漢肺炎、あらため新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。
イベントの自粛要請や小中高校の臨時休校、消耗品の買い占め騒動など、いま日本中が大変なことになっているのは皆さんの耳にも入っていると思います。
僕の住む北海道でも、先月2/28には
「道民のみなさん、しばらくのあいだ週末は外出を控えてください!」という緊急事態宣言が発令されました。
BASS NOTE読者の皆さんの体調を日々心配しています。
それでですよ。
ここからが本題です。
このウイルス騒動は向こう岸の火事ではありません。
我々フリーランスのミュージシャンも、大きな打撃を受けています。
流行病によるミュージシャンへの打撃
仕事が激減、収入も激減
まずは、僕自身に起こった一番身近な変化から。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の拡大とその対策を受けてから、
- 臨時休校
- ライブ中止
- イベント中止
- 演奏依頼の激減
- 団体レッスンのキャンセル
収入、激減ッ!
「楽しみにしていたアーティストさんのライブが中止になってしまった」という方も多いのではないでしょうか。
雇われの演奏屋さんも大変
専門学校や音楽教室の先生たちも、いわば非正規雇用がほとんどです。学校が休校になっても、休業補償が受けられない方が多いと聞いています。
自営業の楽器講師陣はみんな大変です。
僕も時々お呼ばれしていた学校での授業が中止になりましたが、補償はありませんでした。
ミュージシャンにはリスクヘッジが必須
これから音楽を仕事にしたい方。
また、最近仕事をもらい始めた方。
音楽で生計を立てたいと考えている皆さんには、「リスクヘッジ」という言葉をしっかり肝に銘じていただきたいです。
思いつく限りのリスクを想定して、その対応策を準備しましょう!
「何を今更!」と言われてしまいそうなお話ですが、今回身を持ってそれを実感したので改めて書かせていただきました。
リスクヘッジとは、すなわち自己防衛です!
これは全てのフリーランス・個人事業主の方に当てはまることなのですが、皆さんには徹底的に自己防衛おじさんになって頂きたいんです。
中でも、金銭面に関してはとくに万全なリスクヘッジプランを用意しておくことをオススメします。
誰がなんと言おうと、お金は生活の絶対防衛ラインです!
金は命より重い……!
最低限の貯金の用意
これは会社員からフリーに独立するときによく言われることなんですけど、まずは最低限3〜6ヶ月ぶんの生活費を常に貯金しておくのが理想です。「収入がゼロになっても、次の収入源を見つけて食いつなげるだけのお金は確保しておこうね!」――ということですね。
急な怪我や病気のせいで、この貯金が一瞬で吹き飛ぶこともあります。
備えあれば憂いなし。
貯金は我々フリーランスにとって命綱になります。
本気でプロを目指している読者の皆さん!
楽器の練習はもちろん大切ですが、それと平行して資金作りもしっかり行うようにしましょう!
学生のうちから資金を用意しておくと、独立までのスピードが跳ね上がります。
ちなみに。
偉そうなコト書いてますけど、僕の場合は貯金なんてほぼゼロの状態から独立しちゃいました。うふふ。
偉そうなコト書いてますけど、僕の場合は貯金なんてほぼゼロの状態から独立しちゃいました。うふふ。
お金を用意するのって難しいですよね。
複数の収入源の確保
もうひとつ。
金銭面のリスクヘッジとして有効なのは、収入の柱を増やしておくことですね。
僕はベーシストという仕事の傍らで、実は複数の事業をこっそり展開しています。
レッスンや演奏の依頼がゼロになっても何とか生活していけるように。
今回のウイルス騒動では、本当に「音楽以外の収入」に助けられました。
収入の柱が複数あれば、音楽活動での収入が途絶えても大丈夫!
これは余談ですが。
「ミュージシャンたちが音楽を辞めてしまう最大の理由は、金銭の問題が一番多い」と言われています。
有名なお話なので、聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
我々音楽人は、音楽の技術や知識だけでは生き延びることはできないということですね。
フリーランスに対する支援措置について
菅官房長官が「新型コロナウイルス感染症絡みで打撃を受けているフリーランスや自営業にも支援措置を考えているよ」と発表したニュースがありました。
「助成金だって!助かった!」と思った人、ちょっと待った!
いざ蓋を開けてみると、これは「君たち、借金させてあげるよ!」という緊急貸付のお話です。
収入がなくなった状態で借金なんてとんでもない!
「貸付ってどういうことだよ!給付金にすべきだろ!」と国会でも取り上げられています。
やっぱり大切なのは自己防衛!
国なんかあてにしちゃダメよ!
国なんかあてにしちゃダメよ!
まとめ
冒頭のお話に戻ります。
ベーシストという職業は、当事者である僕自身もビックリするくらい不安定な職種です。
具体的には、中国で発生したウイルスに自分の収入が左右されてしまうくらい不安定です。
だからこそ。
しっかりとリスクヘッジを念頭に置きながら、音楽ライフを充実させていきたいところです。
そして、最後に新型コロナウイルス感染症について。
ベーシストは身体が資本!
健康第一です!
手洗い・うがいを徹底して、健康面もリスクヘッジしていきましょう!