ギターが弾ければベースも弾けるって本当?という質問に回答します。

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こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

Twitterからの質問です。

Question

「ギターが弾ければベースも弾けるって本当ですか?」
どちらも同じ形の弦楽器ですからね。
一方が弾ければ、もう一方も弾けそうなものです。

本気でベースを弾いている人からすると「なんだとこの野郎!」と反発したくなるところだと思うのですが、果たしてその実態はどうなのでしょうか。

僕も今でこそベースの先生なんて仕事をしていますが、はじめはギターから始めた身です。
なので、ギターからベースに転向したときの苦労をよく知っています。
▶︎どうしてベースを選んだの?僕がベースを始めた理由

今回の記事では「ギタリストはベースも弾けるのか問題」についてお話してみたいと思います。

ギターが弾ける人はベースも弾ける?

結論から書くと「一応扱えることは扱える」といったところではないでしょうか。
ギターとベースは音の配置が同じなので、ギタリストがエレキベースに持ち替えてもホイホイと狙った音を出すことはできるんです。
なんで「全くのベース初心者」なんて人に比べると、上手にベースを扱うことができるでしょう。

ただ、それでベーシストになり変われるかと言われると難しいところです。

ギタリストがベーシストになれない理由

感覚的な違い

ギターとベースではスケール(ネックの長さ)が違います。
そのため、僕がギターからベースに持ち替えた頃はまずベースのフレット幅の広さに苦労しました。
ギターの感覚でベースを扱うと、目標のフレットがすごく遠いんですよね(笑)

他にも、
  • 弦の太さの違いによる指の痛さ。
  • きちんと音を鳴らせるピッキングの指使い。
などなど。
ギターからベースに転向するためには、乗り越えなければならない感覚の違いが存在します。

やはりギタリストの方が持ち替えた瞬間にベースを手足のように扱えるかいうと、厳密には少し難しいものがあるでしょう。

技術的な違い

僕がギターからベースに転向して一年が経過した頃。
専門学校に通っていた頃のお話です。
「キミの弾くベースは、やっぱりギタリストのベースなんだよね」

ということを、師匠から何度も言われました。
そして「ベーシストらしいベース」と認められるようになるまで2年間を有しました。

その違いは、ズバリ絶対的なリズム感です。
リズム楽器のベースコード楽器のギターとでは、根本的にリズムの捉え方が違うんですね。

ギタリストがベーシストらしいリズムで演奏するとかっこよくないし。
反対にベーシストがギタリストらしい感覚で演奏してもお話になりません。

そもそもの存在意義が違う楽器なので、当然必要とされる技術も異なってくるんですね。

まとめ

  • ギターが弾ければベースも一応扱える。
  • 音は出せるけれど、ベースらしいベースにはならない。
こんなところでしょうか。

「ギターもベースも、どっちも弾けるぜ!」
なんていう学生さんも多いんですけど。
どちらかのエキスパートから見ると、やはりどっちつかずな感じになってしまいがちです。

また、色んな楽器を扱えるマルチプレイヤーの方も、ほとんどが「本業」の楽器を持っています。
ひとつの楽器を極めた上で、他の楽器もある程度扱えるのがマルチプレイヤーなんですね。

「ギターもベースも中途半端」なんていう状態がいちばん悲惨なので。
まずは何かひとつ、浮気せずに本命の楽器を極めてみましょう!
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