こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
僕は普段自宅で演奏する際、Ampeg SCR-DIにベース直刺しで音作りをしてミキサーに流しています。
▶︎我が家のアンプ事情の記事はこちら
そんなAmpegサウンド大好きな筆者ですが、ここである悪巧みを考えました。
「システムをもっと小型化して、MS-60BでAmpegの音を再現できないだろうか」
ご覧の通り、AmpegのプリアンプSCR-DIは大きさも重さもヘビー級。
据え置き機として使っているから良いものの、これを出張で持ち出すとなると大変です。
というか、自宅でも幅を取っているので邪魔です。
三分の一の大きさの小型なモデルも販売されているんですけど。
《あるもので何とかする》のが貧乏ベーシスト精神です。
▶︎Classic Analog Bass Preampをチェック!
我が家のZOOM MS-60Bには、なんとAmpeg SVTをモデリングしたアンプシミュレーターが搭載されているんですね。
純正DIの音を、手のひらサイズのマルチストンプZOOMのMS-60Bで再現できないのか!
今回の記事では、その検証結果をお話してみたいと思います。
検証方法と環境
さて、それでは早速音作りです。
今回目標とするサウンドはこちら。 うーん、エロい。
まさにAmpegのサウンドです。
今回の実験環境です。
SCR-DIのサウンドとMS-60Bのサウンドを、ラインセレクター(BOSS LS-2)で切り替えながら音色を近付けていきます。
もちろんパッチケーブルは全て同じメーカーで揃えます。
音色の違いに集中するため、バイパス状態と各エフェクター作動状態の音量レベルの差をなくします。
モニターには信頼の解像度を誇るMDR-CD900STを使用します。
結果
試行錯誤の上、研究を重ねて完成させました。
どうでしょう。
かなりAmpegっぽいサウンドです。
「ちょっと練習しようかな」というときに通すぶんには、大満足のサウンドだと思います。
SCR-DIのMidノブの周波数500Hzというスペックまで、MS-60Bのセッティングで再現できました。
厳密に、本当にマニアックな細かい部分を言うと、やはり音の艶やエロさは本家純正のDIには敵いません。
が、このモデリング技術ですよ。
お手元の端末のスピーカーから音色を比べて見てどうですか。
パッと聞いた感じわからないと思いませんか!
ちなみに純正のサウンドはこちら。
もう一度、MS-60Bで再現したサウンドはこちら。
素晴らしい。
結論!
ZOOM マルチストンプMS-60Bのモデリング技術は素晴らしい!
少し作り込んであれさえすれば、実用レベルの音色が実現可能です。
無理に小型のストンプを買い足す必要がなくなりました!
脅威の再現率です。
¥14,000相当の節約になりましたね。
ZOOM MS-60B、オススメです!