ゲストさんに自慢のベースをたっぷり紹介していただくBASS NOTEのコラボ企画『ベース自慢大会』。
今回のゲストは、不在さん(@kandsume1)です!
今回のゲストさん
不在
ゲストさんから一言
『ベース自慢大会』が始まり、はや2ヶ月余……すでに5本のベースが紹介され、それぞれに特徴があり、魅力があった。
しかし、ここに
「くそッ、どいつもこいつもおんなじ形しやがって……!」とか思ってしまった、ストラトの分からぬ輩が一人。
……本当は分かっているんだ。
でもそれを認められないだけなんだ。
そんな男のベースではありますが、よければ見てやって下さい。
不在さん、よろしくお願いします!
Q.ベースを始めたきっかけを教えてください!
大学で軽音サークルに入ってから。親の影響でTHE YELLOW MONKEYの廣瀬洋一氏に憧れてベースを選択。
4〜5年ほどロクに弾いていなかったが、最近仕事やめて時間が出来たのでこっそりと再開。
年がバレるのでベース歴は割愛。
そんなに長くないし、バンドもロクにやってないので歴に比しては下手なほうだと思う。
廣瀬洋一さん!
ゴリゴリのピックサウンドが印象的なイケメンロックベーシストですね!
ゴリゴリのピックサウンドが印象的なイケメンロックベーシストですね!
Epiphone – Blackbird
どうだ、カッコいいだろう!!
出たあああ!!
おそらくBASS NOTE全記事中、初の変形ベース!
見よ!!
この洗練されたフォルムを!!
仕様
基本スペック
- Epiphone nikki sixx Blackbird
*モトリークルーのベースの人のシグネチャーモデル。
*中国製。2009年製造? - ボディ/ネック: マホガニー(らしい)/ボルトオン式
- 指板木材: ローズウッド(多分)
- フレット数: 20
インレイ
- インレイ: 十字形(写真は7-9フレット)
*デカくてカッコいい。
*おかげで演奏中も指板から目が離せない(矯正しろ)
ボディカラー
- ボディカラー: 黒(艶消)
*撮影時に自分の顔が写り込まないので助かる。
*4弦の上やネック裏が結構剥げてる。見てくれはアレですが使い込んだ証みたいで自分だけカッコいいと思うアレ。
写り込みがないのは本当に助かりますよね!
愛機の剥げは歴戦の相棒の証!!
ピックガード
- ピックガード: 透明…アクリル製かな?
*エンブレムはピックガード裏にプリントしてあったと思う。サンダーバードのPGは無駄にネジが多いので検証はオミットで。
ピックアップ
- ピックアップ: DEEP Sixx Humbucker×2
*このモデル独自のPU。
ネットで調べた結果、Gibson製のモデルでは別物を搭載している模様。
*「見た目だけじゃねえの?」ともっぱらの噂。
*楽器屋の紹介ページなどでは「オリジナルのPUが生み出すパワフルサウンドで〜」と紋切り型の説明ばかりで、具体的な話が皆無。
*英文のなっがいフォーラムが出てきた所で面倒になったので調査断念。
*上下端の面取りが親指にフィットするので、そこは評価点。
「独自の専用ユニット」にして見かけ倒しのピックアップが2発…!
なんてRoman溢れる楽器なんでしょう!!
コントロール
- コントロール: マスターボリューム(トグルスイッチ式)×1
*上げれば鳴る。下げれば止まる。
*ばーか!
10 or 0のボリュームスイッチ、強い…ッ!!
- *このベースのシグネチャー元であるニッキー・シックスが「ロックならフルテンだろ!バランスだのTONEだのしゃらくせえ!」とかいう趣旨の発言をし、実際そういうベースを作って使った。
*ばーかばーか!
*買った俺もばーか! - 後年のシグネチャーモデルにはボリューム・トーンノブがちゃんとある。
このやろ
さすがはロック界の反逆児、ニッキー・シックス氏…。
まさに漢のベースですね!!
まさに漢のベースですね!!
愛機との出会いについて
御茶ノ水の楽器店で購入。
*トーカイのTBとコレって言われてこっちにした記憶。
*トーカイの方はシェイプやフィニッシュが今一つピンとくる風合じゃなかったのと、コレのインレイがユニークだったのが決め手だった。
確かに、この2台が並んでいたら僕もBlackbirdを選ぶかも!
ここが大好き!
上でもう語るだけ語った感がありますが、一つだけ。
……何コレ?
これは“Opti-grab”(オプティグラブ)といいまして、写真では分かりにくいかもしれませんが、ブリッジのすぐ後ろにあります。
オプティグラブ、初めて知りました!
一体何のためのパーツなのでしょう?
ここに!
なんと!!
クリップチューナーが挟めまーす
……
…………
マジメに説明しましょう。
これは、こうやって……
小指を引っかけるためのものです。
ニッキー・シックス御大は、これにより
- 開放弦をピック中、左手を離してもベースがバタつかない
- ベースを持ち上げる時に右手の力を使える
後年のシグネチャーにはついてなかったりする。
あ…っ(察し)
ストラップ無しでもベースを構えられる?
たまにこういう冗談を言われるけど……力士並みの強靭な小指があれば可能かも、とだけ。
俺は30秒持たなかった。
Epiphone Blackbirdの使用感
他を弾いたことが無いのでロクに語れません。弾きやすいって事は無いと思う
周辺機材
使用弦
ダダリオのフラット弦。
先生と同じやつ(偶然)。
▶︎【D’Addario ECB80】ダダリオ製フラットワウンド弦のレビュー
おぉ!
珍しくフラット弦使いさん!!
*手垢がラウンド弦に詰まるのが嫌で選択。
*今年張りなおしたら3日ほどで死んだ。
*ハーモニクスが止まらないので、今度Elixirを試してみたい。
エフェクター
サークル時代はZOOM B2を使用。
*こないだ通してみたらノイズやばかったので、機会があれば新調したい。
ここの所はamPlug2のベース用が主。
*ボリューム・トーン10段階、リズムパターン9種類付き。(BPM10段階、数値不明)
*セッティングは超楽だが、ノイズが結構出るので疲れやすい。(アースも効かない)
*あとイヤホン挿したまま電源オンオフすると、アンプをブツ切りした時の音がして危険。
メトロノーム
YAMAHA / TDM-75
*KORGからのOEM製品で、中身は先生のと同じ物のはず。
*ちょっと高くついた感がある。
▶︎現役ベース講師が使っているオススメのメトロノーム比較レビュー
見た目は我が家のシナモンと一緒ですね!
ピック
上記のオプティグラブはピック弾きのための装置のようですしね!
頑張りましょう!(笑)
ストラップ
MARUEというメーカーのレザーストラップ。*裏面が床革になっていてグリップが高い。
ギグケース
RITTER RGC700-TBB*5ポケット(オーディオ用1、楽譜用1、マチ付大1、小2)
*サンダーバード専用のギグケース。
*ググったらどうやらモデルチェンジで廃盤になってるっぽい。
こちらが現行モデルのRITTER RGS7-TBBです。
*新型はポケットの数が減ってるようなので、いい時期に探せたのだろう。
*しかし、サークルを離れてからは楽器を外に持ち出す機会など皆無のため、悲しみと埃に包まれている。
【楽器ケースとの相性について】
サンダーバードはメーカーによって底部や肩部の角度などが違うので、機能性などを加味すると、一概に「コレがベスト!」と断言するのは難しいです。(本家も年代によって違うとか)
ウチのはややなで肩気味で、メーカーもギブソンの直属系、年代もマッチしており、問題なく入ります。
サンダーバードにもブサイクちゃんや美人さんがいるんですね…!!
最後に一言
と、散々このベースへの歪んだ愛を語りはしましたが。
ぶっちゃけ、変形のベースを(特に最初の)自分の相棒とすることは、決して賢明な選択ではありません。
演奏性の悪さは(高級品ならともかく)言うまでもないし、世間からも「ベーシスト」ではなく「変形ベース使い」という色眼鏡で見られます。
そして何より困ったのは「変形病」です。
この病気は非常に厄介で、この病気に罹ったが最後、この先楽器屋に行ってもかかる前の半分のトキメキしか得られなくなってしまうのです……!!
例えどんなに美しい杢でも、ファンキーなペイントでも、多彩なコントロールでも……
「あの形」をしているだけで「イマイチ……」という感想を抱いてしまうという、恐ろしい病気なのです。
分かります!
美学があるから仕方ないんですよね!!
色々とデメリットを述べましたが、俺自身、「あ〜〜もっとベースだけでいろいろ音変えてぇ〜!」と思っています。
しかし、そこで俺が「欲しいッ!」となるのは、皆様ご存じのスーパーベース・G&L L-2000ではなく……Gibson RD Artist 2018一択なのです。
賢明な選択が最高の選択とは、必ずしも言えません。
皆さんも自己最高のベースを探して、最高のベーシストライフを送りましょう!
不在さん、ありがとうございました!
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