【EQ】抜ける音を作るヒント!ベースの目線から見た各帯域のお話

こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。

生徒さんからの質問です。

「EQ(イコライザ)の効果的な使い方を教えてください」

イコライザはバンドサウンドの中の音抜けにも大きく影響している大切なポイントです。

なんとなく感覚的に使っているイコライザ。
「感覚的」なふわふわした知識を「理論的」に捉えられるようになることで、その突破口が見えてくるかもしれませんね。

今回の記事では、ベースの帯域とイコライザの調整のヒントについてお話してみたいと思います。

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ベースから見た周波数についての解説

0Hz-20Hz
人間の耳には聞こえないような超低周波
ベーシストはここは考えなくても問題無し。

40Hz-50Hz
サブウーファーの音域
ここを突きあげても聴覚的な迫力は増えません。

41.2Hz
E弦 開放音

55Hz
A弦 開放音

60Hz-100Hz
ドラムのキックと重なる帯域
体感の太さに影響してくる周波数なので、単体で聞くととっても気持ち良く聴こえます。

が、アンサンブルの中でココを突きあげすぎるとゴワゴワして低音が回り出してしまいます。
キックとの住み分けが大切ですね。

抜けを重視したいならカット志向推薦。

73.4Hz
D弦 開放音

97.9Hz
G弦 開放音

100Hz-500Hz
ベースの厚み、あたたかみに関わってくる帯域
ギターの周波数と被ってくるので、扱いが難しい所でもあります。

ベースのキャラクターを決めるポイントになるので、慎重に調整したいところ。

500Hz-1KHZ
ベースの旨味に最も影響を与える帯域
800Hz前後をクイッと突き上げてやると、輪郭が生成されてオケに埋もれにくくなってきます。

ボーカルと被ってくる部分でもあるので、上げすぎには注意しましょう。
「でしゃばりサウンド」の要因になってきます。

通称《ドンシャリ》にしたい場合には、この辺を下げてみましょう。

2KHz-
ボーカルの倍音にあたる帯域
弦がフレットにぶつかる音を動かすポイントで、カットすると物静かなベースのサウンドになります。

逆にブーストすると、スラップの音色を大きく変えることができる周波数です。
上手に付き合っていきたいところ。

4KHz-
ベースの金属音に関係する帯域
「キンキンに冷えてやがるっ…!」サウンドを作る周波数で、バキバキする音色の要になってきます。

女性ボーカルの倍音がこの帯域に被ってくるので、フロントの抜けが悪い時に削ってあげると声が前に出るようになります。

8KHz- 金物と被ってくる帯域
弦に爪があたる音なんかが強調されてくる、生々しい空気感を担う部分です。

耳障りなサウンドの原因にもなってくるので、カットしても良いでしょう。


正しいEQ(イコライザ)の使い方について

「EQの基本は引き算である!」

これは割と知名度のあるようなバンドマンでも意外と知らない話なんですけども。

この言葉が脳内の片隅にあるかどうかで、今後の音楽人生が大きく変わります。

足し算のEQをしてしまった場合

例えば。
ベースの美味しい帯域500Hzをブーストしたくなった場合。

500Hzを突きあげたとします。

更に、これだけだと変化が足りないので低音が欲しい。
スラップもしたいから高音も欲しい。

その結果が、これです。
0db上の音が突き上がっているので、他の楽器とぶつかり合ってしまうんですね。

「俺も俺も」「まだ足りない」と次々にブーストしてしまっては天井を迎えてしまいます。

盛りに盛ってしまったせいで必要以上にボッコボコのゴワゴワです。

引き算のEQの考え方

では、具体的にどうするのか。
ミドルの音が欲しくなった時には――。

ミドルを上げるんじゃなくて、このように他の帯域を下げてやります。

すると、相対的にミドルが持ち上がるんですね。

これなら他の楽器に被って音がぼわぼわとボヤけてしまうことはありません。
0dbより上が整地された状態なので、音も扱いやすくなります。

グラフィックイコライザーもパラメトリックイコライザーも考え方は同じです。

「相対的に持ち上げる」概念を身につけると、MIDDLEのノブの無いイコライザでも中域を自由に取り扱えるようになります。

無駄な突きあげ調整を脱却して、ラインがくっきりと見える音作りを目指しましょう。

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