こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの質問です。
Question
「4弦から3弦に移るフレーズを弾くとき、4弦の音が残ってしまいます」
Answer
必要な音以外の音が鳴ってしまうのは、ミュート不足の証拠です!
どんな弦楽器奏者にも、ミュートの技術は欠かせません。
とくにベースは音を鳴らすことよりも、音を止めることが重要な楽器です。
丁寧なミュートを心がけたいですね!
今回の記事では、4弦のミュートについてお話してみたいと思います。
4弦のミュートについて
例えば、こんな感じのベースライン。
4弦の開放(E)から、3弦の3フレット(C)に移動するルートのフレーズです。
1.指先を使ってミュートする
3弦に着地する指にもよるんですけど。
例えば、人差し指で着地する場合。
4弦に指先が当たるように3弦のフレットを押さえます。
これが最も簡単でオーソドックスなミュートの仕方ですね。
4弦に限らず、隣の弦をミュートしたい場合にはこの奏法が有効です。
人差し指以外でも、これができればいつでも隣の弦をミュートすることができます!
2.他の指を乗せてミュートする
続いて、3弦に中指で着地する場合。
あとは2本以上の弦をミュートしたい場合。
使っていない指を軽く乗せてミュートさせます。
上の写真の場合だと、中指で3弦3フレットを押さえた状態で余っている人差し指を4弦に軽く乗せています。
あまり現実的ではありませんが、薬指や小指で4弦をミュートすることもできますね!
3.ネックを握り込んでミュートする
他にも、使いやすいのはロック式と呼ばれるフォーム。
ネックを握り込んで、親指を4弦に当ててミュートします。
1つ目の指先ミュートの方法と組み合わせると、2弦を弾くときに4弦と3弦を同時にミュートすることもできます!
親指はネックの裏?
▶︎【演奏フォーム】エレキベースを構える角度についてのお話
「親指はネックの裏!中指と薬指の真ん中に来るように!」なんていう話をよく聞くと思うんですけど。
時と場合によります!
というの僕の中の定説です。
例えばこんな感じでガバっと指を開くようなフレーズだと、親指はネックの裏(真ん中)にあるのが正解です!
が、フレーズによっては4弦をミュートするために親指を駆使する場面も出てくると思います。
臨機応変になんでもできるのが便利で良いですね!
僕も演奏中には、親指が忙しなく出たり引っ込んだりしてます(笑)
教科書通りな丁寧な演奏を心がけるなら、ネック裏に親指を固定したほうが見栄えも出音も安定して綺麗なんですけどね。
右手を使ったミュート
演奏する弦に合わせて、右手のフォームを変えてミュートする方法です。
こちらの奏法に関しては「【2フィンガー】指弾きの時の薬指・小指は折りたたむ?それとも開く?」という記事で詳しく触れています。
指弾きのプレイヤーの方は、合わせて読んでみてください!
まとめ
- 指先を当ててミュート
- 他の指を乗せてミュート
- 握り込んで親指でミュート
「余計な音が残ってしまう…」という問題は、4弦に常に指が当たっている状態での演奏を心がけると改善できます!
ベースは「弦をはじけば音が鳴る楽器」なので、金管楽器や弓を使う楽器のような音を出す難しさはありません。
裏を返せば「音が簡単になってしまう楽器」なので、その分きちんと意識的にミュートをしてあげる必要があります。
アンサンブルの根底を支えるベーシストが、余計な音を出してハーモニーを濁してしまうなんて大問題です!
きちんとミュートして、クリアな演奏を目指しましょう!