こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの相談です。
「大学の軽音のサークルに所属しています。 『キーボードが足りないので、次のライブはキーボードで出てほしい』と頼まれてしまいました。
自分はキーボードは未経験です。
できればベースでライブに出たいのですが…」
自分の専門パート以外の楽器でのライブ依頼。
とくに学生さんのサークルなどでは、まさに「あるある」だと思います。
軽音楽部に所属する生徒さんからも、同じようなケースの相談を受けたことがあります。
とくに仲の良い友達や、お世話になっている先輩からの頼みだと断りにくいところですよね。
今回の記事では、「他のパートでライブに出てくれ!」と頼まれたときの選択についてお話してみたいと思います。
他のパートでライブに出る?
何はともあれ、まずは自分の意向を周りに伝えるのが大切ですね。
「やりたくもない楽器を嫌々やらされる…」
なんて事態になったら、楽しいはずのサークルの活動が苦痛になってしまいますよね。
まずは身近の経験者の確認を
今回は、質問者さんが「キーボード未経験」ということでした。
それなら!
「サークル内に、他にそのパートの経験者がいるか」を真っ先に確認するようにしましょう。
もし他に経験者がいるのであれば、まずは予定を調整してライブに参加してもらえるように掛け合ってみるのが第一でしょう。
それが難しい状況だからお声がかかるんだけどネ…。
自分の主張をしっかり交渉材料にしていく姿勢は大切です!
他にできる人がいない場合は
どうしても他の人の都合がつかない場合には。そのパートをカットしたアレンジができないか。という方向で一度話し合ってみましょう。
打ち込みを視野に入れてみるのもいいでしょう。
それでも自分が引き受けなくてはいけない場合には…、次の項目へ。
ベーシストが他の楽器を演奏するメリット
実は、僕も学生の頃にキーボードでのライブ参加を頼まれてほぼ未経験の状態で鍵盤をやらされた経験があるんです。
今振り返ると、あの経験が僕を大きく成長させてくれました。
今マルチプレイヤーとして色んな楽器で人前に立てるのは、あの時キーボードを弾かされたのがスタートラインです。
そして何より。
キーボードを経験したからこそ、
- 音楽の構成
- 総合判断視野
- 他の奏者がベーシストに求めること
万能で技のあるベーシストを目指したいプレイヤーは、一度寄り道してみるのも有りかもしれません!
視野の広さと合理性
「『上手いベース』の基準とは?支配力と説得力についての話」という記事で、
ベーシストには必要な場面で必要なことができる対応力が大切というお話をさせていただきました。
総合的な判断力・合理性というのは、ある程度の視野を持ったうえで初めて身につくものです。
狭い視野で局所的なポイントしか見えていないレベルでは、合理性もクソもありません。
より広い視野を得るためにも、他のパートを経験することは大切です。
音楽理論なんかも、頭の中で幅広く展開できるようになります!
まとめ
- まずは自分の意向を伝えること。
- 場合によっては他のパートの経験も大切。
仲間内でのパート変えを気軽に引き受けてしまうと「また頼むよー!」「次もお願いね!」とどんどん押し付けられてしまうようになってしまうかも…?
「自分はベースを演奏したい」という気持ちがあるなら、まずは積極的にその旨を伝えてみましょう。
どうしてもベース以外の楽器の演奏を余儀なくされたときには、自分の成長への投資だと思って勉強のつもりで引き受けてみましょう。
間違いなく、損はしない経験になるはずです!