こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回のテーマはこちら。
Theme
「スラップの基礎を勉強しよう!」
Conclusion
エレキベースの花形「スラップ(チョッパー)奏法」について勉強してみましょう!
お待たせしました!
BASS NOTEに、ついにスラップコンテンツが登場!
隣のあいつもスラップ!
気になるあの子もスラップ!
みんな大好きスラップについての解説です。
まずは練習の前に、スラップの歴史と基本奏法について勉強してみましょう!
【豆知識】
この奏法は「スラップ(Slap)」が正式名称で、「チョッパー」は日本独自のガラパゴス語になります。
BASS NOTEでは「スラップ」で統一して解説していきます。
この奏法は「スラップ(Slap)」が正式名称で、「チョッパー」は日本独自のガラパゴス語になります。
BASS NOTEでは「スラップ」で統一して解説していきます。
スラップに関する基礎知識
起源を知らずに弾いてるなんて、ミーハーみたいで格好悪い!
まずはスラップの歴史について勉強してみましょう!
スラップの起源
スラップ奏法の生みの親は、テキサス生まれカリフォルニア育ちのベーシストラリー・グラハム(Larry Graham)氏だと言われています。
当時、プロのピアニストである母親のバンドでオルガンのフットベース(ペダル部分)を担当していた10代のラリー少年。
- 演奏しに行ったクラブのオルガンのベースペダルが壊れていたので、急遽ベースを弾くことになった。
- 「ベースなんてオルガンが直ったら辞めてやるぅ!」と思っていたのに、オルガンはいつまで経っても直らなかった。
- そんな中、バンドのドラマーが脱退した。
そんな状況に追い込まれて、ラリー少年は開き直ります。
よっしゃ!
俺がベース弾きながらドラムのパーカッションも担当してやんよ!
俺がベース弾きながらドラムのパーカッションも担当してやんよ!
ラリー氏のスラップ奏法は、後の1967年に加入したファンクバンド「Sly & The Family Stone」のサウンドと共に世界中に広まりました。
ラリー氏が参加したSly & The Family StoneのThank Youは、僕も専門学校のスラップの課題として弾かされました!
一流のベーシストになるための登竜門のような楽曲です!
スラップの基本奏法について
さて、そんなラリー・グラハム氏が試行錯誤の末に編み出したスラップの基本テクニックは大きく分けて3種類。- サム(サムピング)
- プル(プリング)
- アタック(ゴーストノート)
これらを組み合わせてフレーズを作っていきます。
サム(サムピング – thumping)
親指を使って弦をはじくサム。
スラップの基本ピッキングです。
指板の最終フレット付近を叩くように弾くのがポイントです!
サムピングの親指の向き
サムのフォームは人それぞれ十人十色。
テクニカルなベーシストは親指を弦と並行に。
荒々しいサウンドが好きな方は下向きに構える傾向があります。
自分の好きなスタイルを選びましょう!
僕は横向きのフォームです!
サムアップについて
横向きのサムピングは、上から下に振りおろすサムダウンとーー、
逆に下から上に振りあげるサムアップを使い分けながら演奏します。
ピックのオルタネイトピッキングのような要領で、親指の上下運動を使って弦を弾く奏法です!
プル(プリング – tlucking/popping)
指で弦を引っ張るプル。
「スラップといえばプルの音!」というイメージの方も多いと思います。
スラップのプルで使う指
こちらも人それぞれ。
人差し指を使う方もいれば、中指をメインに使うプレイヤーもいます。
プルを安定させるために、余っている指をスタンド(ガイド)にするフォームなどもあります。
自分の手首のクセと相談しながら、使いやすい指を見つけてみましょう!
僕は中指6割、人差し指4割くらいの複合型スタイルです!
スタンドも4割くらいの割合で使用します!
アタック(attack)
スラップ奏法には欠かせないゴーストノートです。
左手を弦・指板に打ち付けてアタック音を鳴らします。
スラップは、ゴーストノートの使い方でカッコ良さが決まります。
右手でも左手でも、どんなタイミングでもゴーストノートを綺麗に鳴らせるように練習しましょう!
BASS NOTEでは、レッスンの便宜上「アタック」として紹介します!
サム・プル・アタックを組み合わせたスラップのフレーズ
難しそうなフレーズも、1音ずつ分解してみると基本のサム・プル・アタックで構成されているのが分かります。
基本を制する者がすべてを制す!
爆速のかっこいいスラップを弾いてみたい初心者さんも、まずは基礎練習から始めましょう!
ウッドベースでスラップ
スラップはエレキベース専用の技ではありません。
ウッドベース(アップライトベース)でも、かっこいいスラップ奏法を披露することができます!
日本ではアップライトベースでスラップをするベーシストが少ないので、人前で披露するとめちゃくちゃ注目を集めます!
こちらの動画の03:46から始まるChris D’Rozario氏のベースソロに注目!
アップライトベースに対する概念がひっくり返るような超絶プレイです!
まとめ
まずはスラップの基礎知識について駆け足で紹介してみました。
次回からは、それぞれサム・プル・アタックの具体的な弾き方や練習方法などを解説していきます。
乞うご期待!