こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
先日、Twitterのほうで知り合ったフォロワーさんとお食事に行ってきました。
その時にちらっと演奏を披露させていただいたんですけど。
なんとなんと、とっても素敵な感想を頂いてしまいました。
「凄い!魔法みたいですね!」誠に恐縮で奉り候。
その方曰く、小学校の音楽の授業以外にはほとんど楽器に触れた経験がなく
「楽器弾ける人って本当に格好良いと思います!」と仰って下さいました。
僕には勿体無さすぎるお言葉です。
有難い限りであります。
えー、それでですよ。
大切なのはここからなんですよ。
せっかく褒めて頂いたのに…
日頃から楽器を演奏しているBASS NOTEの読者さんなら、よく分かると思うんですけど。
せっかく褒めて頂いたのに
「またまたぁ〜(笑)」と褒め言葉をお世辞として受け流してしまった経験はありませんか?
他にも
「自分なんて全然まだまだ……」みたいな日本人らしいネガティブな謙遜とか。
僕は割とつい最近までそうでした。
楽器を演奏するのが当たり前になってしまっている我々だからそこ。
せっかく尊敬の目を向けて頂いても、それを素直に受け止められなくなっている人ってかなり多いと思うんです。
でもね。
それはあまりに失礼!
そして勿体無い!
例えば
例えば、ルービックキューブ。
ぐちゃぐちゃになったルービックキューブを、わずか数秒で6面全て揃えられる人っているじゃないですか。
アメリカのパトリック・ポンセさん(Patrick Ponce/当時16歳)は4.69秒という世界記録を叩き出しています。
ちなみにロボットの世界記録は0.887秒。
あれ、すごいと思いませんか。
目隠しをして揃える人とか、もはや人知を超越した神業ですよね。
ところが。
実はルービックキューブには、その性質上必ず全面を揃えるため必勝法が存在するんです。
「最初に揃えたい色を上面に2色揃えて、そうすると必ず右面の真ん中にはこの色が来るから一度手前の面を時計回りに回して…」みたいな感じの「必ず揃う手順」があるんですよ。
6面を揃えるための公式の攻略本も発売されています。
つまり…。
ルービックキューブを6面揃えるのって、このパターンを知っている人にとっては造作もない簡単なことなんだそうです。
もちろん、僕には彼らの脳内でどのような処理が行われているのか理解できないし、一生かかってもあんな神業は真似できないモノだと思っています。
僕の周りにも1人、ルービックキューブガチ勢の友人がいるんですけど。
なんかこう「ジグソーパズルは枠組みから作っていくとやりやすいよ!」みたいなお約束のようなものがあるんだそうです。
何でそんな技ができるのか、と尋ねたら
「こんなの出来ないほうがおかしいからねww」
と笑われたコトがあります。
…はぁ?
Check
ちなみに
3列×3列×6面のルービックキューブのパターンは全部で43,252,003,274,489,856,000通りだそうです。
4325京、なんだその数字。
4325京、なんだその数字。
まとめ
我々にとっては信じられないようなスキルでも、奴らにとっては当たり前なことなんです。
逆に言うと。
我々にとって当たり前なことも、他の人にとっては信じられないスキルだったりするんです。
《楽器を演奏する》という行為は、他の人からすると憧れの対象なんです。
高いお金を出してレッスンに通ってまで叶えたい夢の一つなんです。
自分が楽器を始めたときに、憧れていたプレイヤーのことを思い出してみて下さい。
あの頃の「かっこいいなぁ…」と思っていた気持ち。
今の自分は、その気持ちを向けられる側になっている。
自分は他の人から見て《凄いことをしている人》である。
そんな自覚を、心のどっかに留めてみてほしいです。
その自覚が、今後のあなたの音楽人生を大きく変えてくれるはずです。
誰かに褒めて頂いた時には、素直な気持ちで、そして全力で、その言葉を受け止めるようにしましょう。
その方が、お互いに幸せだと思いませんか(笑)