こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの質問です。
Question
「ベースの音痩せ対策としてオススメの機材はありませんか?」
Answer
音痩せ対策ならXotic社のX-Blenderが断トツでオススメです!
ベーシストの宿敵、音痩せについてですね。
歪み系のエフェクターや、出力の弱いヴィンテージ系のエフェクターを通す場合には、どうしても音痩せが気になってしまうものです。
- Low(低音)が出なくなる。
- 音抜けが悪くなる。
- アタックが出なくなる。
などなど、一般に「太い音」が求められるベーシストにとって音痩せは致命的です。
とくにオーバードライブやディストーションなど、歪み系のエフェクターを直列で接続して使うとバンドのサウンドの中に埋もれがち…。
エフェクターをいくつも直列で接続しているベーシストさんなども、音痩せに悩まされることは多いのではないでしょうか。
そんなベースの音痩せ問題を解決するには、Xotic社の「X-Blender」が最強です!
今回の記事では、X-Blenderの魅力について徹底解説してみようと思います!
Xotic X-Blender
ばばばばん!
こちらが対音痩せ用最終兵器「XoticのX-Blender」です。
このエフェクターを初めてみた人の感想は、必ずコレです。
「陰陽師…!」
陰陽マークで有名な「太陰太極図(たいいんたいきょくず)」をモチーフにした、お洒落なエフェクターです!
X-Blenderについての大まかな解説
細かいスペックや機能を書くまえに、まずはこの動画を見てみてください!
今回の記事で書かなきゃいけないことが、1分48秒のなかに綺麗にまとまっています…!
Xotic X-Blenderの基本的な使い方
X-Blenderの基本的なシステムはとっても単純。
原音(DRY音)とエフェクト音(WET音)をブレンドして出力することができるエフェクターです。
中央の大きなノブを使って、ブレンド量を調整することができます。
エフェクトで痩せた(濁った)音と、太いままの原音を同時に出力することによって、芯を残した音を出力することができるんですね。
ピッキングのタッチやアタックのニュアンスを残したまま、裏ではしっかり歪んだサウンドを作ることができるんです!
原音を混ぜることによる音抜けの良さは、この動画でチェックしてみてください。
1分11秒の動画で、このX-Blenderの有効性がはっきり体感できると思います!
ブレンドのバランスについて
ちなみに、このX-Blender。
中央のノブのブレンドバランスはイーヴンになるように設計されています。
つまり、メモリが12時の状態で原音とエフェクト音が50% : 50%の音になります。
直感的なMIXバランス調整が簡単に出来るのは、この新設設計のおかげです!
これはブレンド系のエフェクターとしてはかなり嬉しい設計ですね!
バランスの調整について
ノブによるバランス調整が音作りの鍵になるワケなんですけども。
なんとこのX-Blenderは、演奏中に足で操作してバランス調整をすることができちゃいます!
臨機応変な音作りが必要なプレイヤーさんには、嬉しい仕様ですね!
足で操作する様子は、この動画がとっても分かりやすいと思います。
1:00〜1:20あたりに注目です!
X-Blenderの詳細レビュー
「ギター用とベース用エフェクターの違いは?」という記事で、原音とエフェクト音をミックスできるBALANCEノブについてのお話をさせていただいたんですけども。
X-Blenderがその辺のエフェクターについているBALANCE系のパラメータと同じ役割かと思ったら大間違い!
X-Blenderには痒いところに手が届く親切な機能がたくさんあるんです!
「boost」スイッチ
パンチの効いた6dbのブーストスイッチを搭載!
お手軽に出音を突き上げることができます!
出力が低くなるヴィンテージエフェクターなどは、このスイッチで補正してあげることで解決できます!
2BAND EQ
さりげない±12dbの2BAND EQも効果絶大。ここを調整してあげるだけで、ベーシスト好みの太い音に仕上がります。
ブーストスイッチとEQの使い方次第で、隠し味のプリアンプ的な使い方もできちゃいますね!
EQはWET側の回路に作用します!
Phase Inv. Switch
フィルター系のエフェクターで
「フェーズが反転して困る…」
これは音をブレンドするエフェクターとしては、とっても嬉しい設計です!
簡単にいうと(エフェクターが逆相になっているせいで)X-Blenderで音を混ぜたらなんか劣化して聞こえる…というトラブルにも、スイッチひとつで解決できますよ!という嬉しいシステムです。
X-Blenderに関する小話
僕の大好きなGerardやSound Horizonのベーシスト、長谷川淳さんもX-Blenderを使用しています!
名著「ベーシストのためのプロとアマを分けるミュート技術」の著者である前田“JIMMY”久史さんが長谷川淳さんに布教した!というエピソードも胸熱ですね…!
他のブレンダーとの比較
原音とエフェクト音をブレンドするエフェクターとして比較されることの多いBOSS / LS-2。
実際に使ってみると分かるんですけど、LS-2はDRYとWETのバランスのとり方が非常に難しい…!
[A+B MIX]モードを使うことでブレンダーとして使用できるんですけど。
AチャンネルとBチャンネルのLEVELノブが独立しているため、原音○%:エフェクト音○%という感覚で調整しようと思うととっても厄介です。
LS-2は非常に多機能で、無限の可能性を秘めた便利アイテムなのですが…。
純粋なブレンダーとしての使い心地の比較でいうならば――
大きなノブひとつで直感的に、しかも演奏の最中にも調整ができるX-Blenderのほうが扱いやすくてオススメです!
Xotic X-Blenderまとめ
ベースの音痩せに悩んでいるプレイヤーさん!
ぜひXoticのX-Blenderを検討してみてください!
ただの1ループボックスかと思ったら大間違い!
細かいところに手が届く親切設計。
サウンドが劣化しやすい歪み系はもちろん、音が濁りやすい空間系やフィルター系と合わせて使っても相性抜群です!
ループがオフのときには安心安全のトゥルーバイパス仕様。
ベーシストの音痩せに関する悩みを一発で解決できるX-Blender、オススメです!