こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
今回は、完成したRECボードの細かな設備周りのお話です。
「【宅録】折りたたみ式の自宅レコーディングシステムを組んでみた!」の補足記事になります。
詳しい使用機材のお話は、前回の記事で紹介しています。
興味のない人、ゆっくりしていってね。
細かい話が大好きな人、ようこそ。
マニアックに行きますよ!
RECボードについての解説
こちらが最新のRECボードです。
前回の記事を投稿後、細かい部品が揃ったので多々換装してあります。
ノイズ対策について
「電気系の配線と音響系の配線は接触させない」というのが、レコーディングの場面では鉄則です。
ベースのシールドにエフェクターの電源ケーブルが触れてジーーーというノイズが出てしまった経験、一度はあると思います。
コンパクトにシステムを押し込もうとすると、ケーブルを避け合うのは結構大変なんですけど。
今回のRECボードでは、電気信号と音響信号を完全に分離することに成功しました!
後述する「上げ底」「カードケース+ランチョンマット」のおかげで、それぞれの配線を上手に誘導することができました。
これでノイズ対策はバッチリです!
機材の固定方法について
今回は全機材を耐震マットを使って固定しています。
▶︎エフェクターを汚さない!耐震マットを使ってボードに固定する方法!
ふさふさしたエフェクターボードに耐震マットで直接固定しようとすると不安定になるので、A3サイズの硬質カードケースを土台として敷いています。
表面がツルツルなので、耐震マットがしっかり粘着します。
カードケースの中には、Seriaで購入した木目調のランチョンマットをデザインとして内蔵。
お洒落でボード内が明るくなります!
ボードの底にカードケースのマットを敷くことで床面が二重構造になるので、マットの下にもコード類を通すことができるんです。
これが前述の「配線の棲み分け」を上手に行う鍵になりました。
カードケース自体は、端のほうを粘着テープでボードに固定しています!
機材の高さの調整について
普通に配置すると、筐体のジャックがボードの縁に干渉してしまいます。
RECボードはその性質上マイクや楽器を抜き差しすることが多いため、このあたりに不便があっては大問題です。
そのため、いくつかの機材には高さの調整が必要でした。
ダイソーで木の角材を購入。
粘着しやすいように表面を黒いテープでコーティングして、
耐震マットで機材の裏面に固定。
個別に見るとこんな感じ。
これでボードの枠にジャックが干渉しなくなります。
DIの他に
- 電源のアダプタを抜き差しするパワーサプライ
- ノブを操作する機会の多いモニタースプリッター
また、筐体の下に空間ができるためケーブル類を機材の下を通すことも可能になります!
変換プラグについて
RECボードを構築するにあたっての大きな課題のひとつが共存の壁でした。
BEHRINGERのMicroシリーズは、通常のエフェクターと電源系統の扱いが異なるんです。
極性
まずは電気の極性について。
パワーサプライ「RockBoard Power Block」の極性はセンターマイナスです。
一方、RECボードに搭載したMicroシリーズは、全てセンタープラス。
つまり、そのままパワーサプライから電気を送ってもMicroシリーズは起動しないんです。
電池のプラスとマイナスを逆に入れているような状態ですからね。
そのため、電源を一本化して駆動させるにはACアダプタの極性を反転させる変換プラグが必要でした。
世の中にはこういう便利なものがありまして。
こちらの「1SPOT CYR REVERS」は、ACアダプターの極性を反転させる変換プラグになります。
つまり!
センターマイナスの電流をセンタープラスに逆転させることができる優れもの!
パワーサプライとMicroシリーズの間にコレを噛ませてあげれば、極性の問題は解決です!
プラグのジャック口径
極性のほかに、もうひとつ。
口径についての問題です。
通常のエフェクターのDCジャックは内径2.1mmに対して、MicroシリーズのDCジャックは2.5mm。
手元に規格が対応したケーブルがなかったので、変換が必要でした。
「φ2.1mmメス→φ2.5mmオス」の変換プラグを直線のモノとL字のモノを各種用意。
スペースに合わせて形状を変えて使用しています。
これで口径の問題も解決しました!
装飾について
RECボード内の全LEDを青色で統一しています。
側面のDIのインジケータも青色に換装済み。
▶︎ベーシストのための簡単電気工作!エフェクターのLEDを交換してみよう!
このRECボードの前身にあたる僕の作業環境が青ライト基調だったので、その名残です(笑)
無駄に眩しい。
まとめ
- こだわりのRECボード
機材周りには、そのユーザーの個性が反映されます。
今回のRECボードからは、僕の「意地でも小型化してやる!」という怨念にも似た感情が読み取れるのではないでしょうか(笑)
普通「BEHRINGERのMicroシリーズをパワーサプライから起動したい!」なんて思う人いないでしょう(笑)
今回は何が何でも
「電源を刺す1動作で、システムオールグリーン」という環境を実現させたかったので、無理やり極性を反転させて電気を供給しています。
やればできるもんですね!
理想は実現させるモノ!
あなたも、自分だけの専用システムを組んでみましょう!