今回のテーマはこちら。
Theme
「ドラム音源を比較してみよう!」
Conclusion
・XLN Audio / Addictive Drums2
・FXpansion / BFD3
・TOONTRACK / Superior Drummer 3
・IK Multimedia / MODO DRUM
僕が使用している4機種の使用感を紹介します!
・FXpansion / BFD3
・TOONTRACK / Superior Drummer 3
・IK Multimedia / MODO DRUM
僕が使用している4機種の使用感を紹介します!
作曲や練習用のトラックを作るときに、ドラムの打ち込みにこだわるプレイヤーも多いでしょう。
今回はドラム音源の紹介です。
好みの音源を見つけて、自分の中の音楽をグレードアップしていただきたいと思います!
オススメのドラム音源について
XLN Audio / Addictive Drums 2
まずはXLN AudioのAddictive Drums 2(以下AD2)。
作業効率は最速。
手っ取り早くスピーディに仕上げたいなら、AD2一択。
BASS NOTE内のレッスン教材は、こちらのAD2を使って作成しています!
とにかくお手軽で仕事が早い!
とにかくお手軽で仕事が早い!
攻守ともに優れたバランスの取れた一品。
音作り不要の完成されたプリセットはまさに即戦力。
サウンドメイクに必要なエフェクトも内蔵。
音色をコンプリートしても、総容量は10GBほど。
CPUへの負荷も軽いので、ノートPCにインストールして出先でトラック作りをすることもできます。
あまりに市場に出回り過ぎていて「あー、これAD2の音だ」と1発で分かってしまうのがデメリット。
良くも悪くも「ADらしさ」が拭えないサウンドが特徴です。
「けいおん!」のりっちゃんのドラムはこの音!
SOUND HOUSEでAddictive Drums 2を購入すると「けいおん!」作家陣が作成したプリセットが無料で提供されいます!
もちろん僕も持ってます!
もちろん僕も持ってます!
内部のミキサーが良質なので、パラアウトして調整する必要もなし。
専門的な知識がなくても使えるドラムの音を鳴らしてくれます。
すべての初心者にオススメできる超定番のドラム音源です。
実際はきちんとパラ出ししてDAW側のミキサーできちんと調整する場合がほとんどだと思うんですけども。
急ぎの場面ではAD2の中だけでも完結させられるほど、スピーディーです!
良い点
「ドラム音源を比較し・即戦力なサウンド
・分かりやすいUIで使い方も簡単
・動作が安定しているてみよう!」
・分かりやすいUIで使い方も簡単
・動作が安定しているてみよう!」
悪い点
・みんなが使っているありふれた音
FXpansion / BFD3
FXpansionのBFD3。生音を追求するならBFD3一択。
レコーディングではおなじみのスネアのマイクが拾ってしまうキックの音(ブリード)なども忠実に再現されている、まさにリアルなソフト音源です。
生ドラムのミックスに立ち会ったことがある人なら、BFD3の音に聞き惚れること間違いなし!
現役のドラマーさんに聞かせたときに「良い音だね、誰に叩いてもらったの?」と訊かれちゃうような生々しいサウンドです!
DTMと言えど、現場のレコーディング並にマイキングや音作りの知識が必要になります。
逆に言えば、音作りの腕次第でどんな音にも仕上げることができるのが最大の魅力。
AD2がアーティスト向けの音源だとするならば、BFD3はエンジニア向けの音源になります。
AD2はCDで普段我々が耳にする加工済みの音色なのに対して、BFD3は制作側が触る加工前の音。
サウンドライブラリは非圧縮で155GB。
ロスレス圧縮で実質の総容量は約55GBになります。
動作はかなり重い印象です。
メモリを喰うので、それなりにハイスペックな作業環境が必要になります。
音色も前身のBFD2に比べると使いにくいイメージです。
正直なところ、初心者にはオススメしにくいソフト音源です。
他の音源の比較基準のひとつとして紹介しておきました。
ある程度の知識と技量がないと、使うのはかなり難しいです!
良い点
・誰もが認める生々しいサウンド
・金物の音が綺麗
・金物の音が綺麗
悪い点
・要サウンドメイクで玄人向き
・動作は重め
・UIが分かりにくい
・動作は重め
・UIが分かりにくい
TOONTRACK / Superior Drummer 3
TOONTRACKのSuperior Drummer 3(以下SD3)。
控えめにいって、人類の到達点。
「良い音」を追求するならSD3一択。
「ドラム音源といえばAD2かBFD3!」というDTM界隈の常識を崩した強力な後発のソフト音源になります。
パラメトリック・イコライザーの生みの親、George Massenburg氏がエンジニアを担当していることでも有名な音源です!
どれをとってもBFD3の上位互換。
BFD3が天然の生々しさだとするならば、SD3は整えられた生々しさを持った音源になります。
使いやすさのAD2。
リアルのBFD3。
この2大ドラム音源のいいとこ取り。
サンプルのチューニングもかなり安定しています。
AD2ほどでないにしても、プリセットそのままで気軽に他の楽器と混ぜることができるのがSD3の魅力。
BFD3に比べると、圧倒的に調整しやすい使いやすいサウンド。
動作も軽くてUIも分かりやすいです。
総容量はソフト音源としては最大レベル。
最低限の容量は41GB、全ライブラリなら235GB。
母艦以外には気軽にインストールできない大容量です。
また、高音質なぶんモニタリング環境がしっかりしていないとせっかく伸びやかで迫力のある低音が処理できないという難点も。
良い点
・扱いやすい高品質なサウンド
・付属の機能が優秀
・付属の機能が優秀
悪い点
・大容量
・価格が高い
・価格が高い
僕は納品までに時間の余裕があるときには、SD3を使ってドラムトラックを作り上げます!
純粋に使っていて気持ち良い子。
純粋に使っていて気持ち良い子。
IK Multimedia / MODO DRUM
IK MultimediaのMODO DRUM。どんな場面にも器用に対応したいならMODO DRUM。
ドラム音源としては、史上初の物理モデリング音源になります。
太鼓はフィジカルモデリングですが、金物はサンプリングになっています。
総容量は12GBほど。
本体の容量は50MB足らずで、残りの11GB以上のとんどが金物のサンプリングのファイルです。
IK Multimediaによれば、当初はハイハット/シンバル関係もフィジカル・モデリングを採用する予定だったものの、金物に関してはサンプリングの方が音色がリアルだったため、ハイブリッド仕様になったとのことです。
ベストな音色を突き詰めた結果、この仕様になっているんですね!
各面のチューニング、 共鳴具合、部屋鳴り、
各パーツの素材、スティックの素材、
右手、左手の癖、叩く位置、
スティッグが落ちる範囲の誤差、
ペダルの踏み方、
カスタマイズできるパラメータはドラム音源のなかでは最多。
調整できる項目が多すぎるため、理想の音に辿り着くにはそれなりの知識が必要になります。
上級者向けかも。
音はとってもドライで素直。
また胴鳴りの再現がリアルな印象です。
前述のBFD3やSD3のような生々しさはないですね。
MODO DRUMは凝り性な人向け。
作り込んであげれば、しっかり楽曲にマッチする音を鳴らしてくれます。
生々しさや煌びやかな派手さはないので、好みが分かれるところ。
良い点
・自由度が高い
・総容量がドラムの音源としては
・総容量がドラムの音源としては
悪い点
・ドラムの知識が豊富な上級者向け
・CPU負荷が高め
・CPU負荷が高め
まとめ
AD2 | BFD3 | SD3 | MD | |
サウンド | 派手/調整済み | 生々しい/要調整 | リアル/最低限調整済み | ドライ/ある程度調整済み |
使用感 | 超簡単 | 玄人向け/初心者殺し | ちょうど良い/分かりやすい | 楽しい/めんどくさい |
動作 | 軽い | 重い | そこそこ軽い | 動作は軽い/負荷は高め |
良い点 | お手軽で即戦力 | とにかくリアル | すべてが高品質 | 自由度が高い |
悪い点 | 普及しすぎ | 音作り難しい | 総容量大きすぎ | ドラムの知識が必要 |
リアルのBFD3。
最強のSD3。
自由度のMD。
初心者向けなのはAD2かSD3。
玄人向けなのがBFD3とMD。
総合評価でAddictive Drums 2をオススメします!
とにかく簡単!お手軽!高品質!
とにかく簡単!お手軽!高品質!