こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
先日、生徒さんからこんな質問を頂きました。
Question
「シールドによって音が変わるって本当ですか?」
これね。
変わるんですよ。
「電力会社によってスピーカーの音が変わる」とか、そういう都市伝説的なものじゃなくて。
※それも変わるかもしれないけどネ。
シールドは、本当にエフェクター並に変わります。
シールド沼の体験と幕開け
僕が《シールド沼》に足を踏み入れたのは、専門学校に入学したばかりの頃。ハイエンド機材で身を固めた当時の師匠に、シールドの違いについてお話された時でした。
「ちょっと使ってみ。」その時使わせて頂いたのは、1m数千円という超高級シールド。
もうね、びっくりしたよね。
たかが細いケーブル一本で、自分のベースの音が全く別物になったの。
「今の自分は、本来の楽器の音を引き出しきれてないんだな」
そういうショックが凄かったですね。
それ以来、僕のシールド探しの旅が始まったのでした。
検証方法
百聞は一見に如かず!
嘘だと思う方!
普段使っているシールドと、少しお高いシールドを2本用意してみてください!
バンドメンバーが使っているシールドと交換してみるのが、お金もかからなくていいですね。
楽器屋さんによってはシールドの試奏をさせてくれる店舗もあるので、店員さんに聞いてみましょう。
手順について
楽器のノブは全てフルテン、アンプのつまみは全てフラットの状態にセッティングします。音量やEQのつまみを動かしてしまうと意味がないので、上記の設定で固定しましょう。
その状態で2種類のシールドを弾き比べます。
シールドを交換する際は、可能ならアンプのミュートボタンを使用して下さい。
アンプにミュートボタンがない場合は、ボリュームを一度0に合わせてから抜き差しするようにしましょう。
シールドを差し替えた後は、元のボリュームに戻して比べて下さいね。
普段の自分のベースの音を聴きこんでいる方なら、明らかな音の違いに気付けると思います。
ベーシストにオススメのシールド
BELDEN 9778
僕が普段、現場で愛用しているのはこちら。
BELDEN(ベルデン)さんの#9778です。
レンジが広く倍音がはっきりと出力されるので、音の抜けがめちゃくちゃ良いです。
音の輪郭がはっきりと前に出て、艶もいい感じ。
決して音色に味付けされることはなく、楽器本来の音をストレートに出力することができる理想のケーブルです。
同メーカーの#9395(音細め)とか、#8412(色付けが激しい)とか、数々の現場でいろんなケーブルを試してきましたが、やはり#9778の音の素直さと艶は群を抜くものがあります。
お値段は少々お高め。
MOGAMI 2524
上の#9778が高いなーと思う方には、似たような傾向のこちらのケーブルがオススメです。
MOGAMI(モガミ)さんの#2524。
ギタリストの方には、割と馴染みのある人気のケーブルだと思います。
こちらも癖の無いクリアの音が特徴です。
《理想の音作りの妨げにならないシールド》として、この手のケーブルは非常に重宝します。
癖の無いケーブルを探すのって、結構大変なんですよね(笑)
シールドは細くて柔らかめ。
なのに、パイプが太くて音詰まりのないような印象。
値段もお手ごろなので「初心者セットに付いたきたシールドを使ってます」という方は、まずはこの#2524を試して頂きたいですね!
まとめ
シールドはメーカーや型番によって、性格が大きく異なります。故に、ベース選び・エフェクター選びと一緒で趣味の世界のお話になってきます。
世に散らばった先人たちのレビューを元に、自分の理想のシールドを探してみて下さい♪
P.S.
質問があったので回答します。
僕は普段のレッスンや軽い演奏では3m、ライブなどでは5mを使用しています。