こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。
Twitterからの質問です。
エフェクターのLEDの交換って簡単にできますか?機材のLEDについてですね。
BASS NOTEでは、度々LEDが換装された機材が登場します。
上記のRECボードは、全機材青一色です!
▶︎【BOSS GE-7B】現行モデルには無いヴィンテージEQの魅力とは
▶︎【RECボード】についての細かい解説!変換アダプタの話など
実はLEDの換装はそれほど難しい作業作業ではありません。
専用の工具も、ほとんど100均ダイソーで揃えられます。
今回の記事では、機材のLEDの交換についてお話してみたいと思います。
※機材の改造は、自己責任です!
エフェクターのLEDの交換するための準備
今回は、冒頭のRECボードに搭載した「BEHRINGER / PS400 MICROPOWER」を題材に解説していきます。
エフェクター…ではないけど。
工程は全く一緒なので、ご心配なく!
こちらの黄緑色のインジケータを青色に交換してみましょう。
必要なもの
- エフェクター/機材
- はんだ
- はんだごて
- はんだごて用スタンド
- 濡れたスポンジ
- ドライバー
- 交換用LED
馴染みのない方も多いと思うので、丁寧に解説していきますね!
はんだ周りについて
中学生のときの技術の授業を思い出してください!
はんだごて、使いましたよね!
なんとはんだごて、ダイソーで400円で買えちゃいます。
溶かすはんだも、ダイソーで100円で売っています。
100均製が不安な方は、Amazonで700円以下で購入することができます。
▶︎白光 / 電子基板用はんだ付けセット
はんだ吸い取り器について
エフェクター内でLEDを固定している元々のはんだを除去するための「はんだ吸い取り器」があると便利です。
溶かしたはんだを注射器のようにスポンッと吸い取るためのアイテムです。
なくてもできるんですけど(笑)
はんだを扱う作業に慣れていない方は、合わせて用意することをオススメします!
はんだごてセットについて
- はんだごて
- はんだ
- スタンド
- 吸い取り器
などなど、便利なモノが全部入った「はんだごてセット」なんかも2,000円以下で購入することができます。
初めてLED交換に挑戦する方は、こちらを揃えておけばまず安心でしょう。
LEDについて
こちらも珍しいモノではないので、専門店や通販で簡単に購入できます。
Amazonだと100個入りで150円以下という破格で入手できます。
▶︎SODIAL φ3mm 青いLEDライトの発光ダイオード 100個入り
エフェクター類に使うのであれば、先の丸い砲弾型のモノを選びましょう。
LEDの直径は機材によって異なるので、定規で軽く測ってあげましょう。
一般的なBOSSのコンパクトエフェクターはφ3mmのLEDが使用されています。
エフェクターのLEDを交換する方法
それでは、LEDの交換作業を始めていきましょう!
1.放電
まずは、電源を抜いて4〜5分放置しておきましょう。基板にコンデンサが組み込まれている機材は、筐体の中にしばらく電源を蓄えることができます。
「作業中にバチッ!と火花が散って火傷」なんていう事故を起こさないために、きちんと放電するようにしましょう。
2.エフェクターを開いて基板を取り出す
機材の裏面や側面のネジを外して、ボディを開きましょう。
ボディを開くと基板が表れます。
基本的には基板もネジ止めされているので、
内部の部品を傷つけないように注意しながら、ドライバーでネジを外しましょう。
基板を取り出すことができたら、この工程は完了です!
3.LEDの向きの確認
LEDを外す前に!LEDの向きを確認しましょう。元からくっ付いているLEDの中身を覗いてみてください。
LEDの中を覗くと、大きい三角と小さい三角が見えます。
それぞれアノード・カソードと呼ばれプラス極とマイナス極を表しています。
LEDがどういう向きで付いているのかを、忘れずに確認しておくようにしましょう!
新品の発光ダイオードを見ると、アノードのほうが少し足が長いです。
端子を切ってしまうと分かりにくくなってしまうので、注意しましょう。
基板を見ると、LEDが刺さっているところにLEDの向きを示す記号が描かれています。
矢印の向きに電流が流れます。
交換の際は、記号も合わせて確認しておきましょう!
4.LEDを外す
いよいよはんだごての出番です!
裏面のはんだを溶かしながら、LEDを引き抜きます。一本ずつ外すも良し。
両方少しずつ外すも良し。
雑にパーツを折って、残った部分を外すも良し。
自分に合った方法で作業しましょう。
火傷にはくれぐれも注意しましょう!
前述の「はんだ吸い取り器」をお持ちの方は、溶かしたはんだを吸い取ることで簡単に外すことができます。
また、基板には熱に弱い部品がびっしりと埋め込まれています。
なるべく必要な部分にピンポイントではんだのこて先を当てて、素早い処理を心がけましょう!
5.LEDを埋め込む
正しい向きにLEDを装着して、背面からはんだで固定して完了です!
僕は明度を強調するために、元の状態よりも少しだけLEDを高めに装着しています。
そのため、元々付いていた黒い筒(ガイド)は付けずに手術を終えました。
あまりオススメな方法ではないので、失敗したくない方はきちんとガイドを付けてLEDを差し込みましょう!
そのほうがはんだ付けの作業もやりやすいです!
そのほうがはんだ付けの作業もやりやすいです!
外す時に比べると、簡単な作業だと思います。
はんだの盛りすぎで、プラス極とマイナス極が繋がってしまわないように気をつけて作業してください!
6.通電確認
元どおりボディにセッティングして、電気を通してみましょう。
きちんと光れば成功です!
すっごく明るくなりました!(笑)
まとめ
- 溶かして外してくっ付けるだけ!
- LEDを換装して、自分だけのエフェクターにしよう!
LEDの交換は、向きさえ間違わなければ大丈夫!
実は筆者は工業高校の電子機械科卒業で、こういう電子工作は学生時代に散々やってきたんです。
懐かしいネ。
基板弄りはベースの演奏と一緒で、練習して慣れれば誰でもできるようになる作業。
前述の通り、工具も安価に揃えることができます。
あんまり難しく身構えないで、気軽に挑戦してみてください!
改造はあくまで自己責任ですよ!
BASS NOTEは責任を負わないよ!