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【ベーシスト目線】ヘッドホン最終対決 CD900ST vs M1ST

CD900ST vs M1ST
こんにちは、ベース講師の高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です モニターヘッドホン業界の覇王といえば、僕も10年以上愛用している名機SONY MDR-CD900ST しかし近年「SONYのMDR-CD900STしか勝たん」という時代が終わりつつあります。
最近巷で話題の対抗馬「SONY MDR-M1ST」の新品を1週間ほどレンタルで使用してみたので、その感想をまとめてみました。
【筆者の生態とヘッドホンの用途】
  • 職業は専業のベーシスト。
  • レッスンやオンラインサロンで、1毎日5時間以上ヘッドホンを使用。
  • DAWを使った楽曲制作・レコーディングを行う。
  • 仕事として耳コピ代行などを行う。
……ということで、がっつり仕事に使うユーザー目線での感想記事です。
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SONY / MDR CD900ST vs M1ST

SONY / MDR-CD900ST
まずは、僕の所感から。
結論から書くと「僕の用途ではまだまだCD900STで良いかな」という感想です。
当然、周りのスタジオに常備されているのは必ずCD900STです。
業務で使う以上「どこに行っても同じ環境を再現できる」というのは、間違いなく大きなアドバンテージになります。 また装着感や出音、価格などの観点から見てもM1STに約3万円を払う価値は見出せないかなと思いました。
かずあき先生
かずあき先生
やっぱりCD900STしか勝たん!

CD900STとM1STの関係性

注意点。
そもそもCD900STとM1STは比較対象になるようなモデルではないんです。

SONYの中の人曰く、今後もCD900STの販売・供給は継続されます。

MDR-M1STは、決してCD900STを軸にした後継機という位置付けではありません。
実際、モニタリング用途としては使えないリスニング向きのサウンドの印象を受けたので そもそも比べる土俵が違う2機種なんです。
かずあき先生
かずあき先生
よく比較されがちな2機種だけど、比べること自体が間違いだと思うんです…。

ボールペンとシャープペンシルで性能対決しているような感じになってしまいます。

MDR-CD900STについて

SONY / MDR-CD900ST
1989年にSONYから発売されて以来、日本の音楽業界を支えてきた名機中の名機。
「国内で流通している楽曲の9割以上がこのヘッドホンを使って制作されている」

と言われている、まさに業界スタンダードなモデル。
かずあき先生
かずあき先生
アーティストさんのMVやレコーディング風景、ラジオの収録写真などで、誰もが一度は見たことがあるヘッドホンだと思います!
その出音はTHE フラット&超高解像度
すべての基準になる味付け一切なしの出音と、長年の安定供給で日本の音楽を支えてきた最強のモニターヘッドホンです。

その一方で、30年以上トップを張ってきたため「そろそろ時代遅れ」との声もちらほら。

MDR-M1ST

SONY / MDR-M1ST

その「時代遅れ」に変わる新機種として注目されているのがこちらのMDR-M1ST
CD900STと同じSONYから2019年に発売されて以来、音楽界隈をじわじわと賑わせている次世代モデルです。

SONY / MDR-M1ST
CD900STの弱点であるケーブルの断線に対応できるように、着脱式に改良されていたり。
ハウジング部が収納性の高いスイーベル機構になっていたり。

かゆいところに手が届く仕様に改良されています。
かずあき先生
かずあき先生
改善点が目立つことからも「CD900STの後継機!」と言われがちな子です。

MDR-M1STの簡単な使用感レビュー

SONY / MDR-M1ST
【装着感について】
装着感は間違いなくCD900STよりも側圧が強め。
しっかり耳をホールドしてくれます。これは好きかも。
【サウンドの色味について】
新品はモコモコしていて、正直ハズレを引いたかなという印象でした。
エイジングが進むと、そこそこ実用レベルに落ち着いてきます。

高音は「…んん???」というネガティブな印象。
CD900STのほうが綺麗に伸びています。

中域はとってもナチュラル。

低音の出力パワーは、M1STのほうが強め。

解像度に関してはCD900STに軍配でしょうか。
もちろん普通のヘッドホンに比べると、とてつもなく高解像度なんですけども。
CD900STに比べると『無理やり綺麗に作った音』みたいな印象を受けました。
音粒の聞き分けやトラックの粗探しには、CD900STのほうが使いやすいかなと思います。
現役プロベーシストがM1STを使用した感想
「まぁお値段もそこそこ高いんだか、これくらいは頑張ってもらわなきゃね」

ーーというのが、贔屓目抜きの僕の感想です。 総括すると、M1STはCD900STに比べるとかなりリスニング用に調整されたサウンド。
モニター用途で使用するにはいささか不信感。
…と言ったところでしょうか。
かずあき先生
かずあき先生
確かに音は綺麗!

ただ、僕が重視している「音のニュアンスを細部まで聞き取る」という用途にはCD900STに軍配があがるのではないかなと思いました。

僕はCD900STを選びます

SONY / MDR-CD900ST
弦がフレットに当たる瞬間の生々しいノイズ。
指先の力加減でコントロールしている絶妙な音色の違い。

このあたりの音を忠実に自分の耳に届けたいという用途であれば、やはりまだまだCD900STの時代なのではないかなと。
また、ヘッドホンって消耗品じゃないですか。
消耗品に約30,000円を払うなんて気が引けるじゃないですか。
……そういう意味でも、CD900STの価値!