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理論派ベーシスト育成計画 Lv.4 指板を使ってダイアトニックコードを理解しよう

こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。

理論派ベーシスト育成計画の第4弾です。

Lv.1〜Lv.3で指板とコードを行き来しながら培ってきた知識に、ガツガツの音楽理論を肉付けしていきましょう。

Lv.4の今回はダイアトニックコードについての解説です。

ダイアトニックコードが理解できるようになると
コード譜を見ただけで曲のキーが判別できるようになり、
結果として各コード上で使用できるモードが割り出せるようになります。

つまり、自由にアドリブソロを取ることができるようになるんですね。

とっても理論派っぽいですね!

和明さん
ダイアトニックコードは音楽理論の基本中の基本!
理論書を買うと、必ず最初のページに書いてあるような内容です!

「ダイアトニックコードとは何ぞや? 初めて聴いたンゴ」

というプレイヤーでも全然大丈夫です。

この記事を読み終わる頃にはしっかり理解できるようになります。

それでは、さっそく始めていきましょう!

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INPUT

ダイアトニックコードについて

えー、このページではですね。

めんどくさいインターバルの話とか、和音の成り立ちとか、そういう部分には一切触れません。

効率重視で、最速でダイアトニックコードを理解していただきます。


何事も形から入りましょう。
それで十分実戦に対応できるようになります。

それだけでも得られるメリットはとても大きいです。

ここで得た知識で追いつかなくなった段階で、改めて細かい定義を学んでいけば大丈夫です!

指板上で覚える考え方

上の項目でも触れましたが、本来ダイアトニックコードを理解するためには

「全全半全全全半」とかいうスケールの音の距離の把握や、
「フラット1つでKey=F、フラット2つでKey=B♭」なんていう調号を12キーぶん全て暗記する作業が必要になってきます。

この2行だけでもややこしいですね。

和明さん
こんなコト覚えてられない!


ちなみに、調号については「ベーシストのための二度と忘れない指板で分かる調号の覚え方」という記事でその覚え方について分かりやすく解説してあります。
お時間のある時に、合わせて読んでみて下さい。


で。
そんな頭が痛くなるような手順を踏まなくても、簡単にダイアトニックコードを理解できるようになる裏技があるんです。

今日はBASS NOTE流に、最速でダイアトニックコードを習得してキーの判別ができるようになるところまでいきます。

終始理論的なお話なので、少し難しいと感じる部分もあるでしょう。

そういう所は、軽く読み流して次の項目に進んでみて下さい。
最終的に辻褄が合うように、いろんな考え方を紹介してあります。

和明さん
まずは理解度50%くらいで読み進めてみてください!

ダイアトニックコードの基本

I△7 IIm7 IIIm7 IV△7 V7 Vim7 VIIm7(♭5)

まずは上記の図を丸暗記しましょう。
過去のLv.2〜3でちらちら出てきた記号ですね。

僕は専門学校時代に、声に出して暗記させられました。
これはもう、こういうものなんだと割り切って覚えましょう。
揺るぎない世界共通のダイアトニックコードの成り立ちです。

1度メジャー
2度マイナー
3度マイナー
4度メジャー
5度メジャー(だけどセブンス)
6度マイナー
7度マイナーフラットファイブ

覚え方のコツとしては、
1度・4度・5度はメジャー系。
残りはマイナー系になります。

和明さん
学校で覚えるときは「ドーレーミーファー♪」の音程で「1メジャー2マイナー3マイナー4メジャー♪」って歌わされました(笑)

5度と7度について

曲者は、前回のLv.3でも変則扱いだった5(V)度7(VII)度です。

前回のおさらいをしてみましょう。


 

V度はメジャー系だけど7thの音だけマイナー。

VII度はマイナー系だけどP5thの音が♭(フラット)していましたね。

和明さん
5セブンス、7マイナーフラットファイブ。
他の音程も含めて、なんども声に出して覚えましょう!

指板とリンクさせよう

前回扱ったメジャースケールの形を思い出して下さい。
ルート(I度)を基準に、指板上にダイアトニックコードを展開してみました。

和明さん
ドレミの音程で覚えたのは、この見方をするためなんです!


こうして見ると、メジャー系だった1度・4度・5度はL字型に配置されています。
覚えやすいですね!

ちなみに、話が前後してしまいますが豆知識です。

このメジャー系扱いの3コードは、それぞれ

I度… トニック(T)
IV度… サブドミナント(S)
V度… ドミナント(D)

という意味を持った特別な音になっていて、音楽理論の世界では非常に重要な扱いを受ける音価となっています。

セッションの際のミュージシャンの共通言語「3コードのブルース」も、このI度・IV度・V度の3コードから構成されています。
▶︎初対面でも演奏できる!ベーシストのための初心者向けセッション講座!

これに関しては上級Lvの記事で詳しく解説しようと思っているので、今回の記事を攻略する上では頭の片隅に置いておいて下さい。

和明さん
難しい話は後回しです!!

ダイアトニックコードを使ったキーの判別

上の表では、度数がローマ数字で表されるディグリーネーム表記になっています。

実戦では、これが

こうなったり

こんな感じに表記されたりします。
※ディグリー表記でそのまま使われる場合もあります。

和明さん
見慣れた形になりましたね!


I度にあたる部分がその楽曲のキーになります。

これをどう割り出すか。

というのが今回のLv.3の大切な部分です。

キーの分析の前に

まずはポイントを押さえましょう。

上記のダイアトニックコードの中で、特殊扱いのされていたV度VII度のコードに注目して下さい。

◯△7とか◯m7という形は複数あるのに対して、
◯7、◯m7(♭5)という形のコードは1つずつしかありません。

勘の鋭い方なら、もう分かってきたのではないでしょうか。

それでは分析作業に入ります。
頭をフル回転させてついてきて下さいね!


分析

今までのヒントを頭に入れたうえで、上記のコード進行表を見てみて下さい。

「○7」という形のコードはG7だけ。
「○m7(♭5)」という形のコードはBm7(♭5)だけです。

和明さん
これをダイアトニックの表に当てはめると…?


更にここで、答え合わせの前にもう1つ素敵な音楽理論を伝授します。

○m7(♭5)コードの半音上のコードがI度(になる可能性が高い)音程になります。

和明さん
「○m7(♭5)」は基本的にはVII度の形なので、その半音上はI度なんですね。


まず、上記のコード進行表の中で、○m7(♭5)の形のコードはBm7(♭5)だけでした。

では、Bの半音上の音はなんでしょう。

です。

確認のために、指板と照らし合わせてみましょう。

I度がCなら…

C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7(♭5)

ちゃんとV度にはG7が、VII度にはBm7(♭5)の音程がきましたね!
※指板上で音名を判別するためには、最低限「◯弦の◇フレットは何の音!」ということが分かる必要があります。

ちゃんと、コード表の中でメジャー系だったC△7とF△7も、L字の配置に来ています。

つまり、この楽曲のキーは間違いなくCメジャー(もしくは平行調のAm)ということになります。
▶︎平行調について

指板を元に実音表記すると、このような結果に。


ここまでのステップのおさらいです。

1.コード進行の中から◯7、◯m7(♭5)というコードを探す。

2.◯m7(♭5)の半音上の音をI度と仮定してみる。

3.指板上に展開して答え合わせをしてみる。

答え合わせの鍵
・仮定したI度と、探し当てたV7 VIIm7(♭5)の位置
・メジャー系の3コードの位置

OUTPUT

コード進行からキーを分析してみよう

それでは、例題です。

下記の楽曲のキーは何でしょう?

◯7の形のコードはA7のみ。
◯m7(♭5)の形はC#m7(♭5)だけですね。

指板と照らし合わせて◯△7コードの位置関係(指板上では横並び)や、他の◯m7コードの位置を確認してみます。
登場しているコードの位置の種類にも着目してみましょう。

Dキーで間違いありませんね。

確認のために、もう1問やってみましょう。

◯7の形のコードはC7のみ。
◯m7(♭5)の形はEm7(♭5)だけですね。

同じように、指板に当てはめてみます。

◯△7の形のコードは横並び。
メジャー系コードはL字に配置。
その他各コードの位置関係を確認。

Key=Fで正解でしょう。

いかがでしょうか。
指板を見るだけで楽曲のキーが 判別できましたね!

まとめ

この記事で今まで覚えてきたことを一気にぶち壊すようですが、今回の手法は無敵ではありません。

音楽は例外だらけです。

今回紹介した手順はあくまで初心者向けの触りの部分です。
実際に曲を分析しようとしても、Lv.4の知識では手も足も出ないような曲も山のように存在します。

この章で手がかりにしていた◯m7(♭5)の表記が出てこない曲も山ほどあるし、
逆に◯7の形がいくつも出てくる楽曲もあります。

ブルースなんかを弾くと、I度もIV度もV度も全部◯7の形のコードになります。

他にも、さっきまで◯m7の形で登場していたコードが突然◯7 の形になって現れたり。
I度(キーの音)が登場しない曲、なんていうのも存在します。

この曲、Cキーなんですよ。
意味分かんないと思いませんか。

どれも突き詰めていくと理論的に説明ができる話ではあるんですけど、それを解析するのは骨の折れる作業です。

そんな時は、全体のコードの流れと今回覚えた

1度メジャー
2度マイナー
3度マイナー
4度メジャー
5度メジャー(だけどセブンス)
6度マイナー
7度マイナーフラットファイブ

の法則を思い出して、指板と照らし合わせてみましょう。

◯△7の形の2種類のコードの位置関係や、
付随するコードのメジャー・マイナーなど、
様々なヒントを元に逆算していくと正解にたどり着くことができます。

「だいたい当てはまるから、おそらくこのキーでしょ(笑)」

くらいの気持ちで分析していくのが良いでしょう。

どうですか、面白いと思いませんか!
音楽理論は無限に広がる宇宙のような存在です。

裏コード(代理ドミナント)とか、借用和音(ノンダイアトニックコード)とか、こじつけにこじつけを重ねることでどんな理屈も成り立ってしまうのが音楽です。

それを強引に暴いていくのが音楽理論なんですね。

踏み込むとキリがないので、本日のレッスンはこの辺でおしまいにしたいと思います。
「ダイアトニックコード」というコードの成り立ちの存在だけでも覚えていただければ、取れ高十分です。

次回のLv.5の記事では、いよいよチャーチモードのお話に入っていく予定です。

ありがとうございました。

【特集】理論派ベーシスト育成計画