現役ベース講師によるG&L L-2000徹底解説


こんにちは、ベース講師の和明さん(@KAZUAKI_virgiL)です。

今回は僕の絶対的な愛妻、世界でたった1本のカスタムオーダーメイドモデル《G&L USA L-2000 Custom(るな)》について紹介します。

G&Lについて

天下のFenderの創設者レオ・フェンダー(Leo Fender)と、同社の創設メンバーにしてレオの永遠の盟友ジョージ・フラートン(George Fullerton)によって設立されたG&L Musical Instruments
Fender、MUSIC MANで得た知識と技術の全てが注ぎ込まれた、謂わばレオの人生の集大成です。

そんなG&Lで1980年にレオが発表した最高傑作。それがL-2000です。

カリフォルニア州FullertonのFender Avenueに工場を構えています。
地名に創立者2人の名前が入っていますね!

レオ・フェンダーは1991年3月、ある雨の日に亡くなり、音楽界は大きな衝撃を受けました。 モダンミュージックの父ともいうべき人が去ってしまったのです。まさにその日、レオは彼の最後のプロトタイプを完成させたのでした。そして「世界のミュージシャンのために自分ができることはすべてやり遂げた」、その時彼は、妻フィリスにそう告げていたのです。

最後のプロトタイプというのが、G&L Comancheですね。

島村楽器さんの情報サイト「Guitar Selection」の特集記事です。

その手作業の量に驚かされると思います。
ボディの整形からピックアップの配線まで、そのほとんどがハンドメイドです。

経験豊富な職人のチームで構成されたG&Lカスタムクリエイション部門は、もともと一定数の特定の楽器が製作される限定版楽器のみを製作することを意図していました。
まさにハイエンドモデル…!

 

G&L L-2000 Luna

仕様

G&L本社様にお願いして、るなちゃんの仕様書のpdfファイルを送って頂きました。
取り寄せに2ヶ月もかかりました笑

BODY
BODY WOOD: Alder
BODY FINISH: Nitrocellulose Lacquer / Dark 3-Tone Sunburst
BRIDBE: Saddle-Lock

NECK
NECK PROFILE: 自主規制
NECK WOOD: Hard-rock Maple with Ebony fingerboard
FRETS: 自主規制
NECK OTHER: No Top Dots / Matching Head

ELECTRONICS
PICKUP: MFD-Lseries humbucker

僕のこだわりはNo Top Dots。つまり僕のLunaちゃんの指板にはポジションマークがないんですね。カラーリングも通常の市場に出回っている3-Tone Sunburstのカラーよりも、特別に暗めの色合いでラッカー塗装を吹いてもらっています。

エボニー指板でポジションマーク無しのマッチングヘッド、暗めのサンバースト。
この仕様のL-2000は、本当に見たことがありません。

オーダーメイドだからね。ふふふ。
同じ仕様のL-2000をこの世に産まないために、細かい部分の一部情報を自主規制。我ながら性格が悪い。

ちなみに重量は約4.5kg。
この価格帯のベースと比べると、ごく平均的な重さだと思います。

各スイッチの解説

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ノブ

ネック側から順番に

  • Volume(ボリューム)
  • Treble Cut(トレブルカット)
  • Bass Cut(ベースカット)

EQの周波数と可変範囲は

  • Treble 8KHz ±14dB
  • Bass 40Hz ±14dB

数値の参照元: G&L M-Series Bass Preamp Discovery

ノブは、時計回りフルテンでフラット。反時計回りに回すことでカットになります。
僕は基本的にVolume 85%、TrebleとBassは90%の状態で使用しています。いざという時にブーストできるように余裕を持たせたセッティングです。

スイッチ

ピックアップセレクター
3-Position Pickup Select

  • Top – Neck
  • Middle – Neck & Bridge
  • Bottom – Bridge


サウンドセレクター
3-Position Sound Select

  • Top – Series(直列回路)
  • Middle – TAP(シングルコイル)
  • Bottom – Parallel(並列回路)


プリアンプセレクター
Preamp Control

  • Top – Active(Treble Boost)
  • Middle -Active(Standard )
  • Bottom – Passive


L-2000の本丸にして最大の特徴。
この3種類のスイッチを駆使することで、多彩なサウンドを表現することができます。

僕は通常、

Pickup: Neck & Bridge
Sound: TAP
Preamp: Passive

のセッティングで使用しています。
通称「ジャズベサウンド」です。

この他にも

Pickup: Neck
Sound: Series
Preamp: Passive

「プレベサウンド」を再現したり、

Pickup: Bridge
Sound:Parallel
Preamp: Active

「スティングレイサウンド」を再現することができます。

なんて器用な子!
これ一本あれば何もいらない!すごい!
どんなジャンルにも状況に応じて瞬時に対応することができる、頼れるシステムです。

KurosawaTVchさんより、満園庄太郎さんによる解説動画です。

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僕とL-2000

僕がG&L L-2000と始めて出会ったのは高校3年生の春。
当時ギターからベースに転向した際に「どんな音楽にも対応できる最高の楽器を選ぼう」と模索してたどり着いたのがL-2000でした。

人生で初めて手にした自分のエレキベース。
日本製のG&L Japan Premiumは、良くも悪くも暴れん坊でした。
「G&Lと言えばパワーが強いやつ」なんていう印象が有名ですが、まさにその通りで。
G&L独自開発の2発の大型ピックアップから繰り出されるサウンドは、ベース初心者だった僕には制御するのが難しいくらいのハイパワーでした。

耳に突き刺さるようなバッキバキのスラップを演奏したいのなら、Japan Premiumモデルは最高です。

USAモデルをオーダーしたのは、専門学校1年目の9月。オーダーの際、僕の中にはG&L以外の選択肢はありませんでした。

今振り返るとあまりにも早い段階でのオーダーだったな、とも思うんですけど笑
自分が音楽の道に生きることへの覚悟の現れだったと思っています。

カリフォルニアから日本/北海度の僕の手元に届いたのは、翌年の1月。
それ以来、楽しくて仕方ない時も苦痛で吐きそうな時も、このるなちゃんと2人で乗り越えてきました。

Japan Premiumに比べると非常にお上品なサウンド。
同じG&L L-2000を銘打っていますが、日本製とアメリカ製では全く別物の楽器です。
かと言って決して大人しいワケでもなく、凶暴な牙を内に秘めています。

素の音があまりに美しいので、可能な限りエフェクターを介さないスタイルに落ち着きました。
商用のCDレコーディングの際も、シールド1本でDIに直刺し。その後の加工はMIX用のEQとコンプだけでOK!! そんな子です。

あれもやりたい、これもやりたい。
そんな破天荒な僕の性格に、柔軟に応えてくれるL-2000。

るなは僕の人生そのものです。
G&L L-2000は、僕の命を預けるに相応しい最高のベースです。

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